吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

わたしの2011年総括メモリー15。

2011年12月31日 | Weblog
記録されなければならない2011年。メモリーされなければならないこの年の出来事をブログする。

1)政治: 2011年をこの国の政治面から回顧する。1月、あの菅さんの改造内閣で菅・枝野(官房長官)コンビがスタートしたが、一つ目の政治的エポックは①4月の統一地方選における民主党の敗北だ。その後の菅総理の浜岡原発停止や6月に成立した復興基本法などもあるが、エポックの②は8月の菅首相辞任と9月の野田内閣のスタート。そして、12月の③税と社会保障の一体改革と消費税増税方針に伴う与党民主党のゴタゴタと11人の離党だ。

2)経済:2011年の経済面は、どの局面からみてもデフレ脱却や景気低迷浮上にかかわることになるのだが、何といっても1月の①日本国債の一段階格下げが記録される。②は3月の超円高76円だ。多くの製造業工場の海外移転がすすみ、国内雇用が減退していくことと重なる。そして、つづく。10月の欧州(ユーロ)財政危機にもつながる8月の③米国国債の初の格下げも大きなエポックだ。

3)事件: 記録されなければならない事件といえば、何といっても3月11日の①福島原発の爆発崩落だ。自然災害としては東日本大地震が記録されるが、事故事件の筆頭はFUKUSHIMAだ。第2もこのつづきとしての5月の③福島原発1,2,3号炉のメルトダウン。そして、どうしても記録したいのが③世界人口70億人突破だ。大きくわたくしたちの価値基準が変わっていくことになる。世界をつよく意識することになる。

4)自然: わたくしたちが勝手出来ない地球環境というか自然の声は、いつの年でもメモリーされなければならないだろう。多くが世界的に目立った地震や天候異変だが、まずは1月の新燃岳噴火につづく2月の①ニュージーランド地震だ。そして、3月11日の大津波をともなう②東日本大震災。それから、9月の台風12号災害につづく③タイの大洪水被害だ。北極のオゾンホール(10月)なども記憶されなければならないかも知れない。

5)海外: 少々海外についても、記録しておいたほうがいい事件があった2011年。民主主義と市場原理主義や平和と民族主義など、問われるテーマが多かった世界だが、まずは2月の①エジプト、ムバラク大統領の辞任やその後のリビア、カダフィ大佐の死去。②としては4月のギリシャ、アイルランドにつづくポルトガルの金融支援要請や欧州財政金融危機になろう。5月の③オサマ・ビンラデンの死去も大きなエポックになるのかも知れない。

うれしいトピックスもある。6月の平泉や小笠原の世界遺産登録決定や10月のアフリカ3人の女性のノーベル平和賞の受賞などだが、小沢一郎氏の強制起訴や就任しては不適切発言で辞任する大臣たちなど、スキャンダルも多かったこの国の政治だ。2012年のリバイバルを願う。
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説明できないことを、説明できない人たちが、説明しないで政治するこの国の政治家たち。

2011年12月30日 | Weblog
原子力発電所の建設や増設は、原油や化石燃料の現在将来価格や枯渇を事由にした相対的なコスト理由で進められた。使用済み燃料の始末や地震や事故などへのリスク・コストなどは、勘定されていない。無事故安全100%を謳う原発にそのようなオフレは無用ということらしい。

化石燃料や再生自然エネルギーを利用するより低コストだというドキュメントを添えて、そして原子力村や官僚帰属社会をつくりあげた。”つくり、すすめる”ことを前提にしているわけだから、真実や事実や客観や公平から外れることも無視する。説明できないから、説明しないでコトをすすめる。

こども手当も同じ。子ども教育や子育て施策の貧困が、少子化をもたらしている理由だとイメージする人々に、子どもはみんな公平、子どもは国や社会のタカラということで、貧困富裕に関係なく”すべて”を国が面倒をみると、公平や格差解消を装って人気取りのマニュヘストを発信する。そして、財源不足を理由に断念し、この間の児童手当もどきに戻す。

沖縄普天間基地辺野古移転問題など、説明しない、説明できないの典型。一国の総理が、思いつきで県外を言ったり辺野古外を言ったりして、そして、辺野古(埋め立て)環境影響評価書7000ページをダンボールで、真夜中配達する。仲井真知事に読んで理解しろというのだろうか。つくりすすめたい人たちが、つくりすすめるための理由書を作文して、評価書というのだ。

八ッ場ダムの変節や税と社会保障の一体改革やこの度の消費税8%(2014年)、10%(2015年)の増税も同じだ。説明しない。説明できない。”足りないから””要るから”進めたいので、理解してくれというだけなのだ。公平や真実や展望を添えた目標などの説明は、いつもない。
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公平で平和な世界への”捨石”の年の2011年

