吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

「急流河川」と豪雨氾濫災害考ー令和2年7月豪雨から。

2020年07月30日 | Weblog
わが島国日本は、国土(面積)が狭い。列島(本州)には、東西を分ける山脈が走り、北海道や九州などには、島の中央に高地や山地が広がる。山脈や山や峠高地を源にして発する河川は、短く急な落差になる。標高3,000や2,000メートルの高山や1,000や1,500メートルの高地や山地に源流をもつ”急流”で、大雨豪雨の氾濫災害が起こる。


この度の令和2年7月豪雨の最初(7/4~6日)は、熊本の球磨川(含、川辺川)流域。九州(中央)山地の水上越(標高1,500m)を源流に、途中人吉盆地で川辺川を合流し、球磨、八代市を通って八代海に入る。つづく7/8~9日の岐阜・長野豪雨の飛騨川は、岐阜と長野を分ける飛騨山脈は御嶽山(標高3,000m)を源流に、下呂、白川、美濃加茂を通って木曽川に合流する。そして、7月28日の山形県最上川中流域での氾濫災害。奥羽山脈は蔵王の南方福島県境の(西)吾妻山(標高2,000m)を源流にし、米沢や寒河江、新庄の庄内平野を流れ多くの支流を合流して、日本海にそそぐ。


日本の三大急流と言えば上記、最上川、球磨川と南アルプス(鋸岳)を源流に、長野、山梨、静岡から駿河湾に入る富士川。今回の令和2年7月豪雨は、富士川域静岡東海への災害も発生しているが、この考稿では富士川以上に注目された飛騨川域の岐阜・長野豪雨をとり上げた。これらの三大急流は、河川の長さや流域面積としてみれば、信濃川(1位)、利根川(2位)、石狩川(3位)あたりの次にあげられる河川だが、”急流”ということでの大雨豪雨氾濫災害発生因として、まとめた。


従来の防災ダム発想を超える新しく革新的な急流河川の氾濫防災システムの、急ぎの開発と国の執行を願う。
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2020年7月(コロナ感染者3万人月)の詠句

2020年07月29日 | Weblog
世界中新型コロナウイルス感染拡大の2020年7月。7月27日世界全体のコロナ感染者は、1,600万人(死者65万人)を超えた。75億人の世界人口比0.22%。日本の感染者数の増加も著しい。全国で30,000人(死者1,000人)を超えた。総人口に対して0.025%と世界レベルの10分の1だが、安心できる状況ではない。

〇コロナ禍の世の中:
・毒消しに食す酢ダコや半夏生 ・暁の速足散歩草いきれ ・高値なり夏野菜避け鰻買う
・コロナ禍のテレワークなり長い雨 ・夏場所やコロナ太りの関取衆 ・トラベルをトラブルといふGoTo夏
・捩り花真似て運動腰捻る


コロナ禍に重なっての豪雨洪水。熊本、大分や福岡から中四国、岐阜・長野から東海、東北へと、梅雨前線と線状降水帯の豪雨災害がつづく。濃い緑の山々や田畑に降る日々の雨が、草花を瑞々しく潤す。


〇洪水と長い梅雨の時節:
・里山の麓の白きマタタビよ ・夕暮れのまくなぎ散らす一蛾かな ・梅雨出水町家の二階泥がれき
・線状に列島襲ふ黍嵐 ・梅雨青葉落し文なり永田町 ・緑陰にじっと潜める総理かな
・二十日間続く雨の日梅雨明けず
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禍災(わざわい)と悶着(トラブル)の令和二年七月(2020)の雑話

2020年07月23日 | Weblog
ゆたかな自然と四季なる気候に恵まれた日本。季節や自然の移ろいに合わせての生活様式や暮らし方を取り入れた先人たち。農耕民族と言われる。よりよい農耕や生活やその行事などの日取り(選日)を決めるために、四季の移ろいや方位などを基準に吉凶を決めた。生活していく上での共働や約束ごとと行事の適期日や吉凶を四季や気候の移ろいや、いわゆる二十四節気や年中行事吉凶日などにして設定した。


それにしても一年365日の中で、多くの暦日があるのが7月(文月)。まずは、7月1日か2日(ことしは1日)の半夏生。梅雨明けのメドと聴いたが、きょうはすでに大暑の7月22日。まだ、梅雨は明けていない。つぎは、7月7日。七夕だが、この日は小暑。そして7月15日の新暦の”ぼん”(盆)がきて、19日が土用(入り)。21日の土用の丑の日の翌日(22日)が大暑。つづいて、23日の海の日と翌24日のスポーツの日になる。ふだんなら、この4連休は、子どもたちの夏休みだがコロナ禍が災いして、ことしは大幅遅れての短縮。


