吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

『コロナ禍の日本の風景とエッセイ-令和二年上期』上梓のお知らせ

2020年09月28日 | Weblog
令和二年10月5日発売『コロナ禍の日本の風景とエッセイー令和二年上期』(湘南社)。副題に「私撰七十句と季節のエッセイ」と付したとおり、令和二年1月から7月の私句帳から月十句ほどを抜き出して掲載、全7章につき各章二句ほどをテーマに季節のエッセイを添えてまとめました。

コロナ禍のこの夏は長い梅雨後の猛暑や台風で、暮らし難い世の中でした。外出自粛の閉じこもり在宅を持て余し、首題の小本を書き下した2020年8月31日の世界全体のCOVID-19感染者は、2,500万人同死者85万人を超え、感染拡大が収まる兆しは見えませんでした。同日の日本のコロナ感染者も69,000人同死者1,300人となっていました。

この令和二年上期の日本のコロナ禍の世情と季節の花々や自然の風景を、俳句とエッセイでまとめました。四六版100頁ほどの小さな本ですが、余り経験することのない経験したくないコロナ禍日本の令和二年の世情や時勢とこの時期の自然や風景をメモリーにしていただければ、この上なく幸甚です。

ちなみに、この本をお届けする2020年9月末の世界全体のコロナ感染者は、3,300万人。死者はとうとう100万人を超えました。日本の感染者は82,000人死者1500人と、米国、インド、ブラジルなどに比べれば、低いレベルにありますが、世界全体での新型コロナウイルスの感染症で亡くなった死者は、実に100万人を超えたということです。合掌。
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「山を買って、キャンプ」なる短慮の再考を!

2020年09月25日 | Weblog
「ポツンと一軒家」(テレビ朝日)やコロナ禍の生活変容などが”悪さ”して「山を買ってキャンプ」などがトレンド化しようとしている。私有財産制や自由が社会基盤になっていることは、この国の人々の生き甲斐でもあるが、その前提は地球環境や国土環境の持続可能性が守られてこそにある。『山を買って、キャンプ』なる発意や短慮は、やめてと願う。


300坪や1反歩や2反歩(2000m²)ほどの里山や山地を買って「キャンプやテント生活」などを楽しみたい。2人や4人で100万円で買えるらしいから、一人50万円や25万円あれば”自由&自在”にキャンプ・ライフや森林浴リゾートができる。などという夢は、お捨てになってほしい。


日本という国土が沈没したりしない限り、あなたのカラダが思うように動けなくなったり、亡くなったりした後も、手にした小さな山地はあなたのものであり続け、その土地や環境を維持保全する責任は続きます。いま、林業や農業を生業にする中山間地の農林業家を相続する人は激減しています。山林や農地の手入れや耕作は放棄され、荒れ地や原野化して荒れ藪化しています。遺産やお金にのしを付けても相続されない農山地だから、”安く”なるのです。


木材伐採後の植林を逃れてさえ山や林は、年2回程度(家周りや庭の)の除草や剪定など以上に、下刈り、間伐なども含めた重い作業があります。山を買ったすぐ後でさえ、登記、用途登録、不動産所得税などの手続き費用や司法書士料などで、購入額以上の費用や手間がかかる。給排水、電気の引き込みや野外や外構工事などがかかる上、毎年や今後何十年もの保全作業や手間費用が、あなたの責任になります。


あなたの元気維持以外に、あなたの後継者が、この難儀や責任の相続約束を確かにしてくれますか。よくよく、お考えください。



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「クオータ制」考への閑話

2020年09月22日 | Weblog
いままでのほとんどの裁判は、裁判官全員が男性でした。別に異様に思いませんでした。そして、今回の裁判の裁判官は全員が女性でした。被告は男性でした。特別不思議に思いませんか。あなたは、全閣僚が女性の議員になったら、受容できますか。男女公平や女性活躍とは、このような社会や政治を普通に受け入れる社会のような気がします。


クオータ制や女性の登用が言われています。女性活躍や男女共同参画などの担当大臣がいます。一定の数を女性に割り当てることなどを「クオータ制」などと言って騒いでいます。何を基準に女性を30%になどと言っているのでしょうか。もともと何の基準もなく”クオータ”など設定できないのです。国民の男女が半々で、男女に割り当て数をセットすることが公平や平等なのでしょうか。


