吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

このところの感覚市場の話題2つ→香りと色(カラー)

2013年06月27日 | Weblog
わたしが大学を終え勤め出した1965(S40)年ごろ、日比谷あたりで初めて見た映画は「シェルブールの雨傘」だった。カトリーヌ・ドヌーブがかわいくて綺麗だった。イメージが重なる2013年5月20日(月)の日経MJ新聞の一面は、カラフルな傘だった。ウォーターフロントとかいうブランドの傘の紹介記事。色とりどりで、実に楽しそうだ。そして、6月3日(月)の同新聞の記事が、香り。洗濯柔軟剤の”香り”訴求商品をとり上げている。

いままでの「カラー・マーケティング」は、食べ物や季節や人など対象に”ふさわしい”又は”フィットする”色彩や色がどのように心理作用し、気分や欲求を高めたり鎮めたりするかという探究にあった。最近は違う。ひとえに、”カラフル”が主訴だ。ソフトバンクのケイタイやペンタックスのデジカメやこのウォーターフロントの傘など、カラフルにラインナップすることがいいのだ。

その点、”香り”は少々違う。視覚同様五感のひとつ嗅覚をターゲットにしてはいるのだが、範囲が限られる視覚と違い嗅覚はその範囲に限界がない。香りや薫りから匂いや臭いまで実に広範で、ひとことで言えば無限に広い。最近の香りの代表商品は、日経MJ新聞のとおり柔軟剤なのだが、その香りは”香り”の一部でせまい。着る香りなどと言っているが、世にいう石けんの香りの親戚”残り香”市場なのだ。

香りは、巾広い。石けんやシャンプーの香りからヒノキやシトラスの香り、ハーブやジャスミンの香り、紅茶やシナモンの香りからじゃこう(ムスク)やバラの香りに至るまで、数限りない。最近人気のバラの香りひとつをとっても、原種バラから現代バラまで、いろいろな香りがある。モダーンローズの香りだけをとっても、大きく7種ぐらいに嗅ぎ分けられるという。ダマスク系のバラの香りやブルーローズ系の香りが大きく違うと思えば、ティー系のバラの香りとアニス(ハーブ)系のバラの香りなども大きく違う。

カラー(色)のように並べて比べてラインナップして演出することができない香り(フレグランス)だが、そこをコントロール演出して楽しい世界を見せてほしいと思っている。

ちなみに五感は、視覚(目)、聴覚(耳)、触覚(皮膚)、味覚(舌)、嗅覚(鼻)ですが、私たちにとってもっと大事になるのは、第六感すなわち直感やインスピレーションなのではないでしょうか。それとも”勘”という一文字を結論にしましょうか・・・。
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国の姿と希望を見えなくする政治を憂う

2013年06月23日 | Weblog
安倍晋三首相がひとりセールスマンしている。政治家よりビジネス営業マンが適任のようだ。アメリカやロシアへのトップセールスを皮切りに、南欧、エジプト、アフリカや中東諸国および東南アジアへのセールス外交につづき、ただいまは北欧諸国への原発や日本セールスをしている。

TPP協議への参加や東南アジア諸国へのセールスで、一定の方向性をイメージさせているが、三本の矢の中身や戦略展望が見えない。しつっこく原発セールスにご執心したかと思えば、TPPで表面化したハイテク医療や高度化農業の輸出戦略のひとコマを主訴したりする。日本の農業の現場現状や国土耕作地の狭小などを実感されていないので、思いつき象のオシリをなでるの図になっている。

アベノミクスや安倍内閣を担ぐはずの閣僚や自民党幹部のこのところの行状は、およそ国民の常識から離れ、思慮の狭さをさらけ出している。与党自民党政調会長高市氏や田村厚生労働大臣のこの度の発言などは、世間から離れていることおびただしい。保守自民党に対峙する野党の(自分)保守も目に余るもので、日本維新の会の橋下発言や共同代表の石原氏とのキャッチボールなど、常識国民の支持を失うこと大きい。

そして、この度の「0増5減」審議だ。与野党揃っての”そうなるだろう、馴れ合い ”審議や法案提出に嫌気がさす。政治家業や代議士という自分たちの世界しか知らない国会議員だから、そろっての無責任を”相手等の無責任”呼ばりして時間経過してほくそ笑む。お互いが政治家や国会議員の同族、帰属集団を無意識して、なれ合って過ごす。

