吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

甲午2014年の回顧ノート

2014年12月30日 | Weblog
2014年はわたしの午年、甲午(きのえうま)。60干支31番目の甲午年は、世にいう激動・激変の年。国の姿が変わったり、世の中の価値観が変わるかも知れない年だという。そんな危うい年だというに、思いのほか大きな変動もなく2014年が終わりそうだ。

2011年の東日本大震災につづく火山爆発、台風や豪雨災害、猛暑極寒などの異常気象に見舞われたが、国の姿を変えるような天変地異や戦争などはなかった。それでも何か安心できない不安な気持ちが消せないのは、何故なのだろうか。アベノミクスを標榜する安定多数政権が再びの第3次安倍政権をスタートさせたというのに。

安定多数の中身にサムサを感じているからかも知れない。比例区で約30%だった自民党の得票を約50%の投票率に乗ずれば、15%。国民の15%票のオマカセ安定多数政権の暴走を不安に思うのかもしれない。アベノミクスの第3の矢の成長戦略に希望と期待を抱くのだが、この安定多数の裏での行方に大きな不安を抱く。

集団的自衛権やその先の憲法改正や外交なども大事な課題だが、自国および世界政治のただいまの最大の問題は”格差”である。所得格差が資産格差を生み、資産格差が所得格差を生むという格差拡大のメカニズムにメスを入れなければ、平和と安定は得られない。わが国が速やかにこの格差問題と残る貧困問題の解決をリードする国になってほしい。
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世界に広がる格差問題ーひとつの見方

2014年12月22日 | Weblog
ただいまの人類最大の問題は、”格差”問題。地球的に広がる”持続可能性”(サステナビリティ)課題の核心は、環境問題と格差問題と言ってもいい。資本主義経済が発展すればするほど格差が拡大する問題は、人類社会の崩壊に行きつくかもしれない。

1%の富裕層と99%の貧困層になるかもしれない自由市場原理経済社会の行方を危惧するが、その前に大暴動や社会機能の崩壊が来なればいいがと思うのは、私一人ではないだろう。資産格差が所得格差を生み、所得格差が資産格差を生むという格差拡大メカニズムのループを指摘するのは、フランスの経済学者ピケティ(21世紀の資本論)だけではない。

思いつく所得や資産の分配論では躱せない問題のようだ。格差拡大の世界的傾向は、この四半世紀に強まった傾向。特にヨーロッパや米国や日本などの先進国における格差拡大が傾向化している。世界大戦後復興期あたりまでの格差形成とその様相が異なるようだ。一言で説明できない主因は、ひとつには市場経済のグローバル競争化、ひとつには金融主導型の政策傾向のような気がする。

加えて国や政府の結果としての”格差かくし”。すべての説明を”平均値”でする政府白書や国の統計が、格差本質をかくす。統計や情報化やそのリリースが、真実や問題をかくす結果になっている。国民の平均貯蓄額(ex1700万円)は、貯金が何億円の人も一円もない人のそれも含まれる(少し実感に近い中位値ex1000万円)。分布最頻値なら100万円かも知れない。

このような政府や国の統計と発表情報の体系を、庶民や実体実感との乖離を無くすよう改革しなければなるまい。1%や10何%かの人々の事実と99%や80何%の人々のそれを分かるように発表することが肝要だろう。格差の実体や真実を正確につかむ姿勢や体系ができなければ、格差のない社会づくりなど、遠い話になろう。
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2014豆乳マイスター(含、プロ)検定試験

2014年12月20日 | Weblog
2014年12月13日(土)好天のこの日、日本豆乳協会主催の豆乳資格検定試験が行われた。昨年(第1回)につづいて第2回目になるが、ことしから豆乳マイスター”プロ”の資格検定も加わった。東京、名古屋、大阪の3会場で、同日同時刻に行われる。 東京

わたしが開催挨拶をした東京の会場は、青山こどもの城。豆乳マイスターと豆乳マイスター”プロ”の受験者、あわせて40名ほど。14:00~15:00の一時間、4者択一選択式問題50問。”プロ”には51問目、記述回答式の問題が付加されている。豆乳や大豆などについての栄養成分などの問題ばかりではない。 名古屋

簡単な豆乳の製造工程や技術および豆乳を使った食品レシピや飲料などの問題に加え、豆乳の原料・大豆の品質や耕作及び輸入などの問題もある。少々巾広い問題に、受験者のみなさん苦戦されていた。問題解答のまずさやひねりなどもあり、受験の皆さんの心労を高めたようで恐縮している。 大阪

東京、名古屋、大阪あわせて、ただいま採点中。今回から加わったマイスター”プロ”も含め、多くのみなさんが合格することを願っている。合格した皆さんと共働して、ヘルシーでおいしい豆乳を広めていければ幸甚です。多謝。
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2014年甲午(きのえうま)回顧閑話

