吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

アフガニスタンの不幸とドローン(drone)の不幸

2021年08月31日 | Weblog

アフガニスタンの不幸は、20世紀末ごろのタリバン統治の失政や多民族(多部族)国家に内在する伝統部族秩序(?)と宗教(イスラム)民族間の価値観の違いだけではない。無政府に代る(タリバン)権力掌握者の統治・治安体制づくり能力の低さなのだろう。

2021年8月29日、アフガニスタン撤退途上にある米軍(米国バイデン大統領)は、カブール空港テロ実行の過激派組織IS(イスラム国)が 再びのテロ準備のために持つという爆発物施設を 空爆爆撃した。アフガニスタン地元メディアは その爆破(?)で、子ども6人を含む市民家族9人が死亡したと伝えている。

どうやら この米軍の空爆は、無人機(プレデター)攻撃機による空爆だという。いわゆる戦闘型ドローンだ。タリバンに「アフガニスタンを明け渡した」といわれる米駐留軍の撤退が、首都カブールやアフガニスタンの混乱や治安悪化をもたらしているという。アフガニスタンの統治権力を掌握したタリバンの治政層が、現場巷の治安を守る兵士層の統率を放置・放題にしているかららしい。

それにしても「ドローン」。空の産業革命を牽引する無人航空機といわれているが、先行した活用は 空を自在に行き来する革新物流機などではなく、無人機戦闘機、空爆機、殺人機だとしたら、原爆や弾道ミサイルなどを超える超便利戦争爆撃機なのではないか。爆撃機になるドローン、どれだけ技術革新しても精巧化しても ターゲットが国や地域や施設や人間などになる可能性があると、懸念すること大なのだ。

 

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何をおいても、ストップ ザ地球温暖化が喫緊の課題!

2021年08月30日 | Weblog

中山間地農家出の自分。梅雨が終わり 夏季になると多い雷。よく「雷が多い年は 豊作」と聞いた。雷がよく落ちる田畑は、稲であれ大豆であれ 作物がよく育つという。雷は、空中の窒素を窒素酸化物に変え これを雨が土壌に運び、この成分が作物を成育させるのだという。

実は、雷によって起る光を稲妻と言って区別しているが、これは雷による光(イナズマ)が ”稲をよく実らせる”ので、「稲」の「妻」というようになったのだという。

しかるに、この雷も(ゲリラ)豪雨も、積乱雲の仕業。海面や地面との温度差や上昇気流や電位差がもたらす結果。地球温暖化の結果ともいえる。このところ多い気温上昇がもたらす森林火災や人間社会で起る火災や地域紛争などでの爆撃や人工構造物の建設や破壊などでの爆破なども、ダイレクトに上昇気流による積乱雲を発生させたり 雷や豪雨になる。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書によると、ここ100年の地球全体の平均気温の上昇は、0.74℃。向う数十年で二酸化炭素や温室効果ガスを大巾に削減させない限り、地球温暖化は 今世紀中に1.5℃~2.0℃上昇すると警告している。

2007年のIPCCは、地球温暖化に伴う気候変動として、地球上のほとんどの陸域で 寒い日や夜の減少と温度の上昇ならびに継続的な高温や熱波頻度の増加が確実になると警告。加えて、強い熱帯低気圧活動の増加や干ばつ地域の増加およびほとんどの地域での大雨頻度や大雨降水量の相対的増加が起る可能性が高いと言っている。

さらに、2021年8月9日のIPCC報告書は、「人間の影響が 大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことは、疑う余地がない」と報告。19世紀までの100年、年々の変動はあっても ほぼ横這いだった地球(北半球)の気温が、20世紀に入り急上昇(1℃前後)と警告している。この間、日本の平均気温は(100年で) 1.2℃上昇しているのだ。

近年における真夏日や猛暑日の増加や熱帯夜の増加と、大雨豪雨による洪水や土砂土石流災害および森林火災など、明日にでもストップさせなければならない。脱炭素やカーボンニュートラルとか温室効果ガス削減やグリーンディールやサステナビリティの向上などと言っている時間はないのだ。

