吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

はじめて二年目の俳句26句・・・1~8月途中報告記

2015年08月30日 | Weblog
2014年正月より始めたわたしの俳句。その年12か月の俳句を50句私撰し句集『2014年甲午 私撰月季俳句集 はじめての俳句』(湘南社)を上梓した。月季俳句の墨彩画や月々の花暦絵など師友の谷内田孝さんに画いていただき、エッセイやコラムを配する編集を田中さんにお願いした。はじめての俳句が、親友の手で厚化粧され本らしくなり感謝している。稚拙厚顔の許しを願う。


やめようか/ つづけようか、迷いながらの俳句が2015年に入って 8か月経った。通勤の往復で詠みスマホ・メモリーし、入力したPCファイルの俳句、この8月30日数えれば243句になっていた。月平均30句は、今もつづいていた。月々3~4句わたしなりの”気に入り”俳句を選び紹介、途中報告にかえる。

1月
○穏やかをきのとに願う未年(1/4)
○俯いて咲く侘助や曇り空(1/7)
○過去という未来探しや冬の旅(1/25)
2月
○猫柳せせらぎに耳欹てる(2/3)
○山里の温む小川やシマどぜう(2/7)
○猫の日や厚着散歩のチワワ犬(2/22)
3月
○早や四年瓦礫の中の土筆立つ(3/8)
○家路にて外す眼鏡に花一片(3/17)
○石垣は風避けなりや野水仙(3/28)
4月
○春の雪園児イヤイヤ手を引かれ(4/8)
○丘と空と海一色やネモフィラ(4/24)
○逃げ水と鬼ごっこする並木道(4/26)
5月
○幼友集う居酒屋初鰹(5/10)
○雨上がり赤いポストや蝸牛(5/30)
○南米の香り届きぬフィジョア咲く(5/31)
6月
○雲水の早朝作務や青嵐(6/17)
○白鷺が群れて知らせる明日かな(6/20)
○奥多摩の墨彩庵や岩魚焼(6/25)
7月
○天気図を切り取る今朝や半夏生(7/2)
○夕暮れの雨の重さや沙羅の花(7/9)
○やすで這う杜の社や雨宿り(7/10)
○河童忌や逆さ花火の隅田川(7/24)
8月
○ドーンドン花火断り火花読む(8/10)
○夕暮れに鳴く蜩や食細し(8/21)
○秋蝉の声哀しくて陵墓買い(8/22)
○北斗星ラストランなり流れ星(8/23)

以上、あくまで途中報告だが、開示に耐えられるか心もとない。引き続き秋たけなわの9月から12月まで、日々句詠しファイルして行こうと思う。
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中村桂子さんの「ちょっと一言」

2015年08月18日 | Weblog
タバコを吸わなくなって四半世紀。一日2箱ぐらい吸うヘビースモーカーだったのだから、隔世の感だ。いまは、遠くのタバコのニオイにさえ嫌々する。そんな自分なのに、JT生命誌研究館の活動には感謝している。研究やイベント活動もいいのだが、生命誌研究館が発信してくれる情報サービスに感謝している。
 < http://www.brh.co.jp/ >
というより、館長・中村桂子さんのニオイ満載の情報発信が大好きなのかもしれない。15年ほどになるかも知れない中村桂子さんの「ちょっと一言」のファンなのだ。自然やいのちなど、対象を見る目がやさしい。やさしいだけでななく、やさしい言葉で本質をついている。とくに、この2~3年の「一言」が時機を得ていい。

一読者のわたくしなどが言うのは不遜にすぎるが、同意することばかりで困る。科学を専らにしていらっしゃる方なのに、文学や哲学など いま国から見放されようとしている人文科学にも心を寄せている。科学者だからなのかもしれない。社会や国のリーダーである政治家の皆さんやメディアによく出られている皆さんは、即刻ツイッターやラインなどをおやめになって、中村さんの「ちょっと一言」にでも親しんでほしい。

