あの"バブル" が弾けて30年になる日本経済。バブル崩壊(1991年)直後2~3年の景気後退と何回かの株価大暴落などを経たところへのリーマンショック(2008年)からつづく景気経済低迷期が、今もつづく(ちなみに、2009~2012年の日本は 民主党政権)。
2012年12月26日、第2次 安倍内閣が三本の矢なるアベノミクスを掲げて発足。大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略なる”三本の矢”で、強い経済を呼び込むと長く続くデフレからの脱却と成長へと始動したが。
そのアベノミクスの十年。どのように成果し、持続するデフレからの脱却や景気の持ち直しと、経済成長や人々の賃金所得向上や生活がどのように好転したか。その後の現在(2022年)をみれば 解る。いま(2022)がこうあるのは、ひとえにコロナ禍のせいだけではないのだ。
アベノミクスの始動は、一億総活躍や女性の活躍および働き方改革などと耳ざわりよろしく、雇用や賃金所得などが向上しそうな予感を持たせた。金融緩和や財政出動などをテコに民間企業の投資活動を計るも、なかなか成果しないまま時が過ぎ、内閣機構や役所などが膨らみ、負の遺産だけを多くして次代の今につないだ。