一時は、「国会議員は、いまの半数でいい」とか「参議院を無くし、一院制でいい」などと叫んだり、定数を「衆院240、参院120」と言ったり、「衆議院議員80、参議院議員40を削減」などと言っていた。取り急ぎは、一票の格差違憲状態の解消と言って出た「0増5減」なのだが、野党はその”お茶にごし”を叫び、与党は”この程度の経過も拒否する”野党にかぶせて、共にみんなで無責任している。

政治や投票に辟易している6月23日(日)の午前11時、熱中症になりそうな猛暑の中を徒歩往復30分、東京都議会議員の選挙を済ませた。
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抄録-「食育」への半世紀

2013年06月19日 | Weblog
わたくしがやっと義務教育を終え、自宅(田舎の実家)から17キロも離れた高等学校に通うことになった1958(S33)年、初めての即席ラーメン「チキンラーメン」が発売された。お湯を注ぐだけで食べられるインスタント・ラーメンなど、遠い世界の話であった。この時期発売されたファンタ・オレンジやファンタ・グレープなどは、もっと遠くにあった。

わたくしが17キロの砂利道を自転車通学した昭和33年から36年は、戦後の復興も終盤で、世の中は所得倍増計画に酔い、経済発展と成長に猛進していた。巨人、大鵬、玉子焼きとONや東洋の魔女が重なる時代ではあったが、人々の食事は、まだ3食家庭にあった。マーブル・チョコレートやインスタント・ラーメンが受容されてはいたが、スナック菓子やファスト・フードのジャンク・フードはまだだった。

ただいま話題のジャンク・フードばやりへの走りは、東京オリンピックや東海道新幹線の翌年の昭和40年(1965年)あたりで、かっぱえびせんやふりかけや明星チャルメラが出たころであった。サッポロ一番や缶入りコカコーラなども賑わった。一億総中流からエコノミック・アニマルに至るその後、モーレツ、ナンセンスにカップ・ヌードルやマクド日本第1号店(ともに1971)にオーバーラップするのでした。

1975(S50)年から1995(H7)年の20年間、食の洋風化や中食化とジャンクフード化は急伸し、一億総メタボ化や生活習慣病化の危機を迎えた。この間、うざいコギャルがうっそーなどと渋谷街でジャンク・フードし、価格破壊や就職氷河期に松本や地下鉄サリン事件とああ言えば上祐が、世の中を失楽させたのでした。

食の洋風化や中食化とジャンクフードの過多摂取は、カロリー過多や糖質脂質過剰摂取を生み、メタボや生活習慣病傾向を高くした。そのような傾向を見てから10年の2005(H17)年、食育基本法が成立。知育、徳育、体育の三育の基の”食育”が提起されるのでした。この10年近く、食育食育と言われてきましたが、食育とは何か、食育の範囲や目的および対象年代と食育のそれなどの違いや学習や教育など、ハテナも多く人々への浸透もイマイチだ。

食や飲み物にかかわる者の一人として、食育が難しくなく楽しく普及し、人々の食べものや食事についての理解や考えが深まることを希望している。メタボや半病人が減り、健康的な人々が増えていくことを願う。
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スポーツ団体法人トップのスポーツマンシップ

2013年06月12日 | Weblog
スポーツマンや体育会系などというとき、わたくしたちはその”さわやかさ”や”汗することを厭わない”青年などをイメージする。毎年のように体罰いじめや不祥事などが報道されても、社員募集などでは相変わらず体育会系やスポーツマンを求める。

近年は、個々人の健康維持や健康増進のためにしているスポーツも盛んのようで、これをより運動化しようと少し前のころ、国民「健康増進法」が成立された。健康や栄養など食生活などを通じて、高血圧や肥満や糖尿病などの生活習慣病を予防しようとすることに加え運動をすすめ、より積極的な健康づくりをしてもらおうというらしい。

このような国民一般のスポーツ振興とは別のいわゆる”プロ”スポーツ業界の団体の不祥事が目につく、このごろ。ついこの間までの日本相撲協会がその典型だ。2007年ごろは、時津風部屋や武蔵川部屋の力士暴行事件が喧噪した。その暴行事件につづく力士の交通事故や度重なる八百長事件が、協会の人事や役所にまで影響した。

そして、このところの全日本柔道連盟の不祥事3点セット。女子柔道のセクハラ暴力問題や助成金流用問題などがその決着、改善を見ないままの上村春樹会長の続投表明問題。トカゲの尻尾切りの図での人心一新や組織改革で、この組織が革新されるのか、はなはだ疑問なのが大方の見方だ。

