吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

この程度が政治家の覚悟を晒した”郵政”官業化人事!

2009年10月30日 | Weblog
 また続けなければならない日本郵政”人事”ブログ。情けないやら落胆やら、怒りを通り越している28日の日本郵政役員人事だ。ひとり株主の亀井静香郵政(改革)担当相が、もろに”官僚OB面”で株主総会だ。

 効率性、収益性を錦の御旗に出口も見えない日本郵政が、公益性重視に傾斜することには賛同するのだが、それが官僚による官業化でなければ出来ないのなら、民営化を推進してくれた方がよほどスッキリする。とにかく、官僚や役人の世界にしか”人材はない”という狭い人たちに政治や行政を委ねるわけにはいかない。

 14年か15年か知らないが、大蔵省をやめて民間会社経営に携わった斉藤次郎さん起用の言い訳が言い訳になっていない。言い訳をしなければならないような人事をする民主党鳩山首相に大落胆だが、それに上塗りする今日28日の日本郵政役員人事だ。民間をいうツマに、元キャノン氏を入れたりしているが、3人の副社長はすべて元キャリア官僚(内閣官房、郵政事業庁、旧日本長銀)。反脱官僚、天下り、渡り奨励内閣そのものだ。

 このような体たらくの内閣や亀井官僚OB大臣のシグサに忠告もできない鳩山首相や見せかけ脱官僚をリードした民主党政権諸氏には、とても脱官僚や天下り・渡り絶滅などできないだろう。ひとつふたつの独立行政法人や公益法人や協会などを削減したり、6つ8つある政府系独法内の天下りポストを4つ5つに減らす程度のことさえ出来そうにない。そして、声を高くして、公益性重視やユニバーサルサービス化や再改革という公社化などを標榜し、郵政や財務官僚の天下り皿を巨大化しようというのだ。

 300兆円の郵貯や簡保資金などを我が物顔で動かすために、地域や中小企業へなどという言葉を並べ、公平で公益的な運用などという。いつでも、どうにでも、そのときの事情で、正義や正当を言えるように機動的に経営するなどとガードする。情けない限りだ。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

斉藤次郎さんも、亀井大臣も、小鳩民主党も背信でガッカリ!

2009年10月25日 | Weblog
 このところの日本郵政・西川さんの後任、斉藤次郎さん人事ほど、国民をバカにした政府・民主党の人事はない。何日か前にブログした手前、またこれを書かねばならない怒りがおさまらない。ただいま政府にいる人々や民主党・国民新党の方々の鳩山首相や亀井さんをフォローする言葉の”虚しさ”は大きい。

 斉藤さんも斉藤さんだ。彼が、皆さんが言うように日本中見渡しても他に一人としていないほど優秀で、人格者であるなら、ご自分が”(元)官僚”で民主党が国民に誓う脱官僚や渡りの廃絶に抵触することぐらい”すぐわかる”であろうに、一晩考えて翌日受託した深慮がわからない。ふつうの常識や情況も分からない根っからの”官僚”以上の人ではないと思わせた。

 進めてきた郵政民営化を反省することや再考することに異議をいうのではない。自由市場原理主義や競争による成長だけしか見えなかった小泉路線が、よわい人々や貧困者にも目配りする方向に変化してきていることは大変よいことだと思うが、これと”脱官僚”路線のウヤムヤを一緒にしては困る。

 亀井大臣も、人事を一任したという鳩山総理も、与党の民主党さんも、元官僚でいまも渡りにいる斉藤次郎さんぐらいしか郵政の後任を託せる人材はいないのですか。元大蔵省事務次官といっても、何の専門も得ず6ヶ月ごとにイスを替え行政事務員の最上位にいただけの人で、その後の渡りは相対的に小さな政府系色の濃い会社のトップにいただけの元官僚に、”うごく”マンモス日本郵政企業の経営や改革マネジメントができるかというと未知数だと思うのがふつうだ。

 明確なビジョンも、変革の方向性も、職責の範囲や責任などもないトラブル日本郵政の社長を受ける人がいそうもない事情はわかるが、一億を越える日本や何万人というマネジメントに長けた人々がいる日本で、”これ以上の人はいない”と元官僚現渡りにあるヒトにしか目が行かない民主党政府が情けない。