この7月(2020)、いえば禍災(わざわい)と悶着(トラブル)の令和二年七月。7月上旬は、コロナ禍の中の熊本(球磨川)の豪雨災害、つづいて福岡、大分の線状降水帯の大雨災害。オーバーラップして中四国、岐阜長野から東北北海道まで列島を駆け上がる梅雨前線と線状降水帯の豪雨による災害。そして、この間ますます増幅する新型コロナウイルスの感染拡大のなかのGo To トラブル イベント。何をしているわが国の政治大臣官僚。人々はトラベルをトラブルといい、トラベルやイートにも、イベントにも乗りそうにない。

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コロナ(COVID-19)感染拡大の現況・・・世界と日本

2020年07月19日 | Weblog
約一か月(正確には35日/5週間)前、世界の新型コロナウイルス感染者は750万人(死者42万人)だった。その時分の日本の感染者は、17,300人(死者920人)。約一か月(35日)後の世界全体の感染者数(7月18日現在)は、1,410万人(死者60万人)で188%の88%増(死者143%の43%増)。同時期の日本の感染者は25,700人(死者約1,000人)で 48%増、死者8.6%増と、大分世界の状況より感染の拡大や死亡者率を低く抑えている状況だ。

しかるに、このところの日本の新型コロナウイルスの感染拡大は、文字通りの第2波の感。増加や拡大が著しい。確かに、全国レベルの感染者数は25,700人でこの間の増加数は、感染者8,400人、死者80人で、(35日間の)一日平均240人増(死者増2.3人)は、一か月前(5/15~6/12)の(28日)一日平均40人増(死者11人増)に比べ、死者数は激減しているものの大幅に感染拡大が高まっている。

日本の中で最も感染者数が多い東京都(9,220人)は人口比0.07%。人口1万人あたり7人(死者人口100万人当たり25人)。全国平均だと0.02%人口1万人あたり感染者2人(死者人口100万人当たり8人)だが、全国平均レベルの感染者数(人口1万人あたり2人)の地域は、神奈川、埼玉、千葉、福岡、京都などで、大阪(2.6人)や北海道(2.5人)が東京につづいて人口平均感染者が高い。愛知県や兵庫県は、平均を下回っている。

ちなみに、人口100万人当たりのコロナでの死者数(全国平均8人)をみると、東京都が25人と突出して高く、2位は北海道の19人、3位が神奈川の11人、4位大阪の10人となる。埼玉(9人)、兵庫(8人)と続くが、これら以外の府県は平均8人を下回っている。
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泰山木の白い花とマグノリアの閑話

2020年07月15日 | Weblog
「マグノリア」と聞くと何を想起しますか? 少し前(1999年)のあのアメリカ映画ですか、それとも香水やオードトワレのマグノリアですか? コスメや香水の原料だったり、モクレンに似たアメリカ原産の花木ですか? 私には遠い存在ですが、あのマイルドで優しい、少し温かみや甘さを醸す香りそのものを以って”マグノリア”をイメージします。


ずばりモクレン(木蓮)の香りが好きという女性も多そうですが、”マグノリア”というと少し違うようです。「マグノリア」は、木蓮(モクレン)の仲間の花木ですが、主にアメリカは中南部のミシシッピィ州やルイジアナ州の原産で、日本でいう泰山木(タイサンボク)のことです。タイサンボクはモクレン科の常緑高木ですが、和名の泰山木は中国山東省の名山”泰山”にたとえられたと言われています。




主に公園樹として植栽される高木にもかかわらず、その樹木姿や緑葉の中の大きな白花が好まれ、よく庭木公園樹として植栽されている。皇居の東御苑にあるタイサンボク(泰山木)の花は、その大きな白い花の姿やほのかな香りで、多くの来園者に愛されています。とくに梅雨期から初夏の東御苑のタイサンボクやねむの木花や夏椿などは、池のアヤメやカキツバタとともに清々しさを感じさせます。
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九州熊本南部発「2020年7月豪雨」の列島縦断

2020年07月13日 | Weblog
2020年7月4日未明から5日にかけての熊本県南部の豪雨は、球磨川の大氾濫などを中心にする泥流浸水による災害。気象庁は警戒レベル最上級のレベル5”大雨特別警報”を、熊本、大分および九州北部の福岡、佐賀、長崎ほか九州全域に発出。各地に避難指示が出された。6日午前現在、熊本県は南部球磨川流域を中心に160か所の避難所に約2,000人が避難している。