2011年12月24日 | Weblog
東日本大震災と福島原発爆発放射能事故やタイの大洪水など災害ばかりが目立った2011年。目を日本から世界に向けると、希望的なことも多い。円高や欧州(ユーロ)危機や世界的な財政金融危機の不安定要素も多いが、多くの独裁者の死亡や女性平和政治家の台頭など、希望につながることも多かった。

2011年5月1日のアルカアイダ・オサマ・ビンラディン氏の死去がハシリだったか、10月20日のリビアのカダフィ大佐の死亡がその兆候をもたらしたのか何ともいえないが、エジプト・ムバラク大統領の辞任やこの17日の北朝鮮総書記・金正日氏の死亡に接するに、戦後東西冷戦からこの半世紀の非民主主義独裁政治の終わりが近づきつつあると感ずる。

2011年11月、長いこと自宅軟禁されていたミヤンマーの民主主義活動家アウンサン・スーチーさんが解放された。米国国務長官ヒラリー・クリントン女史の活躍も見逃せない。2011年度のノーベル平和賞の3人の民主主義運動家も、女性の民主主義や平和への貢献イメージを高めた。リベリアのリーマ・ボウイさんとエレン・サーリーフ大統領およびイエメンのタワッフル・カイマンさんだ。この度のギリシャ発欧州(EU)危機に対応するドイツ・メルケル首相のリーダー役も光る。

残念ながら日本の女性政治家で、国民を惹きつけた方を見ていない。なでしこジャパンのワールドカップ世界一だけが突出していた。お若い橋本徹大阪市長の革新的”若いエネルギー”が希望的ではあるが、一部の役人化した女性知事を別にすると、希望を託せる女性政治家は見当たらない。

2011年の学習を踏み台にして、2012年とポスト2012年の日本を希望的に描き公平と平和な国づくりをすすめてほしいと、40代の若い政治家と女性政治家に”希望”を託す。
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変われるか2012年・・・日中朝韓アジアと世界とわたくし達

2011年12月23日 | Weblog
相変わらず迷走の野田民主党(?)政権。かって約束(マニフェスト09年衆院選)した公約は、ただの紙切れ。所詮、政治や政治家は、カラ約束があたり前だとヒトがいう。ただいまの与党民主党など、もう政党や公党の体をなしていない。

八ッ場ダムで振り回される地元民や国民。災いの根源は、ハコやコンクリートに自分たちの安住や利権を求めてやまない官僚や政治家だとわかっていても、中止・再建や廃止・建設と政争されては、地元民や関係地域の怒りに同情する。治水防災河川整備地域振興と目的や治政が遠ざかる。子ども手当や高速道無料化も選挙向けの空手形。国会議員や国家公務員の削減や歳費の低減も難儀は、すべて先送り。自分たちの”いま”があたたかく過ごせればそれでいいらしい。

そして2011年12月17日、問題の国北朝鮮の金正日総書記が亡くなった。拉致問題とこの国の非核化問題を抱かえる日本にとって、好機になるのか更なる難儀になるのかわからない。米国を頼りにするのか六か国協議が頼りなのかわからないが、日中韓連携しての解決行動を願う。

気が遠くなるような福島原発の廃炉や54基の日本の原子力発電所問題や新しいエネルギー問題など巨大な難儀ばかりだが、当面東日本大震災からの復旧復興が最大の政治行政課題だ。円高や欧州危機への対処展望も大きく国民の生活を左右する問題であろうが、まずは国民との約束や国民の声を基準に政治する政治をすすめてほしい。
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国難四面四重遭(難)の2011年

2011年12月17日 | Weblog
四重奏ならぬ四重遭は、いただけないかも知れない。四面楚歌ならぬ四面四重遭(難)では、野田首相でも与党民主党でも大変な時代だ。そのぐらいの難題積算の2011年だった。

(1)経済(企業)面での4つの難題は、①欧州(ユーロ)危機、②円高、③タイの洪水、④デフレ脱却だ。すべてが景気経済や需要喚起への障害になっている問題なのだが、成長牽引の現マクロ経済体系のなかでは、何とか越えなければならない問題なのだ。企業の元気を願うのみだ。

(2)政治(国政)面での4つの難題は、①税(消費増税)と社会福祉の一体改革、②原発とエネルギー問題、③TPP、④沖縄(普天間基地)問題だ。
自分たちが最高の安全設計として採用した原子力発電が、自分たちで制御できなかった事実は重い。自然への畏敬や地球保全を最優先で施策することが求められる。税体系やTPPや沖縄(普天間)の問題は、どのような国づくりをするのかということであり、首相や政府がこれを国民に示すことが肝要だと思う。