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収まらないコロナ感染拡大の懸念大

2021年08月22日 | Weblog

2021年8月20日現在の日本の新型ウイルス感染者は、当日全国計2万5~6,000人(累計125万8,500人)。ここ2~3日のコロナ感染症での死者は、一日30人前後。当日(8/20)の世界(全体)の感染者トータル70万人に比べ日本(2.58万人)は 3.6%ぐらいなどと喜べない。総人口でみると、日本(12,380万人)は総世界人口(771,340万人)の1.6%であるから、日本の新規感染者率は世界(全体)平均の2倍強(3.6/1.6=2.25)だと言える。

別アングルでみると、日本の8月20日の新規感染者2万5,800人は 前日(8/19)の2万5,100人に対し、増加率+2.8%。世界全体は(8/19)の2億0,930万人が(8/20)2億1,000万人だから+0.3%。日本は世界全体平均の約9倍の一日当り感染拡大状況にあるとも言える。

これまで(8/20)の累計感染者数をみると、アメリカ(3,729万人)やイギリス(642万人)、フランス(643万人)、スペイン(476万人)やブラジル(2,049万人)などは、人口10万人当りにすると皆1万人前後。要は 国民10人当り1人が”コロナに感染した人”という状況にある。これに対し日本は 東京の人口10万人当り2,300人や沖縄の同2,400人を別にすると、全国おしなべて概ね1,000人(住民100人に1人)ほど。人口100人に一人(大阪は1.5人)レベルにある(東京・沖縄は100人につき2.3や2.4人)。

しかるに現在(8/20)、東京が一日5,500人の新規感染者レベルにあり、神奈川・大阪が同3,000人レベルでの新規感染者で、日本全国で一日2万6,000人ほどの感染者増の傾向にあるが、例えばこの8月末日あたり、東京・大阪・神奈川あたりが今(8/20)の2倍の新規感染者になるだけで、全国計の新規感染者は4万人になるが、これに近い傾向で3都府県以外の地域の新規感染者が加わると、一日6~7万人の新規感染者ということになりそうだ。

医療ひっ迫などや入院加療病床不足や自宅療養者や宿泊入院調整者がどうのと言っていられないのだ。自宅療養者3万人とか9万人とか言って自宅放置者にされている東京や国の改善施策を願う。

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『マイライフ徒然草-2020年前後の世情とマイライフ』上梓予告報

2021年08月17日 | Weblog

8月15日(日)は、月遅れお盆の終戦記念日。新型コロナウイルス感染拡大の収まりは 見えない。国と国や人と人の戦やいろいろな感染症と人類との闘いなどに挑んだり、不安したりしない世の中を望む。

特に激しさを増したコロナ感染拡大と酷暑が、この夏の自粛在宅を厳しくした。一時の東京オリンピックのテレビ観戦では、日々の新しい暮らし方は 見つからない。することもなく、『マイライフ徒然草-2020年前後の世情とマイライフ』を書き下した。

「Ⅰ」世の中と世情と政情 では、01)平成(30年間)の初めと終わりの世の中の差 や 12)東日本大震災から十年の復旧復興 の現状を書いた。「Ⅱ」マイライフ非日常日誌 では、01)三人の子供の招待での大洗一泊旅行 から、12)香川県「さぬき富士」(丸亀市/高松市)への旅日記を書いた。

そして、「Ⅲ」自然と花々と地球環境問題では、とにかくの地球(自然)環境保全や四季の花々観察日記を、「Ⅳ」令和の2年730日の世評や小話 では、この2年の世情やはやり(語)や世評を12章にしてまとめた。最後に、「Ⅴ」戦後昭和と平成(令和)の70年自分史 を1950(昭和25)年から2020(令和2)年まで、その時代時代と自分を5章に分けて抄録した。

以上、2021年9月中旬発行予定『マイライフ徒然草・・』(四六版/本文123頁/湘南社)の上梓予告でした。

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マグノリア(モクレンの仲間)とドラマや映画のマグノリアの因縁

2021年08月12日 | Weblog

マグノリア科マグノリア(モクレン)属の花木は、世界中の人々に愛されている。原産国を中国という人もいれば、北米あたりという人もいる。中国だという人は マグノリア科代表木のモクレンやタイサンボク(泰山木)を元にしているし、ミシシッピィ州やルイジアナ州など北米が原産だという人は、キモクレンやキャンベリーなどの交配種の○○マグノリアなどが北米に多いことを元に言っている。このような野生種は、全世界で90種前後もあるという。