大樹に媚び、時勢や大声に媚び、地球や人類のあるべき姿を忘れたり、これを考えようともしていない人々に、中村桂子さんの「ちょっと一言」をおすすめする。
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つるつた葛の、里山棚田攻め

2015年08月15日 | Weblog
はじめて10年近くになる私のブログは、毎年のように”雑草”を書く。とくに、繁茂する夏に多い。ふる里が、夏 万緑する中山間地だからかも知れない。山裾の麦やそばの畑も段々だが、少しばかりの稲田はみな棚田。中山間地とはいえ、林業はほとんど生業にならない。ほとんどがいまでは、勤めを中心に生活する兼業米農業の棚田だ。

兼業農業を後継する者は、ほとんどいない。ほとんどの家が、超高齢者世帯で若者はいない。地域は、限界集落と言われている。毎年、休耕田が廃耕田になる。しばらくすると、その廃耕田が原野になる。雑草が繁茂し、つる性蔦雑草が生い茂る。低木を覆うように、葛が繁茂する。

とにかく葛の傍若無人ぶりは、すごい。葛(くず)も読み方を変えれば、カズラ(葛)になるが、この葛類のつる雑草振りもすごい。青葛(あおかずら)や玉葛などの○○葛は、多そうだがどのくらいあるのか知らない。みんな蔓性で、葛に習った雑草振りを振る舞う。根が葛根やくず粉などになり、くず湯になったり漢方薬になったりする。夏の終わりから秋になると、きれいな紫房花をつけるが、この中山間地や里山にとっては手に負えない厄介者なのだ。

雑草には変わりないが、カラスウリやヘクソカズラなどのほうがまだ可愛い。自然保護や環境保護と私たちの生活や住環境をどのようなバランスで、どのように守るのがいいのか、考えさせられる。猪や鹿や野山を住処にする動物などとの共生も同じような気がする。
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「吉澤兄一のブログ」1000回回顧抄記

2015年08月09日 | Weblog
約9年5か月3440日前の2006年3月11日、gooブログ「吉澤兄一のブログ」をスタートさせた。1回A4一頁ほどのブログを週1~2回ぐらいのペースで発信しようと、手始めに「のれんや伝統の功罪?」などという題目で発信した。世間的にはあまり話題にならない二宮尊徳翁の報徳仕法紹介を兼ねブログした。

それからほぼ十年よく続いたものだと思うが、スタート時 高々週平均閲覧者(IP)数100人、月平均アクセス(PV)数1000弱だったブログも、この2~3年週平均IP数400人、同PV数2000ほどで安定している。1000回目の2015年8月8日のブログは、IP100人、PV数250ほどになっていた。毎回の閲覧数ランキングでは、トータル220万ブログ中10,000~20,000位ぐらいと安定している。

2007~2009年ごろのブログ題目をみると、2007年3月18日「東京と地方の知の地域格差」、2008年3月17日「若者のケチケチ・ライフ」や2009年3月10日「国や社会のセーフティ・ネット外の人々」など、貧困や格差問題に関心を寄せていたことがわかる。このころの日本が、経済的社会的な停滞局面にあったからの発想でのことかと思う。

その後2011年3月11日、あの東日本大震災・福島原発事故。翌々日の3月13日のブログはその被災状況を記事にし、3月26日には「筋肉質の生活のすすめ」を提言発信している。2012~2015年の各3月頃のブログ題目をみると、2012年3月20日「法律や規制認可の数だけ、天下り機関ができる」、2013年3月22日「見えない世界や超小さな生き物を知りたい」、2014年3月15日「理化学研究所(小保方女史問題)の教え」となっている。2015年3月30日は、キャリア一年の俳句タイトル「ふる里に アウサム探し さくら咲く」だ。
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隅から隅まで、地方創生の時機に寄せる

2015年08月08日 | Weblog
国は、安保法案や集団的自衛権で喧噪。都(みやこ)は、新国立競技場や東京オリンピック・エンブレムや施設建設問題で騒がしい。地方は、人口減小問題を根源とする高齢者介護問題や地域経済の活性化問題が大きく、いまの景気刺激のためのプレミアム商品券スキャンダルなどが悩ましい。
まち・ひと・しごと創生と掛け声走れど、思いつきはしばらく前のふるさと創生一億円や純金○○と五十歩百歩。