特養施設千寿園の14人を含め球磨村での死者23人および人吉市で19人、芦北市の10人や八代市など球磨川流域の市町村での9人の死者を合わせると熊本県計で61人の死者。これに福岡県大牟田市(2人)や大分県日田市・由布市(5人)などを加えると、九州全域での被害死者は合計69人になる。ほかに、行方不明者が13人いらっしゃる。


気象庁(?)が命名した今回の豪雨「令和二年7月豪雨」をもたらした梅雨前線やいわゆる線状降水帯は、7月4日より一週間経った今(7/12)も列島を縦断している。発達し、停滞し、日本列島各地に豪雨を広げている。九州南部から北部や大分県域の河川豪雨氾濫災害をもたらし、中国、四国から本州は岐阜や長野から、東北の青森県域にまで、大雨豪雨域を拡げている。


今回の2020年7月豪雨は激甚災害に指定されたというが、新型コロナウイルス感染災害なども同様、自然災害や大きな被災時にどのような政府行政の”手当”があるかが、その国の成熟度にも重なる。地域地域や市町村落の住民集落の人々同士のつながりや連帯なども、被災時の時にわかる。災い転じて、住みやすい集落づくりのレベル向上に努めてほしい。

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一年の1/3(120日)で、世界の感染者1,230万人同死者55.5万人超!!

2020年07月11日 | Weblog
2020年3月11日のパンデミック宣言(WHO)発出時の新型コロナウイルス感染者は、12万人死者4300人だった。それから120日(約4か月)7月10日の世界全体の感染者数は、1,230万人死者55万人を超えた。一日(平均)10万人の感染者増、死者4,600人増の恐ろしさだ。世界全体の感染者および死者数の増加推移をトレースすると、つぎのようになる。

世界全体の
2020年 感染者数 死者数
①3月11日 12万人 4300人 ・・・死者率3.6%
②4月11日 170万人 10万人 ・・・死者率5.9%
(増加)②-① 158万人 9.6万人(31日)一日平均5.1万人死者3,100人
*4/11の日本の感染者13,600人、死者375人

③5月15日 450万人 30万人・・・死者率6.7%
(増加)③-② 280万人 20万人 (35日) 一日平均8万人 死者5,700人
*5/15の日本の感染者16,200人、死者610人

④6月12日 750万人 42万人・・・死者率4.5%
(増加)④-③ 300万人 12万人(28日)一日平均10.7万人死者4,300人
*6/12の日本の感染者17,300人、死者920人

⑤7月10日 1,230万人 55.5万人・・・死者率4.5%
(増加)⑤-④ 480万人 13.5万人(28日)一日平均17.1万人 死者4,800人
*7/10の日本の感染者21,500人、死者995人;うち東京都感染者7,500人死者325人

〇メモ:
・世界の人口75億人に対する7/10の累積感染者数1,200万人は、0.16%
・日本の人口1億2千万人に対する7/10同感染者数2.2万人は、0.018%

世界全体の感染拡大を戻ってみると、パンデミック宣言発出から一か月後の感染者総数は170万人と、一日(平均)5万人ペースで増加(死者3,100人増加)。その一か月後(5/15)には450万人と、この間(35日)280万人、一日平均8万人(死者5,700人増加)も増加している。

少し緩やかになった感染拡大をアメリカの大巾で急激な感染拡大が加わり、つづく一か月後(28日)の6月12日には、世界の感染者総数は750万人(死者42万人)と一日平均感染者増加11万人(死者4,300人増加)した。そして、その(6/12)一か月後世界全体の感染者数は1,230万人同死者55万人を超えた。この間の一日平均の感染者増は、実に17万人同死者4,800人となった。

世界全体感染者のほぼ4分の1を占めるアメリカ(感染者312万人)のこの間(6/12~7/10)の感染者増は、110万人。一日平均39,300人の増加だ。第2位のブラジル(176万人)は、96万人増(一日平均34,300人増)、インド(79万人)は49万人増(一日17,500人増)、ペルー(32万人)は11万人増(一日3,900人増)。これらの国々につづいて、メキシコ(28万人)、イラン(25万人)、パキスタン(24万人)、サウジアラビア(22万人)なども、この間3~8万人位感染者を増加させている。