日本でモクレン(マグノリア)といえば、シモクレンやハクモクレンおよびタイサンボク(泰山木)や辛夷(コブシ)などだが、中国では紫木蓮や白木蓮、北米あたりでは キモクレンやアレクサンドリアなど、ヨーロッパや東南アジアや南米などにもマグノリア種の木花は多い。日本(モクレン)と異なりどこの国でも、発音は国それぞれだが 学名のMagnolia(Magnolie)をそのまま木花の名前にしている。

モクレン(マグノリア)に似ていないマグノリア即ちモクレン(紫木蓮や白木蓮)の仲間の花木も多い。コブシやサラサモクレンや泰山木に加え、ホオノキ(朴)やオオヤマレンゲやオガタマノキなどもマグノリアの仲間。北米などにも、アレクサンドリナやキモクレンやキャンベリーに加え、ガールマグノリアやスーザンマブノリアやベテイマグノリアなど○○マグノリアが多い。

このように色々な名前や姿形や性格のマグノリアがあるからか、香水などに加え 映画やドラマになったりするマグノリアが多い。1989年のドラマ(ヴィクトリア ホワイト・プロデュサー)「マグノリアの花たち」(Steel Magnolias)は、米国はルイジアナ州の小さな町の”6人”の女性たちの交流や友情を描き、1999年の映画「マグノリア」(Magnolia)/ポール トーマス アンダーソン監督は、偶然がとりもった"12人”ほどの人々の奇妙な繋がりや関係などの偶然な縁を描いている。・・→多種多様な”マグノリア”に重なる。

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2020東京五輪の閉幕とパラリンピックの間の暮らし方が大切

2021年08月10日 | Weblog

あの東日本大震災の復興十年を記念された東京五輪2020は、新型コロナウイルス感染のパンデミック(世界的流行)により一年延期されて、2021年7月23日開幕した。復興五輪の主訴が後退し、世界や人類が新型コロナウイルスのパンデミックを克服し、人類の多様性と調和ならびに人類や世界の連帯を確実にする原則無観客での競技大会として開幕された。

そして17日間競技されたコロナ下の2020東京五輪は、2021年8月8日無事(?)閉幕した。この間 新型コロナウイルスのパンデミックは、デルタ株のウイルスに支配されたとはいえ、世界(全体)の感染者数は(7/24: 1億9,300万人が8/8: 2億230万人)930万人増の4.8%増(同死者3.5%増)と抑えられたように見えるが、日本(全国)は (7/24: 86万7000人が8/8: 103万3000人)感染者増16万6000人の19.1%増(死者増2.0%)と、感染者増加(率)が 世界平均の4倍に近い。

主催都市・東京(都)の感染者増加は (7/23: 20万人が8/8: 24.9万人) 24.5%と、文字通りの爆発的感染拡大。医療体制のひっ迫を不安視させる”自宅療養者”が18,400人(8/8)と、7月23日(5,170人) の3.5倍増。※これにプラス入院・療養調整中の人が約13,000人(8/8)いる。

このようなコロナ下と酷暑の中で行われ 8月8日閉幕した2020東京五輪における日本の選手アスリートたちの活躍はめざましい。金メダル獲得数(者⦆は 27個(銀銅をあわせ計58個)と、毎度の一位メダル獲得国 米国の39個(メダル総数113個)や中国の28個(総数88個)についで、世界第3位の金メダル獲得だ。イギリスの金22個(総数65個)、ROC金20個(総数71個)やオーストラリア金17個(総数46個)などを超えた。

まぁまぁで過ぎたバブルの中の平穏と競技大会の成果とは異なり、巷のコロナウイルス感染拡大とコロナ禍は 収まりを見せない。政府の緊急事態宣言やまん延防止措置の発信が、半ばマンネリ化し 施策唱えと映っている。8月9日、10日あたりからのお盆休みや残り夏休みの一週間は短い。8月24日からの”パラリンピック”の開催やプログラムが、恙なく進むことを願う。

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世界のコロナ感染者累計が 2億人、日本(全国)が同 100万人を超えた(8/6)の付記