2014年12月19日 | Weblog
2014年の午年は、甲午(きのえうま)。午年生まれのわたしの6回目の午年。甲午年は、世の中が激動したり激変したりする年。天変地異や大飢饉などが起因したり、戦争やクーデターや政変などで、国や社会の体制が大きく変化したり、転換したりする。

60年周期の甲午年が、その激変の年だと言われている。東日本大震災につづく火山爆発や地震、大型台風や豪雨災害、極寒猛暑などの異常気象などだけがその兆候でもない。先の戦後55年体制の崩壊やその反動としての憲法改正論議と集団的自衛権の法制化などの動きも、国の姿を変えるかも知れないのだ。2014年は、甲午(きのえうま)。

甲(きのえ)は、物事の始まり、何かがスタートする意。午(うま)は、気性どおり、激しく動くの意。いままでの価値基準が転換するほどに、激動するする年が 甲午年だという。日々の平穏や安定に安心を求めて暮らすわれわれ庶民には、少々不安する年だったかもしれない。

このような激動や価値基準転換の甲午年と自分のそれが重なった2014年。その一年12ヶ月の四季や自然と自分の生活風景や気持ちを俳句で記録できたことに感謝している。この一年、お付き合いしてくれた師友や知人と家族に多謝です。ありがとうございました。
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県立岩津高校(岡崎市)で食育移動教室

2014年12月12日 | Weblog
前日の12月10日、日比谷星陵会館4Fシーボニアでの古い仲間10人ほどでのオシャベリ・ランチ会をおえて午後4時少し前、わたくしは 東京駅は新幹線のホーム。この短い旅に同行してくれるNさんと待ち合わせていた。ひかりに乗車、1時間少々で経由地豊橋に着いた。

豊橋より20分名鉄東岡崎駅に到着。初めての地だ。ふる里水戸や常陸太田縁せきに当たる家康公誕生の地だというのに、豊橋から岡崎へは初めてだった。恐縮している。宿泊のビジネス・ホテルに入る前にと、駅北口通りの居酒屋「さんずい」さんに入った。出て来る食事もおいしく、なかなかのお店でした。

翌朝7時早い食事をパンと目玉焼きぐらいでお願いし、出迎えのタクシーで目的の愛知県立岩津高等学校に向かった。渋滞を予想し早めに出たのが裏目、大分早く学校に到着。調理国際科主任の佐藤先生に、何かとご面倒をかける結果になった。そして、午前9時55分1時間目の2年生に向けてわたしの特別授業になった。

つぎの1年生への授業(10:50~)も含め、皆さん居眠りもせず熱心に講義を聴いてくださった。多謝だ。もうすこし、内容を工夫うしようと思うが毎回似たようなハナシになり恐縮している。ジャスト12時、今回の「日本の食料事情と豆乳」の講義を終えたところに近くのマルサンアイ(株)の本多さんと橋本さんが迎えに来てくれた。

街道筋のレストランで”釜揚げうどん”の昼食をゴチになり、マルサンアイさんの工場を見学させてもらい、10日11日の短い岡崎の旅を終えた。重ねて多謝。
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常陸太田市平成の合併10周年記念に寄せて

2014年12月08日 | Weblog
平成16年12月、1市1町2村を合併してできた我がふる里 常陸太田市。合併10周年を迎えた(12/ 6記念式典)。茨城県北で最も面積の大きな市になったが、人口の高齢化、少子化の波は変わらない。旧2村1町に限らず、市内に散在する限界集落は多い。

この間の災難といえば、2011年3月の東日本大震災だが、この甚大な被災を超えるほど少子高齢化がもたらす問題は大きい。大きな企業や大きなテーマパークなどの観光産業にも恵まれていないこの市の最大の問題は”雇用”。働く場所がなければ、人々の定住化などは考えられないのだ。

他の市同様、工業団地などをつくり企業や工場の誘致を施策したり、子育て支援施策を強化したりして若者の定住化を促進しているが、必ずしも成果していない。多くの自治体と同じく、道路や社会インフラの整備に加え、観光や地産地消を進めているが、好循環の展望は見えない。

市の面積が広くなっただけに、旧市街郊外や周辺中山間地に目を配って施策しているうちに、中核になる旧市街はシャッター化し、人々にとっての地域のヘソというか、求心が失われていく。誰も住まなくなり朽ち崩れる家屋が、年を追うごとに増える。ますます進むオートメや無人化の工場の誘致を横に、人手が勝負する流通デポ・センターやITソフトセンターやペットランドなどに目を向けてほしい。

合併10周年をキッカケに、つぎの10年にチャレンジしてほしい。未来は果てない。新しい持続可能性の探求が生まれることを願う。
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