ほぼ4か月120日で、COVID-19感染者全体を1,230万人(死者55万人)に感染拡大した新型コロナウイルス。どこまで感染拡大するのか? 只今は感染の第1波なのか?いつまでが第1波で、第2波はいつから、どのような感染の波でそうなるのか?COVID-19ワクチンは、いつできるのか?万能ワクチンか?COVID-19の変容性は、高いのか低いのか?・・・など、気になることばかりだ。
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七夕と毎年の線状降水帯豪雨の重なり

2020年07月08日 | Weblog
2020年7月7日の七夕(新暦)。むかしの七夕(しちせき)なら節句のひとつ。秋の五穀豊穣を願って神に献上する布を織る棚機をタナバタ(七夕)というようになったと聞く。星空の天の川に隔てられた織姫と彦星が、年に一度のデートが解禁される日だという。笹の節句ともいわれ、笹竹に願いの短冊を結び飾りして七夕祭りをする巷だ。


少し昔は、七夕豪雨(静岡市台風8号豪雨/1974)などという言葉もあったが、7月から9月はこの国の豪雨台風シーズン。二百十日や二百二十日までは、気が休まらない日本列島。七夕に祈るのは、この国やこの地方に台風や豪雨が来ないようにということだが。

ことしも変わらずの豪雨洪水浸水災害の七夕。2020年7月6日、九州は熊本地方における線状降水帯豪雨災害。日本三大暴れ川として名高い球磨川の決壊大洪水で、球磨村(特養ホーム千寿園)や人吉市などが大洪水被害。翌7日には九州北部大牟田市などの福岡県、佐賀県、長崎県などや大分県日田市などに、再びの線状降水帯豪雨による筑後川決壊災害と被害が大きい。


昨年(2019)も6月30日から7月3、4、5日の南九州豪雨があり、一昨年(2018)も広島、岡山の西日本豪雨災害と、さらに2017年の福岡、大分あたりの北九州豪雨災害に重複する。後追いの復旧復興防災。毎年のように起こる7月7日や七夕前後の豪雨災害は、主に低気圧の動きと梅雨前線のイタズラというが、ことしの豪雨はいわゆる積乱雲の重なり線状降水帯の仕業。


とどのつまりは、地球温暖化という我々人類の無策無為がもたらしたもの。世界のリーダーたちの奮起を希望する。
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令和二年5-6月コロナ禍の世情と季節の詠句―20句

2020年07月06日 | Weblog
〇コロナ禍の世情10句:
・コロナ禍の外出自粛雨安居 ・感染のパンデミックや猫の恋 ・終息に向かうコロナか青時雨
・コとロとナ君にしないで糸を取る ・コロナ禍の自粛で一人浮巣かな


・更衣自粛太りが恨めしい ・時差出勤マスクの人ら芥子坊主 ・密嫌い花蜜探す一蛍
・山と虫みつは同じよ夏に入る ・自粛あけ竹下通り誘蛾灯


〇コロナ禍の季節の10句:
・風を聴き葉裏を見せる風知草 ・雨まばらひそかに赤く花楓 ・朝散歩老いし二人や樟若葉
・風に乗りふわっと落つる落し文 ・震度4未明の揺れや梅雨の入


・靄かかる富士の裾野の田植かな ・忘れ物何かを忘る走り梅雨 ・剪定の明日の飛来初つばめ
・朝早し薄むらさきの著我の花 ・しくじりを慰める姉捩り花

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万緑に映える”白い花々”(7/2)の追記

2020年07月03日 | Weblog
梅雨から初夏の万緑に映える白い花をブログしたが、白い花と言って遠目にみた里山の麓の”白い花々”にフォーカスした。しかも”花”といったが、もとは緑葉のマタタビの風情だ。少し”花”に戻そう。木花から草花も、真っ白い草花に照準を合わせたい。


白い花の代表といえば、やはり白薔薇。真っ白い大輪のバラは洋の東西を問わず”感謝”の印。わが国で 白薔薇といえば”白秋”のように思っていたが、京成バラ園が育種している”感謝”という白バラもいい。イギリス、フランスやドイツなどバラ好きな国の白バラには、マーガレットメリルやブルーヘブンなどを越えて人気のホワイトクリスマス(米)などがある。


白バラについで多くの人々に愛されている白い花には、白百合や山芍薬や白花の木槿などがあるが もっと目線を低くしてみると、白い花のホトトギスや雪割草や鷺草などもある。日が落ちた夕べやまだ日が昇らない夜明け直前の月見草などが愛しい。真っ白いクリスマスローズもいい。
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