(3)社会(政治)面での4つの難題は、①(震災原発事故の)復旧・復興、②雇用と成長の確保、③ミニマムライフ(格差、生活保護、高齢者)問題、④政府政治改革問題だ。④の政治改革は、大阪の大阪都構想や道州制への対処というより、ただいまの国会議員数の削減や公平定数の確保並びに行政組織改革と公務員数の削減への取り組みだ。震災からの復興問題が最優先だろうが2012年は、まずは成長と景気の確保および雇用の確保が先になろう。

(4)生活(国民)面での4つの難題は、①(生活)安全安心の確保、②年金と老後生活、③ミドルエイジ・クライシスへの対応、④くらしと環境の防衛といえそうだ。TPP推進と農産物や食品の安全確保なども心配だろうが、税と社会福祉や年金の一体改革がどのように設計されるかによる生活安心の展望ができることが大事だ。老後や高齢社会への対応も大事だが、いまは40代の方々への子育て、教育、女性の働く場や機会の確保を優先しなければならないだろう。

ここにあげた4X4 の国や政治の課題は、わたしたち国民一人一人の課題でもあろう。2012年、せめてこのような問題がひとつひとつ解決されていくことを願う。
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逃げ水の2011年末のアンコールワット

2011年12月10日 | Weblog
久しぶりのクリスマス・プレゼントのアンコールワットやハロン湾が、夏でもないのに逃げ水になった。わたしの体調不良のためだ。

先月(11月)半ばのブータン国王の来日は、わたくしの旅の興味先を大きく変えた。フランスやイタリアや米国などから、東南アジアや南米などへの興味を高めた。品格や仁義礼智信や武士道精神など、本来はわたしたち日本人がオリジンだと思っていたことをブータン国王に教わったと、11月17日のブログで述べたが、旅の関心先にまで影響を与えた。お若い国王に多謝だ。

日本でいえば、島根県か鳥取県ぐらいの人口(約70万人)で日本の10分の1ぐらいの国土のブータン。その首都ティンプー(人口8万人)は私の出身のローカル市常陸太田市(6万人)サイズだ。その小さな国が何故か大きく見えた。ほぼ日本と同じぐらいの国土や人口などのタイやベトナムやカンボジアなどへの興味を高めてくれたのも、11月のブータン国王だ。

そして、楽しみに予約予定したベトナム・カンボジアの旅のことしのクリスマス・プレゼントを、昨日キャンセルした。ハロン湾やフエやアンコールワット遺跡ぐらいに限られてある世界遺産への興味が高かったのだが、残念。つぎの機会に繰り延べた。そういえば、日本には14もの世界遺産があるが、カンボジア(2)とベトナム(6)には、合わせて8つのそれしかない。これらを、全部見て回るのも楽しそうだ。

イタリア(44)やスペイン(41)や中国(40)のような世界遺産がありすぎる国には少し興味が落ちる。とても見切れない。国土が大きすぎる国も回りきれない。ちなみに、ブータンには世界遺産がないが、”幸福”が世界一だ。

逃げたハロン湾とアンコールワットへの思いをブログする2011年12月10日。
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祝・生団連(国民生活産業・消費者団体連合会)設立。

2011年12月04日 | Weblog
遅かったような気もする。この度の生団連設立発足に期待することが多い。経団連など経済企業の団体は、耳慣れたそれではあるが、生団連というと”それ何?”という感じだろう。このたび設立された生団連だが、正式には国民生活産業・消費者団体連合会というらしい。

小売り、流通、食品、外食、通販などの生活産業企業と消費者団体など総勢481の団体・企業が、既存の経済団体などとは距離を置いた生活産業業界と消費者(団体)をまとめた連絡協議会のような団体を立ち上げた(2011年12月3日朝日新聞)。国民の生活に近い産業企業を自負する日本チェーンストア協会会長の清水信次ライフコーポレーション会長が呼びかけて設立にいたったようだ。

経団連や経済同友会など大手企業がリードする既存の経済企業団体の活動や政策提言が、国民生活から遠い現状を改善したいとの意欲をカタチにしたようだ。このたびの東日本震災や福島原発事故への政府対応力の弱さ、遅さに対し有効な提言や支援が打てない大手重厚長大企業やその団体に業を煮やした結果だ。

政治イコール圧力や圧力イコール政策でもあるまいが、ただいまの政治や政府の行動実施力のなさと不作為からくる閉塞感を打破するには、提言や発信が奏功するのかもしれない。国民の生活と生命を守る団体として設立されたこの生団連が、自分たちが描き、希望する政策政治を政府や政治に提言し、発言していくことは、ただいまの政府政治に大きく貢献しそうである。

直接的には大きく利害や方向が異なる販売流通業界と消費者(団体)ではあろうが、国民の生活や生命および地球や環境を守るということでは、一致するところが多いのではないかと思う。生団連の活動が充実発展していくことを、切に願う。
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