新東京駅から ＫＩＴＴＥ を散歩

このところ巷のゴールデンウィークに縁がない。前半の４月末は、大抵ふだんの土日と同じだ。映画や美術館などの予定がなければ、家でゴロゴロブラブラだが、この４月２８日は新東京駅を一望するＫＩＴＴＥの散歩に出かけた。新東京駅丸の内側は何回も来ているが、ＫＩＴＴＥはまだだ。

早いランチを済ませ、有楽町線から丸の内線と地下鉄をつないで東京は、丸の内側に着いた。午後１時近くだが、ヒトひと人だ。まずは、エスカレーターを待つクネクネした長い行列の最後尾に並び１５分ほど。昇りのエスカレーターで６階のＫＩＴＴＥガーデンに直行した。隣の新装東京駅を斜め下に見る景観がすてきだ。

６階から５階とレストランフロアや雑貨のフロアを下り、４階３階あたりのショッピングフロアを、何かを買うあてもなく歩く。このＫＩＴＴＥもそうだが、最近オープンする多くのビルは、食べものフロアや雑貨フロアの充実が著しい。これらを合わせて”スタイル ショップ”とか”ライフスタイル ショップ”などという。

ここ東京駅周辺の最近のビルは、みな同じ雰囲気だ。少々前にできた丸の内オアゾや新丸ビルにつづくＫＩＴＴＥだが、どのビルもはやりのライフスタイル ショップやコンセプト ショップを主訴している。何かちょっとした食事会やアフター６をしようとする時、食べもので選ぶかレストランで選ぶかの前に”ビル”で選ぶようになりそうだ。

きょう、東京駅界隈は どこ（ビル）にしようかが先では、どこにどのようなテイストのレストランや居酒屋があるのかを熟知していなければ世話役できず、苦労しそうだ。そんなバカを思いながら、４月２８日は「主権回復の日」ＫＩＴＴＥぶらりのビル・ウォーキングをした。

ネット選挙解禁法（改正公職選挙法）が成立（4/19）の拙速

何とも拙速で、穴だらけのネット選挙解禁法だ。国会議員や政治家が、ツイッターやフェイスブックをしているそのことを疑問視しているわたしには、何とも寒々しい政情だ。

候補者のメールや選挙ビラを転送したり、出力印刷配布などや有料インターネット広告を規制したりしているが、ホームページやメールおよびブログやＦＢツイッターなどの現状を知らない改正公職選挙法だ。

いままでの選挙風景が変わると、変わることやネット商機などにフォーカスし、街頭演説やテレビ選挙演説などを軽視し始めている。やたら、ミーハー情報を発信したり、中傷写真や情報を発信したりして、ただ”ツナガル”ことを自慢気にし、何の反省もない人々が多い。

ツイッターでのつぶやきイコール”リンク”のようにして、自分のフェイスブックに呼び込んで”いくらつながっている”など騒いでいる政治家や、やたらシャーもないミーハー的ツイッターやフェイスブックをして、インターネット社会に適応しているとお思いの政治家氏の多さにあきれる。

中傷であれ間違いであれ、いったん出てしまったソーシャルメディア情報は決して反論や削除の機会をくれない。やみくもに自分のブログやフェイスブックに何万人がつながったりアクセスしているなどと、吹聴している政治家氏を信頼しないことが大事だ。

変化の街・渋谷雑考

世の中、喧噪著しい。米国はボストン・マラソン爆発テロ、テキサス州の肥料工場の爆発火災事故、日本は東北宮城県沖に続く、三宅島５．５強の地震などを、中国の新型鳥インフルエンザの広がりを聞きながら、テレビで見る。

２０１３年３月１６日の開通から一か月余。地下鉄副都心線の埼玉と横浜が、渋谷を基点につながって、もう一か月になる。神奈川も埼玉も南関東平野と、大した違いはないように思うが、大分違う。山林や田畑の中山間地内陸側で暮らす人々と漁業や交易など海側で暮らす人々では、文化やライフスタイルが違うだろう。

基点や中継となる渋谷についての見方も、海側の人と山側の人では大分違うかもしれない。どちらに住む人も、昼間の多くは渋谷や都心で大差ないのだから、”そんなに違わない”というかもしれないが、暮らしたことのない土地やそこでの暮らしは、意外に知らないものだ。