 この脱官僚、天下り渡りの根絶という看板を外した民主党に、マニュフェストや脱コンクリートや脱ダムおよび地方分権や子供手当てなどを期待できるイメージがわかない。この人事を逆立ちさせ得ないならば、言い訳は聞かない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一日(10/20)シゴトをさぼり、京成バラ園で秋のバラを観賞。

2009年10月24日 | Weblog
 ゆっくりバラや薔薇の香りを喫することがない。たまにはそうしたいという衝動も手伝い10月20日(火)京成バラ園に出かけた。その日のセットや案内を”薔薇の香り”を介するわたしの先生・蓬田勝之さんがかってくれた。まだ京成バラ園に行ったことがないというYさん母娘さんたちも一緒だ。

 朝早く地下鉄に乗り、JRで日暮里に向った。めったに一緒したことがない家内も同行した。日暮里9時5分の特急には、この日ご一緒するYさん母娘とご近所さんとMさんもいた。みんな同じ電車で、それぞれが”初めて”お会いする人々なのだが、同じ目的に同行するためか、話が和んだ。9時45分ごろ京成八千代台西口よりタクシー2台に分乗し10時ごろバラ園正面玄関に着いた。

 先に到着していた蓬田勝之さんとジョイント。まずは、初めてのバラ園全体を鳥瞰しながら、概ねの園の構成を伺い、時計まわりにバラとバラの香りを訪ねることにした。現代バラを説明しているハイブリッドティーローズ(HT)コーナーやイングリッシュローズおよびアンティークタッチローズなどのバラの丘から廻った。

 フロリバンダローズ(FL)などから、とくに”香り”にかかわる原種などの説明やお話を聞き、たっぷりの現代バラが整形式庭園になっているセンターガーデンにすすんだ。チャイナ系のバラの系譜とダマスク系のそれからくるハイブリッド・ティ系の誕生を勉強させてもらったせいか、ラ・フランスやシャルルドゥゴールの彩色や香りがやさしく映った。

 こんなことをブログしても何の記録や記憶にもならないかも知れないが、友人先生・蓬田さんの解説や案内の熱を記しておこうと思った。昼は観賞途中の外出OKをお願いし、近くのカニ料理甲羅さんに入った。オシャベリをしながら結構ぜいたくなランチをいただき、再入園しそれぞれの関心を探索観賞した。

 お天気にも恵まれ、少々遅い秋のバラを堪能し、午後3時ごろの京成電車に乗り、朝の日暮里を経由帰宅した。一日中オフィスをルスにしたことにつき、お許しを乞う。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

”官僚”も15年で時効?!

2009年10月22日 | Weblog
 日本郵政の後任社長が決まった。斉藤次郎氏(73歳)は、元高級官僚だ。大騒ぎして解任(?)された西川社長(71歳)より2歳も”年寄り”だ。この狭い日本には、キャリア官僚か東大法卒かにしか人材はないらしい。

 とにかく、政治家や役人の人材ネットワークの狭さには驚く。毎日、お付き合いしているヒトが、閣僚同士、自民党や民主党同士、所属した主務省庁のお役人や経済界の限られた方や官僚OBなる公益法人やシンクタンクのタレントなどと、地元や選挙サポーターあたりに限られるのだ。

 官僚OBが多い民主党。だから、脱官僚をノリトにしたことに成果するかも知れないと期待した。そして、今回の郵政後任社長の斉藤氏だ。情けない。斉藤さんがいかに優秀でも、高らかに脱官僚をうたう民主党のシグサとは思えない。元キャリア官僚の亀井大臣が、いつまで経っても”官僚臭”が抜けないのは無視するとしても、何も 元官僚でも”15年経っているし、優秀だから”ふさわしいはないでしょう。

 鳩山首相や原口大臣は、どうお考えなのですか。亀井大臣のオシだし、小沢さんのブレーンだから、特別反対する事由はないということですか。民主党の脱官僚は”そのように薄っぺらな”ノリトだったのですか。脱官僚は文字通り過去官僚なのですか。政治家や国民に主権を取り戻すと言ったあの主張は何だったのですか。

 高級キャリア官僚も、退職して15年経てば”官僚や元官僚”ではないと定義したのですか。55歳や58歳あたりで退職し、公益法人や斉藤さんのような東京金融(先物)取引所などのようなところを1施設5年で3箇所渡れば”元官僚”ではなくなるのですか。これが、役人天国官僚100年の国の仕組みなのですか。

