同期社会や同時化社会の基本的な価値基準やライフスタイルは、同質化または同質性にある。”みんなと同じように””お隣と同じように”という暮らし方やライフスタイルが基本。だから、「格差」(違い)が問題になるのだ。人には、欲や向上心がある。上位指向や上質指向の源だ。同期、同質化社会だからこそ、”ちょっと違った”ライフスタイルや自分演出(個性表現)をしたいのだ。
この差異化や差別性を強め、90年代のデパートやDCブランドに負けじと出てきたのが、「セレクトショップ」だ。シップスやビームスからユナイテッドアローズと、独自性や差異性を打ち出すセレクトショップが、若い女性を惹きつけた。つい2・3年前のことだ。渋カジとか言って、渋谷、原宿、青山あたりのストリートファッションとも重なっていた。
これらのセレクトショップの多くは、成長し、企業性を高めた。企画、マーケティング、生産、店舗演出など、どこも独自性に高級感を組み込んだマーチャンダイジングに努めた。急成長し、急拡大し、頂点を極めたというのか、このところ各社減速からやや右肩下がりの兆候がみえる。競争原理のもと、みんなで同じような差異性や独自性を探求してきた結果だが、若い女性からみれば”同質”と映ってしまうようだ。
個々のショップの問題以上に、業界としての工夫や研究と共同戦略が求められているのだ。リバイバルを期待したい。
この差異化や差別性を強め、90年代のデパートやDCブランドに負けじと出てきたのが、「セレクトショップ」だ。シップスやビームスからユナイテッドアローズと、独自性や差異性を打ち出すセレクトショップが、若い女性を惹きつけた。つい2・3年前のことだ。渋カジとか言って、渋谷、原宿、青山あたりのストリートファッションとも重なっていた。
これらのセレクトショップの多くは、成長し、企業性を高めた。企画、マーケティング、生産、店舗演出など、どこも独自性に高級感を組み込んだマーチャンダイジングに努めた。急成長し、急拡大し、頂点を極めたというのか、このところ各社減速からやや右肩下がりの兆候がみえる。競争原理のもと、みんなで同じような差異性や独自性を探求してきた結果だが、若い女性からみれば”同質”と映ってしまうようだ。
個々のショップの問題以上に、業界としての工夫や研究と共同戦略が求められているのだ。リバイバルを期待したい。