東京（江戸）には、三田や早稲田や神田など”田”のつく地名が多いが、渋谷や雑司ヶ谷や谷中など”谷”のつく地名も多い。田んぼや窪地が多かったからかもしれない。しかるに、渋谷の”谷”は街の意味だという人もいる。渋い街（谷）がシブヤなのだという。わたしなどは、渋いイメージなどカケラもない。カジュアル・ファッションや消費文化（サブカルチャー）をリードする若者の街のイメージが強烈なのだ。

１０９から２４６までの道玄坂が、アクロスやパルコ（宇田川町）になったり、東急文化会館がヒカリエになったり、地上の東急渋谷駅が地下深くメトロ副都心線となったりと、変身してやまない街渋谷なのだが、また野山の”みどり”と海の”ブルー”を合わせて、何色の街になっていくのか、楽しみでもある。

”素数”頼りのデイリーライフ

わたしは、数学が苦手だ。文系の典型的なＢ型人間だが、そう言えば他のＢ型の人々に失礼になるかも知れない。文章など書くことはそんなに苦痛ではないのだが、気に入った文章にたどりつかない。キタナイ自分の文章が、直らない。

五・七・五の俳句や五・七・五・七・七の和歌なども当然なのだが、叙事詩を綴ることも不得手だ。にもかかわらず、五・七・五や五・七・七のリズムが好きだ。子どもたちのお祝い行事の七・五・三なども、好きな風景だ。子どもや孫の七・五・三を外したことはない。

マーケティングやプランニングを仕事にして人生してきたが、ほとんどのシゴトは”１－（２）－３－５－７”だ。１人や１店のお客様を出発点にし、つぎは３人（店）、５人（店）、７人（店）とお客様を増やす計画をつくる。販売計画の立案でも、１億円、３億円、５億円、７億円と奇数のような素数で計画する。間に、４億円や８億円などを挟むことはまずない。

人々の意見を聞くグループインタビューや課題を討議する会議などのメンバーも、１グループ５人や７人や１１人で組む。”５：５”になる偶数人数組みが嫌いなのか、自分が短気なのかは知らない。

１、（２）、３、５、７、１１、１３、１７・・・と、素数に頼る自分の性格なのだが、自分が無意識に「数（収益）の素（元）こそ素数だ」と信じているからなのか、自立して存在する素数の性分が好きからなのか知らない。

爆弾低気圧と爆弾金融緩和

このところ、爆弾がつづく。４月２日の暴風雨をともなった爆弾低気圧と４月６日の大型台風並みの爆弾低気圧。この間の４月４日発の黒田新日銀総裁の爆弾金融緩和で、日本列島”爆弾”が通るの図だ。北朝鮮のミサイル爆弾の喧噪も、これらに重なる。

爆弾（低気圧）は、いろいろな社会的インフラ機能を止める。ＪＲや電車が止まる。新幹線や高速道が止まる。各交通機関の運行停止や運行制限や運行見合わせが、予定を狂わせる。風雨や雪に弱い首都高や幹線高速道が通行止めになる。物流や人々の移動がストップする。爆弾低気圧の仕業だ。

住宅や商店街や街路には、暴風で飛ばされたトタン屋根や看板が舞う。街路を往来する人々の傘がキノコになる。多くのビニール傘が壊され散乱する。通勤通学はおろか、人々は買い物もできず家にこもる。バブルやインフレ覚悟の（２年で２倍のマネタリーベース270兆円）１３０兆円の量的金融緩和も”爆弾”だ。

人々の気分やムード、何にもまして社会への”インパクト”こそ政策のカナメだと、アベノミクス支援のインフレターゲット施策だ。副作用リスクとは同伴してくれと、日銀政府合作の”夢”作戦だ。早くも株価１３０００円（日経平均）や１ドル１００円の為替相場と過去最低（１０年ぶり）の長期金利（0.3%）が覗く。

確実に来るのは、原油・原料価格高騰と円安からくる食品日用品の値上げ値上げだ。”爆弾”通過後の始末は、国民一人ひとりがなさねばならない。