そのような問題や状態に関心を持つ人が、男性70%女性30%なら男女比7:3にした方が公平ですね。”クオータ”のセットの仕方は、大変難しい作業ですが、何をするかの対象や合意を公平に決め確認する手続きやクオータを決める特性基準などを、問題や対象ごとに決めることも大事になります。結局は、人為的に何かの割り当てをすることを「クオータ制」というのです。”人為的”になるのです。


いままでの私たちは昔から、何を考えることもなく、自然に・慣習的に・伝統的に受け入れてきた社会や政治の仕組みや制度を公平や平等基準に、いま変えようと”クオータ制”などと言っています。いま社会的政治的に、不平等や不公平とみられているのは”女性”の活躍や登用です。女性国会議員や閣僚の少なさや企業の役員や裁判官など女性の少なさを改めようと、まずは一定の割合以上を女性にしようとしているのです。女性を”登用”など言っている方々には、任せられませんね。


これこれを20%以上や30%以上にしようと割り当てる「クオータ制」のとどのつまりが、閣僚の全員が女性になったり、その裁判の裁判官が全員女性になっても、いまの全員男性でも不思議に思っていないのと同じように受け入れられる世の中になって、本当の男女平等や公平になったと言えるように思うのです。
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「谷内田孝 76年の杣道『生きる』歌思帳の日々」画集本、最終稿の旅

2020年09月17日 | Weblog
師友谷内田孝 76年の杣道人生「生きる」を画集本にする”本”編纂の最終稿仕上げの旅は、令和二(2020)年9月12日(土)東京駅14:09発の新幹線。主人公は、この本の著者谷内田孝氏。新横浜駅から乗車した編集長田中康俊氏(湘南社)と撮影オフィスの花村一昇カメラマンと4人、談笑しながら名古屋駅に着。


JR飛騨高山線に乗り換え、16:52高山線はJR美濃太田駅に到着。駅広場に立つ坪内逍遥像を左に拝礼し、駅前のホテル美濃加茂にチェックイン。小説(神髄)や劇作演劇の神様坪内博士にあやかって、谷内田孝氏の「生きる」歌思帳の日々なる画集本編纂や最後の作業などについて会談and夕食。翌朝、迎えのタクシーにて美濃加茂市は伊深の正眼寺に入る。


まずは、「谷内田孝 76年の杣道」人生画集本出版の同意ご協賛をいただいた山川宗玄老師と裏千家茶道教授森崎宗由さんにご挨拶。ご協賛ご支援をくださっている岐阜や名古屋方面の谷内田氏ご交誼の方々も含め二十人ほどのお集りをいただき、一昨年お亡くなりになった谷内田氏妻君の法要を行った。


さて本日(9/13)の主題は、上記谷内田孝さんの「生きる」杣道人生作品の画集本づくりの最終稿作業。未完の凧絵(来年干支の丑年絵の凧)は本日アップ。これで十二干支凧絵全部アップ揃ったので、その配稿色校をした。「藪椿三十五撰図」の六曲一双大屏風も、今朝ほど正眼寺本堂あて配荷納品されていたので、その撮影や色校作業をし、最終稿とした。


正眼寺スタッフやお茶席々主の森崎由枝さんスタッフみなさんのご協力もあって、無事谷内田孝さんの大作画集本の最終稿が仕上がり、入稿の運びとなった。ことし(2020年)11月ごろには、素敵な本になって皆様にお会いできると思います(体裁A4判160頁/4,500円/税別)。

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重陽のある9月の16日、陽重なる第99代内閣総理大臣誕生を祝う

2020年09月16日 | Weblog
陰陽思想(陰陽術)では、「よいこと」を示す奇数が”陽”。「1-3-5-7-9」の陽数字で一番大きい「9」が、最も”よい”数(陽)。季節の節々としての生活行事の五節句(1/7,3/3,5/5,7/7,9/9)の中でも最も縁起のいい9の重なる9月9日を「重陽の節句」として、生活の無事や五穀豊穣などを願う。


安全安心を願い邪気を払って、ウィズ・コロナ時代の国民の新しい日常や生活の安寧を祈願する内閣総理大臣・菅新首相が、陽なる9の重なる第99代であることに奇遇を感ずる。しかも、強力に菅総裁、菅内閣誕生を支援した二階自由民主党幹事長も9重なり(9×9)の81歳らしい。


14日と16日の間の9月15日は、老人の日。”老人の日”は気に入らないと、9月15日(老人の日→敬老の日)からの一週間を敬老週間とし、最後の9月21日を「敬老の日」とした。自民党両議員総会なる9月14日の自民党総裁選で第26代自由民主党総裁に選出された菅義偉新総裁。令和二年9月16日の臨時国会の首相指名選挙にて第99代内閣総理大臣として推挙され、同日菅新首相・菅内閣の組閣になる。


コロナ禍、長い梅雨&豪雨、猛暑、熱中症&コロナ、台風で過ぎた令和二年上期の安倍内閣を継承した菅義偉内閣。9月の陽重なりの縁起のいいスタートが、住みやすい暮らしやすい新しい日常創出に、汗してくれることを切に願う。
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上梓予告!『コロナ禍の日本の風景とエッセイ-令和二年上期』

2020年09月15日 | Weblog
令和二年(2020)9月30日発刊予定;『コロナ禍の日本の風景とエッセイー令和二年上期』―私撰七十句と季節のエッセイ(湘南社)

〇みなさん、お元気ですか。コロナ禍のこの夏、長い梅雨後の猛暑台風がつづき、暮ら し難い世の中でしたね。外出自粛の在宅を持て余し、首題の小本を書き下しましたので入稿、この9月30日に出版されます。


●2020年8月31日、世界全体のCOVID-19感染者は、2,500万人同死者85万人を超える中にあって、日本のコロナ感染者も69,000人同死者1,300人と感染拡大した。

●令和二年上期のコロナ禍日本の世情と季節の花々や自然の風景を俳句とエッセイにまとめ、小さな本(四六版100頁)にしました。


●あまり経験することのない(経験したくない)コロナ禍日本の世情や風景を、皆さんと共有できれば、この上なく幸甚に存じます。
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九月九日は、旧暦なら重陽の節句。縁起のよい陽の日です。

2020年09月09日 | Weblog
日本は四季のある大変”住みやすい”国。自分で自分の食べる物を作る農耕民族がオリジン。四季の移ろいや季節と気候の節々を知らせる二十四節気や暮らしを手助けする雑節や行事を示す家庭暦などが浸透している。


九月九日(旧暦)は、重陽の節句。新暦にするとほぼ十月頃で、農業でいうと米穀などの収穫の時節。中国伝来の陰陽思想(陰陽術)からきた五節句のひとつ。陰陽思想では、奇数は「よいこと」を表す陽数。偶数は「わるいこと」を示す陰の数字。


五節句は「1-3-5-7-9」の奇数が重なる「めでたい」陽なる日。1月1日(元旦)は、特別な日でこの日に代えた1月7日(人日)の七草の節句、3月3日(上巳)は桃の節句(雛祭り)、5月5日(端午)は菖蒲の節句(鯉のぼり)、7月7日(七夕)は七夕祭りとなり、9月9日(重陽)は、最も大きな陽(よい)の数字が重なる重陽の節句となった。


霊薬の花とも言われる菊の花が咲く(旧暦)九月は、米など農作物の収穫の季節。四季の中でも最も暮らしやすい大変いい時節。邪気を払う菊の花を飾り、菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んだりして、不老長寿や五穀豊穣を願う行事日を重陽の節句とした。菊湯、菊酒、栗ごはんをいただき、菊枕でゆったり床に入りたいものです。
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ウィズコロナの新しい生き方のローカルライフのひとつ―紹介

2020年09月04日 | Weblog
新型コロナウイルス感染症がもたらした新しい生活様式やウィズコロナを賢く生きるための生活変容が巷の話題。3密を避け、人と人のディスタンスなどを考えて暮らす新しい日常が云々されている一方、自然や不便を受容して暮らす田舎暮らしや農業生活なども検討されているという。