2021年08月07日 | Weblog

2021年8月6日、世界(全体)の新型コロナウイルス感染者が累計2億人を超えた。日本(全国)の感染者累計も100万人を超えた。同日のコロナ感染症死亡者数は 世界が425万人、日本が1万5,000人を超える。人口10万人当りにすると、世界の2億人は 3,000人超となり、日本の425万人は 810人となる。

世界の感染者(累計)2億人は、日本の総人口の約2倍。日本の感染者累計100万人は、仙台市や広島市の総人口に匹敵し、松戸市や松山市の人口の2倍になる。世界の人口10万人当りの(累計)感染者が1万人前後のアメリカ、ブラジル、アルゼンチン、コロンビアやスペイン、フランスなどは "自分の周り”100人を見渡せば、コロナ感染者が10人いることになる。

日本は 概ねその10分の1、すなわち平均100人に1人。東京(都)はその2倍、50人見渡せば1人の状況。日本の感染者対死者だが、累計コロナ感染者100万人に対し同死者は1万5,000人で、感染者(数)に対する死者(数)は率にして1.5%。世界(全体)平均の同死者率は 2億人に対する425万人の2.2%、日本の約2倍。

東京は、日本の総感染者の24%を占めているが、人口比率は11%だから 平均の2.3倍の感染者発生率。首都圏1都3県合計でも人口率29%に対し感染者数率45%と、平均の1.5倍となる。大阪や沖縄もほぼ東京や首都圏に近い感染者率だ。ただし、ここ2ヵ月での感染症死亡率は、首都圏域以上に大阪、兵庫や北海道が高い。

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ここ二ヵ月や最近の日本や東京のコロナ新規感染者の激増に警鐘!

2021年08月06日 | Weblog

2020東京オリンピックが開幕して約2週間(13日)の8月5日(木)、わが国の新型コロナウイルス感染者は、一日14,200人(全国)で 過去最多になった(8/6: 一日15,260人)。いままでの過去最多2021年1月8日の7,958人を大きく上回った。東京の4,166人をはじめ、1,484人の神奈川、1,200人の埼玉、840人の千葉の首都3県も同日、過去最多を記録した。(8/6 : 東京5,042人他、神奈川、埼玉、千葉及び大阪、沖縄なども過去最多を更新。累計感染者数が全国 8/6, 100万人を超えた。)

2021年8月5日(木)までの約2週間(15日)における日本のコロナ感染拡大は大きく、7月21日(水)時の累計感染者(全国)85万3,440人が 8月5日(木)現在97万2,000人と約12万人も増加(+14%)。同期間の世界全体の感染者増の405万人(19,150万人→23,200万人)の2%強増に比べると日本のそれの14%増は、7倍の増加拡大率になる。もうすでに、感染爆発だと言える (8/6: 全国100万3,000人)。

世界全体の感染者(2億3,200万人)の15%(3,530万人)強を占めるアメリカのこの間の累計感染者増加率3.3%(3,417万人→3,529万人)に対して日本の首都・東京都の同感染者増加率は、19.7%(19.3万人→23.1万人)と16(%)ポイントも大きい。感染症による死者の増加率は 相対的に低い(世界+2.7% :日本+1.3%)などと言ってはいられないのだ。

それにしても、ここ2ヵ月ほど(5/11→8/5)の日本と東京のコロナ新規感染者の増加は 著しい。8月5日の日本全国の累計感染者は 5月11日のそれ(65万4,000人)に対し(55日間で)49%増の97万2,000人。東京のそれは 5月11日の累計感染者14万8,000人で、8月5日は 同56%増の23万1,000人。この2ヵ月の世界(全体)の感染者増加率(45.9%)も、日本のそれ(48.6%)や東京のそれ(56.1%)も、似たり寄ったりの状況。

この間 目立った感染者拡大は、東京(+56%)、神奈川(+58%)、埼玉(+51%)、千葉(+51%)や愛知(46%)、北海道(65,4%)、沖縄(76.1%)などだが、これらは感染拡大の声が高い南米のコロンビア(59%)やアルゼンチン(57%)に匹敵する。

ここ2ヵ月や2週間の東京の新規感染者増加状況は、主に医療体制のひっ迫を心配させている。コロナ感染症患者向けに用意されているベッド数6,000床+αなどと聞こえるが、ただいまの入院患者数3,400人で、うち重症患者115人と聞いているので、軽症中等症者が3,285人になる。また、8月5日現在の入院・療養調整中の人約9,700人や自宅・宿泊療養者約16,600人だという。ひっ迫情況うかがえるこの状況と、このところの爆発的新規感染者の激増を考えるに、遠からずの医療逼迫が気になる。

PS. 8月5日現在のコロナ累計感染者231,000人から、いままでの退院者数199,000人と累計死亡者数2,300人を差し引くと29,700人。これと上記した「入院者数3,400人+入院療養調整者数9,700人+自宅宿泊療養者数16,600人」=29,700人となり、合致。

 

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天に向って咲く香り高いモクレン(木蓮)やマグノリアの話

2021年08月05日 | Weblog

「マグノリア」と聞くと何を想起しますか?少し前(1999年)のあのアメリカ映画ですか、それとも香水やオードトワレのマグノリアですか?コスメや香水の原料だったり、モクレンに似たアメリカ原産の花木ですか?いや、それこそ「マグノリア」です。一般に言われているモクレン(木蓮)は、実はモクレン科モクレン属のマグノリアの一種なのです。

マグノリアが モクレン(木蓮)の仲間の花木というより、モクレン(紫木蓮や白木蓮)が マグノリアの仲間なのです。花木のマグノリアは、主にアメリカは中南部のミシシッピィ州やルイジアナ州が原産らしいが、木蓮(モクレン)は中国が原産の泰山木(タイサンボク)に近い花木といわれる。

タイサンボク(泰山木)は モクレン科の常緑高木ですが、皇居の東御苑などに植栽されている泰山木の花は、その大きな白い花の姿やほのかに醸す香りで多くの人に愛されている。「マグノリア」という香水やオードトワレの香りが若い女性に好かれるのは、泰山木や木蓮の花の香が好かれるのに重なります。

冬の終りから春にかけて多くの人に愛されるハクモクレン(白木蓮)は、真っ白く細身の卵のように天に向って咲くが、一般にモクレンといわれる紫色のシモクレン(木蓮)の花は、花びらの内側は白い色で 外側が濃い紫色で 空に向かって咲くので、下から見る人々には赤い紫色に見えます。

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”いそがしく、ややこしい” 八朔の小話

2021年08月02日 | Weblog

はっさく(八朔)とは、柑橘類のひとつハッサクのこと。オレンジやグレープフルーツとは少し違う日本の夏蜜柑と柚子の間のような果実。夏みかんに近い姿形で、抑えた甘さと少々酸っぱさが強い酸味が特長。むかし広島は因島のお寺で発見されたということだが、明確な由来は不明。現在では広島での収穫(20%)より和歌山県生産の量が断然多い(70%)。

どちらかというと、ハッサクは冬場(12月~2月頃)収穫されるが、多くの人々に食されるのは3月~4月頃。昔は八朔なる旧暦8月1日(新暦9月上旬)食べたというが、あの分厚い皮肉や強い酸味をどのように食したのだろうか。いまでは、採りたての酸味などを抜き美味しく食べるために2ヵ月程貯蔵して出荷、これを戴くことになったのだ。

同時期に重なる夏みかんとの競合をさけるために、収穫の八朔時期の出荷を控え貯蔵しオイシクし翌3~4月頃に出荷したご苦労が偲ばれる。この9月、稲作を主とする農業国日本においてはいわゆる耕作や収穫の時であり、稲作における”穂出しや穂掛け”の時機でもある。台風や雷豪雨に加えて、害虫・害獣・害鳥などの被害に苦心する時期でもある。

いわゆる農家の三大厄日なる”八朔、二百十日、二百二十日”が続く9月。順番でいえば、二百十日が新暦8月31日又は9月1日、つぎが旧暦の8月(朔日)1日の八朔は 新暦9月7日又は8日。翌9月9日の重陽の節供を挟んで、9月10日あたりが二百二十日。”陽”重なりのめでたい9月9日は、救急の日だともいう。とにかく、庶民や農家の人々にとっては”忙しい” 9月上旬ごろなのだ。

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