昨日は、ブラジルでの世界大会出場を決めたサッカー日本代表が、イランを破り有終(?)の美を飾ったがその横記事に、日本野球機構の飛ぶボール隠し球騒動が出た。昨年の1.5倍の今年のホームラン(出現)は、在庫一掃の”飛ぶボール”のせいだったという。何ともお粗末な(役人)コミッショナーさんではありませんか。

多くの国民に夢や希望を与えているプロ・スポーツのみなさんやその団体のみなさんのリフレッシュを期待したい。
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越後丘陵公園「香りのばら祭り」訪

2013年06月06日 | Weblog
蒸し暑そうな6月5日(水)の朝だが、快晴の予報。スケジュール表をのぞくと、アポイント空欄。ジャスト・チャンスと、思い立って越後丘陵公園行きを決めた。急ぎの朝食で地下鉄は、いつもの途中の池袋で下車。JRみどりの窓口で、上越新幹線は MAXときの東京・長岡往復の指定を求めた。

上野発8:58のMAXときは2階がとれず1階だったが、予想外に快適。車窓からの眺めはないが、静かな居眠りが心地よい。10時45分長岡着で少々もたついていると、10:50発の越後丘陵公園行のバスが出るというので、飛び乗った。バスで40分、長岡市内から郊外の緑や住宅街を観光させていただき丘陵公園に着いた。

入園料400円を”シルバー”で買って200円で入園。さっそく香りバラ園に向かう。できれば、早朝でなくても陽が真上に来ない午前の”香り”バラを観賞したかったが、仕方ない。香りタイプごとに解説された植栽やちょっとした休憩場所のセット演出がいい。しばらく散策していたところに、会議中だったというこの公園の管理センター長の小林雅彦さんが来られ、久しぶりの再会をした。

とにかくこの季節を越えた暑さだ。晴天と青天が過ぎる。レストランでのカレー・ランチをすませ、すぐ横の「香りのばらフレグランスルーム」をのぞいた。新香り製品「フレグラント・ヒル」のオードトワレと練り香水がディスプレー陳列されていた。ショップで記念試買した。ローズ・カフェで真っ赤なローズ・ソフトアイスクリームをいただいた。

”香り”をコンセプトにした15周年記念(香りばら園10周年)の「ばら祭り」が成功的に終わることを願って、14:10発の長岡駅行きのバスで帰路についた。この間、お電話しようかしまいか迷った柏崎の友人梶谷さんご夫婦が、この「ばら園」に来られていたことを帰宅後のメールで知った。お会いしたかったのに残念、失礼しました。

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復興予算「流用」問題

2013年06月04日 | Weblog
朝日新聞(2013.6.3.朝刊)が、復興予算の流用を記事した。東日本大震災の復興予算の雇用対策事業費2000億円のうち1000億円、実に半分が被災地以外で使われていたというのだ。いまに始まったことではない。本予算でもそうだが、特別(災害や道路など)枠で組まれた予算は、”流用”しやすい。災害などの復旧復興で組まれた緊急の予算は、それが通常と異なる性格や予算で火急で拙速のため、粗雑で適当なのだ。

ふだんの積み上げ方式などでは間に合わないから、大まかで概算の適当なメド予算の立て方になる。実行にあたり、対象や用途を精査しチェックするなどと言って、適当に設定割り付けをする。しかし、現実は通常の本予算でさえ十分な審査や実行チェックが出来ないのに、特別や臨時で出来るわけがない。組織も人用も臨時で、不十分なのだ。

通常予算行政を超えた人員などあるわけがないのだから、施策計画や実行申請チェックなどやっていられないということで、いつも何でも基金や機構や事業などという天下り外郭独立法人などに、予算を割り振る。使い方や実行使用先などオマカセをする。どのように実行し、どのように申請受付けし、どのようにチェックするかは、あなた方で考えて効果的に執行するようにと”金額”を割り振る。実際何にどのように使われたか、細かい中身はどなたにも監査出来ないのだ。

テンポラリーに期間限定してつくった基金や事業や補助金などが、期間終了をもって終了したものはない。復旧や再建は途中から復興や活性化などに変わり、その後、道路特定事業や何々振興事業などのようになって、半永久的につづく所管省庁になったりする。一時的が恒久的になるのが、政府官僚行政なのだ。

毎日つづく日常があるかぎり、政府官僚行政機構や制度の解体再編などとてもできない相談で、日々がすぎる。予算用途や使用地域範囲ぐらいはお決めになって予算措置してほしいと願ってもいいですか。これからの実行についてでも結構ですので、よろしくです。
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