 しっかりしてください、政治家さん。民主党の方々も自民党の方々や先の渡辺さんたちも、本気で脱官僚をしてください。脱コンクリートも同じです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さな国を意識して暮らす。

2009年10月18日 | Weblog
 ギリシャやモナコも小さな国だが、日本も小さい。地球全体(表面積)の0.1%(1000分の1)もない。陸地だけの面積の0.3%が日本国だ。この小さな国の日本に世界総人口(65億人)の2%が暮らしている。

 最近、日本の食料自給率が40%を切りそうだ(実は2008年は41%)と大騒ぎ不安視されたが、世界全体の農地(耕作地/陸地の10%)の0.3%しかない日本が全世界の2%人口の食料40%を賄っているのだ。世界平均の食料生産性の2.5~3.0倍の日本の食料生産性なのだ。

 日本の一人当たり農地面積3.7アールに対し、オーストラリアは2200アールで650倍。日本の食料自給率が40%ならオーストラリアは、その650倍260%の自給率あって日本並みの生産性だが、実際は237%。日本の42倍の一人当たり農地面積のアメリカだって、168%あっていい食料自給率128%なのだ。狭く限界生産性にある農業の日本は、結構頑張っているのだ。

 94%のお米を別にすると、毎朝食べているパンの原料小麦の自給率は13%。味噌、醤油、納豆、豆腐などの原料大豆は5%。牛肉43%、豚肉52%だが、日本人がよく食べるお魚も59%の自給率なのだ。ひとつとして100(%)を越えているものがない日本は、国民の食料の60%は外国に依存しているのだ。

 この40%、実際はエネルギー(カロリー)ベースの数字で、量的にみると大体30%。70%を海外に依存している勘定になるのだ。いくら逆立ちしても、頑張っても、世界の0.3%しかない農地(陸地)面積の日本。海外の多くの国々との良好な関係を築いて互恵で暮らすしか方法はないのだ。

 ODAや海外支援は、アフリカ諸国やアジアの発展途上国のためでなく自国のためなのだ。地球の環境をまもるのも、日本のため世界のためなのだ。「世界の中にある小さな国日本」という認識が大事なのだとつよく思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好き勝手ができる特別会計の横暴が、定期便も飛ばない飛行場をつくった!

2009年10月14日 | Weblog
 来年3月に開港する茨城空港に定期便が乗り入りしないという。一日一便にもなりそうもない韓国ローカル会社一社の就航になるらしい。ハブ空港が成田になるか羽田になるかやJALの赤字ローカル路線廃止が影響してのハナシでもない。市場経済が後退したりしたからでもない。

 景気がよかろうが、人々のフトコロがあたたかろうが、人々の旅行需要や航空機利用傾向がそこそこあろうが、このような事態になることは小学生でもわかる。利用需要が見込めなくても”見込める”と作文して、開発建設を企画し予算取りに走る。官僚や利権政治を旨とする政治家やお役人のサガだ。お国や地元の発展のために誘致したのはワタシたちだと胸を張る。JALが飛びたくないと言っている松本空港や先の静岡空港も、特別会計やハコモノづくりが政治や行政だと思う人々の成果なのだ。

 わが国の”予算"主義は、一般会計だけではない。特別会計というモンスター予算が一般会計(約80兆円)の5倍(約400兆円)もあるのだ。所得倍増や列島改造など高度経済成長を標榜した政治家や官僚の策略的自在金庫こそ特別会計という仕組みなのだ。あまり国民の目が届かないワタシたちの金庫(特別会計)は31もあるのだ。埋蔵金としての機能も大だ。この度の”つくりすぎた”飛行場問題の発端も空港整備特別会計(法)が存在したからだ。

 毎年毎年各都道府県に飛行場がないのはオカシイと空港を整備、開港し、都道府県数の2倍もの飛行場(98)もつくった。つくる飛行場が増えれば空港利用料(税)が入り空港整備特別会計も潤う。お金があるから、また飛行場をつくるという筋書きなのだ。全国地方にほとんど走るクルマを見ない高速道などができるのも、道路整備特別会計(法)があったからなのだ。