いまの地方の大きな課題は、若者減少と人口の高齢化にともなう要介護人口増。そのための介護施設やシステム不足や負担財政不足問題。いわゆるロコモ、サルコ、フレイル状態にある地方を活性化、元気にするには、一にも二にも地方の低栄養状況を改善しなければならない。


この地方のフレイル的低栄養を改善するには、ビタミンやミネラルの投与では不足。炭水化物(糖質)と良質なタンパク質の摂取増を手当てしなければならない。多様性大きい地方それぞれの魅力増を図る第一は、そこで暮らす人々のレベル以上の所得確保とそのための雇用増、雇用の安定的確保だ。働ける働きたい産業や企業や分野を拓くことが肝要。


北は北海道の北端から南は沖縄諸島の南端まで、その地方その地方の特質がある。眠る特質を特長化できる余地がある。いま何もなさそうだから、無限の可能性がある。若者からお年寄りまで、不満やこうしたらいいのにというアイディアがある。耳を傾け、彼らの声を聴き、これを施策化することが肝要だ。

ブログ発信1000回のメモリーブログでした。
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2015年8月4日(火)は、日本豆乳協会の研究発表会

2015年08月05日 | Weblog
8月4日(火)は、2014年度委託研究結果の発表講演会。ことしは、近畿大学の森山先生と静岡県立大の新井先生の研究室にお願いしてある。毎年のことだが、些少の予算でお願いし、恐縮している。
その成果の発表講演を明日にした8月3日(月)は、いろいろな飲料や加工食品の業界団体・協議会の連合会での、消費者庁表示対策課と協議会との意見交換会。各業界の表示に関する公正競争規約や景品表示法と食品表示法の施行と業界と役所の勉強を兼ねた意見交換会。みなさんの熱心さに押され、不肖わたくしも大変勉強させられた熱い午後でした。

そして翌 8月4日(火)、丸一日の勉強研修会。朝から、特に暑い。午前10時より技術部会。豆乳(類)についてのJAS規格の改訂問題や食品表示法などと規約との関係などのすり合わせや役所との調整などの話を入口に、JASの5年前の改訂流れによる積み残しも含め、今回の改訂の課題やステップなどの討議をした。

何人かの仲間との外での昼食後午後1時30分より本日のメイン・イベント、研究をお願いしている大学の先生の発表講演会。最初はここ十年以上毎年委託研究をしていただいている近畿大学農学部の教授・森山達哉先生の講演。このところ、ロコモやサルコとともに問題になってきているフレイルという高齢者の低栄養問題対応としての大豆たんぱく質寄与の研究講演。希望的な結果を得て、満足している。

つぎの課題は、豆乳の高血糖抑制効果の検討研究。先生は静岡県立大学食品栄養科学部教授の新井英一先生。血糖値問題の大事は、食後高血糖や高脂血症などの抑制や回避を考えることということでのミール・テストでの食後血糖値等の計測評価試験をしていただいた。豆乳摂取の食後高血糖抑制効果確認には至らなかった結果ではあるが、豆乳での血中中性脂肪値の上昇などが確認され、継続研究の展望が得られた。

トリは、跡見学園女子大学教授の石渡尚子先生。特別講演は、大豆食品摂取による食習慣の改善。大豆イソフラボンの更年期障害貢献や働く女性の大豆食品摂取習慣化によるQOL改善などをエクオール産生率問題なども含め、時代的に解説された。働く女性や中高年者の大豆食習慣化が中心だったが、小さな幼児や育ち盛りの子どもや非アジア系の人々や男性など、広く多くの人々と大豆食品や豆乳との関係を課題にしていく必要も感じた。

以上、めったに開示しない日本豆乳協会内輪の技術研修会模様でした。向暑の折、くれぐれもご自愛され、熱中症を避けてお過ごしください。

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