テレビ朝日の「人生の楽園」というシリーズ番組が、いままでの決まった生き方と違う新しい生き方や暮らしを紹介している。このドキュメンタリー番組が8月29日(土)紹介している「丁寧に生きる」脱サラ野菜農家暮らしが目にとまった。自分が山ひとつ隔てた出身で、見覚えのある風景が映ったからだ。舞台は、茨城県常陸太田市の折橋という中山間地農村。


四年ほど前、新しい生活スタイルを手にした自転車競技やトライアイスロンを趣味にする脱サラマンの蛭田元勝さんが主人公。埼玉に生まれ、日立市で育ち、高校を出て電気設備関係のエンジニアをしていた蛭田さん。43歳のとき「自分で食べるものは、自分で作りたい」と農業に興味を持つ。以来農業を学び、茨城県は水戸市で野菜作りを学び、常陸太田市の農家で有機野菜の栽培から販売までを学んだ。


そして、47歳の2016年。田園風景拡がるここ常陸太田市折橋町で、一人住いの農家をすることになった。野菜作りの農作業や地域住民との交流や子供たちとの遊びや川魚とりや虫とりなども、野菜の販売先との交流や趣味の自転車トレーニングなども、何かにつけ”丁寧に生きる”蛭田さんの折橋暮らしに万歳です。


そのような暮らしに背を向けて”田舎”を出て六十余年の私の反省人生でした。
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令和二年 葉月(8月)の十句-私撰

2020年09月04日 | Weblog
〇コロナ禍の日本の世情:
8/1 ・コロナ禍の拡がる列島蝉時雨 8/7 ・コロナ禍で知る無時間の夏安居
8/15・コロナ禍でマラリア想起終戦忌


8/16・コロナ禍や自粛の夕べ遠花火 8/30・カナカナの声の悲しきコロナの世


〇断腸の思いの日本の自然:
8/9 ・木洩れ日を探して遊ぶ夏の蝶 8/10 ・山の日や無時間生きる無言館


8/14 ・みんみん蝉五拍四拍を迷い鳴く 8/22 ・人気なく邯鄲の鳴く豪雨あと
8/28 ・断腸の思いの辞任秋団扇
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ここ一か月(8月)のコロナ感染者増加率は、世界平均の2倍―日本はまだ感染拡大の真っ只中!

2020年09月02日 | Weblog
2020年3月より6か月経った。コロナ禍で半年を過ぎた8月31日、世界全体のコロナ感染者は2,500万人を超え、同死者は85万人を超えた。感染者(2,523万人)は人口10万人当りにすると336人になる。同時期の日本は(人口10万人当り)55人だから、世界全体平均の6分の1と小さいが・・・。

しかるに、ここ1か月(7/31→8/31)の感染拡大率をみると、世界の感染者増加が48%(1,700万人→2,520万人)だったのに対し、日本は36,000人が69,000人の92%増。世界平均の2倍の感染拡大になっている。感染拡大が収まるどころか、拡大真っ最中の日本の(2020年)8月だったのだ。

目を世界に転ずると、2020年8月はインドの感染拡大が最も高く、7月30日の158万人が8月31日362万人で+129%と2倍強だったが、感染者総数が最も多いアメリカは(443万人→600万人)と+35%、ブラジル+51%、メキシコ+46%、ペルー+60%などは ほぼ50%増で、多くの国々はおしなべて世界平均(+48%)前後に収まっている。

これらの世界の動勢に対し、日本は全国平均で+92%(3.6万人→6.9万人)と、世界平均のほぼ2倍の感染者増加率の(2020)8月だった。とくにこの8月、2倍を大きく超えて感染者を増加させた都道府県は、沖縄県の約6倍(335人→2,144人)増を筆頭に、愛知県の3倍増(1,605人→4,545人)、福岡県の2.5倍増(1,756人→4,598人)や大阪府の+122%(3,870人→8,590人)などが、特筆できる。

いずれにしても、コロナ感染拡大防止や抑制に責任を持った人々は、”この夏”の予測や展望を見誤ったようだ。緊急事態宣言を解除したり、緩めたり、クラスターの発生源や業種などへの規制要請を緩和したり、GoTo キャンペーンを早めたりと、経済テコ入れや国民の経済生活の活性化を理由に、しくじりを重ねた。
もっと、じっくり考え直してほしい。

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