 特別会計という公共インフラ整備推進の魔法の手を考えた方々の”優秀さ”には敬意を払う。大変すばらしい方法も、それを使う人々の使い方次第で”ワルやアク”の温床になる。時代も変化する。”チェンジ”が求められるのだ。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カラオケ・コミュニケーション

2009年10月12日 | Weblog
 きょう(10/11)のようなお天気は、何はさておき秋の紅葉狩りだと思うのだが、自分の体調の具合などもあり、この3連休は自宅だ。ボーッと過ごしたり、本を拾い読みしたり、特別の目的もなくショッピング散歩に出たりと、あまり褒められた休日の過ごし方ではない。

 ふだんはめったに在宅したことのない息子も一緒だ。久しぶりに近くに住んでいる娘家族が遊びにきた。高校2年生の孫も一緒だ。わたしたち夫婦、まだ大学院で学生をしている息子、アラフォーの娘夫婦と孫娘の6人で、夕食は近くの焼肉店にした。

 たまの休日の夕食が、親子孫三世代のオシャベリ焼肉になった。この11月修学旅行の孫は、何気なくポケットに入った祖母からのお小遣いにニンマリだ。ビールのジョッキもすすむ娘夫婦だが、家内や孫はウーロン茶での付き合いだ。もう入らないと言うほどの食事が終わろうとする頃、このお店の上(階)はカラオケだよ、という娘の誘いで、食後のカラオケに行った。

 4000万人とも5000万人ともいわれているカラオケ人口に、約13万といわれているカラオケ・ボックス(カラオケ店)。年に一回ぐらいしか利用しないわたしだが、たった1杯のビールが誘いに乗らせた。親子孫三世代のカラオケ・コミュニケーションになった。

 歌がこれほど世代や過ごした時代を映すのかと認識を新たにした。すでに高齢者の仲間に入ったわたしたち夫婦は、レトロな昭和真ん中あたりの流行歌しか知らない、唄えない。娘夫婦は文字通りのアラフォーなのだが、松田聖子から桑田圭祐まで巾広い。大学に通う息子の歌など聞いたこともなかったが、孫娘の高校生の歌とともに、ふだん耳にしたことのない歌ばかりだった。

 めったにプライベイトをブログすることはないが、ちょっとした時代や世代の認識ギャップが理解できた日曜日を記録しておくことにした。お許しを乞う。


 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

底なし値下げ競争の終着駅が恐ろしい!

2009年10月09日 | Weblog
 29円のコーラや198円の弁当が翳されるが、このところの低価格競争は恐ろしい。980円のジーンズの翌日880円や780円のジーンズが発売される。ついこの間まで、7800円や安くても3980円のジーンズを売っていた同じ会社の商品だ。

 ここ10年の衣料品市場の漸減傾向は、激しい。毎年の前年割れが何年もつづく。衣料品市場を支えたデパートや衣料品で自分たちの高度成長を手にした大手チェーン・スーパーが、軒並み衣料品でしくじった。衣料品後発のユニクロやしまむらおよび他のSPAにシェアされ、いまでは彼らのマーケティングを習う始末だ。

 全体経済の失速や成熟市場の限界が需要限界を露呈し、雇用や可処分所得の制約と重なり、低価格指向が消費者の購買基準になり値下げ低価格競争になったので、避けられない競争マーケティングの結果だという。労働者や事業家の最低限の付加価値も出ないほどになった”低価格”を、いつまで”チカラ”や”札束”や"競争に勝つ”ということで正当化し続けるのですか。

 3足980円のバンドリング靴下や2枚480円のトランクスなどは、まだいいほうで、50円を割ったような価格の靴下やトランクスを商う感覚が分からない。いくら中国やタイやベトナムで安くつくれるといっても、検品しラベルし流通し、店頭で売る”汗代”だけでも10円や20円かかるでしょう。20円の衣料品を”安ければいい”と受容して買うヒトや世の中が分からない。働く消費者の賃金や所得が上がらない大きな原因を"受け入れる”世の中がわからない。

 いぜん、百貨店はユニクロをテナントに入れたり、9800円の国産スーツを売り出したりする一方で、お歳暮や地下食品売り場に頼る。変われないのだ。大手GMSも同じ。片方でこれでもかと採算の取れないSCをやり、片方で街のSMを閉店しディスカウント店などを始める。時代対応のオレのやることはいつも正しいと横暴なのだ。

 そろそろ”値下げ低価格”の行方に責任を持って、経営や価値基準をチェンジしたらいかがでしょうか。一時のシェアや笑いを求める愚はやめなければならないと思うのですが、わかっていただけますか。底なしデフレによる経済市場縮小傾向に向わない道を探さなければならない。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横浜開港150周年記念博覧会の教え。

2009年10月07日 | Weblog
 2016年の東京オリンピックが消えた。ぜひ招致したいと汗したこと自体にある種の清涼感や価値を感ずる。都民や国民の支持がイマイチだったことを思えば、必ずしも敗因や責任などをいう人々が少ない様子に安堵する。決まった先が南米ではじめてのリオデジャネイロだったことが起因している。

 久しく地方自治体主催の”何々博覧会”を聞かないが先日、みなとみらいの横浜に行った。実に5~6年ぶりの元町・中華街だ。横浜人形の家に行ったのは、田舎(茨城、常陸太田)の友人たちがバス旅行で着ていたからだ。横浜での”えばらぎ弁”での会話の楽しさは格別だったが、すでに閉幕していたとはいえ「開国博Y150」の残り香がない。そういうわたしも、この間、ヨコハマを訪れていない。

 聞けば、横浜開国博は大幅な誤算、見込み違いで閉幕したという。総括の責任者と言えば中田宏前市長や時の自治体企画担当や商工会幹部らしいのだが、だれもその総括や責を説明するものが居ないらしい。500万人と見込んだ入場者が124万人に終わり収入・支出ののバランスも十数億円赤字だという。

 それ以上に、企画のフロシキと実際の違いが大きかったらしい。スタッフの構成やマネジメントのそれなど、お役所らしく”寄せ集め”チームに任されたらしい。目的やコンセプトが明確でなく、盛りだくさんのイベントを並べる基本計画でスタートしたと聞く。10億や20億円バランスが赤字だからといって、目的が”広報”だったり、”経費的”なものであったのなら、特別失敗したとも言えまい。

 ただ、このような記念イベントや博覧会は、所詮”にぎわい”や”話題”と”広報記事扱い”が発揚されなければ、やらない日常と同じなのだ。入場者の予測や入場料決定のベースなど、かなりズボラだったのだろうし、売上げや周辺へのお金の落ち方の予測などもいい加減だったと思われるが、いままでの自治体(協会)発の博覧会や記念イベントなどは、大体こんなものなのだ。

 地方自治体は、何々博覧会や何とか祭り的なイベントを経費感覚でやらない方が地方のためのような気もする。もっとふだんの住民サービスや地域行政などに傾注することを願う。そうすれば、いたずらに建物や協会などが増えないようになろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016年五輪は、南米リオデジャネイロ!

2009年10月03日 | Weblog
 2009年10月2日より3日(日本時間)にかけて行われたIOC総会における2016年夏季オリンピック開催地選考において、東京が落選し、南米はブラジルのリオデジャネイロに決まった。東京が選ばれなかったことは残念だが、南米にはじめてのオリンピックが行ったことは大変喜ばしいことだと思う。

 この4年、石原都知事をリーダーに2016年五輪の招致活動を進めてきた方々のご苦労にはアタマが下がる。東京に決まらなかったことで積極的に招致活動をしてきた方々や昨夜(コペンハーゲン)のプレゼンテーションを反省したりすることは必要ないと思う。十分以上に成果されたと思う。世界中に”東京”や”コンパクト、環境コンセプト”が伝わったと思うので、PR効果以上の成果を誇りにしてください。ご苦労様でした。

 それにしても、オリンピックの意義も”チェンジ”したと思う。治安や経済状況や設備などに加え、地球はひとつ、グリーン、偏在や格差の解消、まだやっていない地域や国および発展途上国と先進諸国などを考慮するようにIOC委員の方々や世界の人々がなってきたことが伺われる。喜ばしいかぎりだ。

 落選に助勢したようになったシカゴのオバマ大統領や東京都知事の石原さんや鳩山新首相は、特別その責などを思う必要はないでしょう。時代やタイミングが、シカゴや東京を求めなかったということです。皆さんの登壇やスピーチは、どなたのものも大変好感されるものでした。

 2016年のリオデジャネイロの夏季オリンピックが大いに成功されることを祈る。東京は、21世紀の新しい環境都市づくりに向けた脱五輪ビジョンを作って、再出発してほしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする