吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

健康は、自分が自分を”そう思えば”健康なのだ!

2019年06月28日 | Weblog
「健康のためなら死んでもいい」という人が いるかいないか解りませんが、世の中には”健康病”という病気があるらしい。”健康”という意味を広辞苑でひくと、「身体に悪いところがなく、心身がすこやかなこと」とありますが、「病気の有無に関する体の状態」などとも記されていますので、”病気”の説明(同じく広辞苑)をみると、「生物の全身または一部分に生理状態の異常を来し、正常の機能が営めず、また諸種の苦痛を訴える現象」とあります。


このような”病気を医術でなおすこと”を医療や治療と言うようですが、この医術や医療は”科学”とか”科学に立脚している”とか”客観性をもつ術”などと言われています。即ち、「条件が同じなら何度でも同じ現象が起きる再現性を前提とする」科学であり、「条件が同じかどうかは、共通の尺度をもって客観的に判定されなければならない」と言われています。血圧や血糖値などの基準値や医学などがあるのは、科学性を担保するためなのでしょうね。


そして、このような計測数値を基準にして疾病を定義表現しているのでしょうが、”その疾病に羅患していないからと判定されたからと言って、別の疾病に羅患していない”ということはないのです。すべての疾病が否定されなければ、”病人ではない”すなわち「健康である」とは言えないという限界が、科学といわれる医療にはあると言えそうです。


要は「身体の悪いところがないことや心身がすこやかでないこと」をすべて保証することは、科学である医療をもってしても不可能だと思われるところに、「健康が、科学や基準で表せないもの」であるからして、科学的客観的と言っても医療や他人など自分以外の人に委ねられないものだということです。健康は、外的規範のない主観的なもの、「自分が健康だ」と思えば健康なのだということになります。健康を意識して暮らそう! 健康になろう!
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映画『ある町の高い煙突』観賞後記

2019年06月23日 | Weblog
きょう(2019年6月22日)は、一年で最も昼間が長い夏至。ヒマを得て映画『ある町の高い煙突』(松村克弥監督)をイオンシネマでみた。「八甲田山」や「孤高の人」などで知られる新田次郎(取材)原作の映画。あの高い煙突のある神峰山をみて、八甲田山や登山での孤高の人などと同じように山岳小説視すると少々違う。『ある町の高い煙突』は、ずばりヒューマン小説であり、社会派取材小説だ。作者の知的趣味の気象学をみれば、自然や気象と人間の生活の関係ともいえる。


茨城県は、現在の日立市と常陸太田市の境界中山間地の入四間村で生まれ成長した関(根)兵馬氏(その地の大農家)の息子関根三郎(関右馬充)の生活活動物語だ。日立市街に行くにも常陸太田市街に行くにも、交通の便がわる過ぎる当時、三郎は馬で常陸太田市の太田中学(現、県立太田第一高等学校)に通学した。英語をはじめ成績は、クラストップの秀才だったが、家の跡継や木原鉱業(現、日立鉱業)の煙害問題と農業対策などを自分の使命と考えた彼は、入試合格した一高(現、東大)への進学を断念する。


まだまだ、人々の生活人権や消費者自衛意識が高くなく、国や社会が富国強兵や軍備拡張などに向いている世の中にあって、大企業木原鉱業所(現、日立鉱業)の排出煙害に対する防御改善対策要請などの仕方や進め方など知る由もない小山村農業民を支援共働する役割を担う覚悟にいたる三郎。たまたま承知している足尾銅山や隣りの赤沢銅山などの公害環境問題を知っていた彼に、強力な師友ができた。赤沢銅山の技師チャールス・オールセンというスエーデン(ノルウェー)人との交流だ。

彼の教えやアドバイスに加え、交渉相手の木原鉱業の窓口加屋淳平の協力や中央気象台の技師などとの交流に恵まれた三郎は、村の青年たち(青年会)との協力や企業との交渉をを経て、神峰山の(煙風)気象観測所などの設立と観測調査システムをつくり、やがて当時世界一高い大煙突建設などを成し遂げた。後に人々をして、日本のラルフ ネーダー(1960年代米国の環境公害消費者運動家)と言われた関右馬充(関根三郎)物語ドキュメンタリー実話なのだが、許嫁のいる三郎と加屋技師の妹(千穂)との淡い恋心の場面が少々冗長だった。観賞者のターゲットを広げようとの企てに免じて許すことにしよう。 (了)
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花の色(気)で9区分してみたモダンローズ(?)閑話

2019年06月20日 | Weblog
「ラ・フランス」(1967)あたりを境に、前をオールドローズ後をモダンローズというらしいが、私たちが観賞する薔薇は、ほとんどモダンローズのようだ。わたしは、見てすぐ確かにできない。梅雨どきの紫陽花の花の色も多彩だが、薔薇もアジサイ以上に多彩。真っ赤な花のバラから、オレンジや黄色、紫や青に加えて真っ白な花のバラもある。色合いや花弁の形や花の香りなども加えると、何千を超えるのかも知れない。


それぞれ名前もいろいろ。イギリスやフランスなどヨーロッパなどの産地や交配産出者(企業)が名づけたものから、日本や中国やその他の国が名づけたものなど多様。カタカナ表示や日本語表示などバラの数だけある。多くは、産地や交配開発者などを連想させる名前が多いが、王女や有名人などの名をいただいた名前も多い。日本人のわれわれに馴染んでいるバラの名前は「プリンセス ミチコ」(オレンジ色の花)だが、「プリンセス アイコ」(ピンクの花)や「マサコ」(淡いピンク花)などもある。



①真っ赤(真紅)な薔薇の代表は「パパメイアン」。典型的なダマスク モダンの香りを濃く放つ”黒バラ”の代表でもある。②鮮やか(赤紫)な薔薇の代表は、有名な「ウィリアム・シェークスピア」(2000)、どちらかといえばオールドローズ名花の代表(?)。これより赤を抑えた③紫系赤もある。代表は、香りが強いダマスク・クラシック系の「センテッド エア」。一括りに”ピンク・バラ”と言ってもよさそうだが、色味から2つに分ける。④薄い赤味よりのピンク薔薇と⑤白青系のピンク薔薇だ。④の代表は、ほのかな香りの「クィーン・エリザベス」、⑤の代表は、甘さを抑えたスパイシーな香りの「セプタード アイル」や甘いかおりの「マサコ」だ。




薔薇の花色は、赤やピンクばかりではない。「プリンセス ミチコ」に代表される⑥オレンジ(橙)色の花の薔薇やハイブリッド・ティ王者の黄系薔薇の代表⑦黄(黄金)色の薔薇「ゴールデン メダイヨン」および「シャルル ド ゴール」に代表される⑧青紫色の薔薇や⑨真っ白な花の白薔薇などがある。白い花のバラの代表は、「ジョン・F・ケネディ」や「プリンセス オブ ウェールズ」など、ほのかなグリーンノートの香りのホワイト・ローズだ。



薔薇や主にモダンローズを、花の色見だけで このように9区分してみた。何かの手助けになれば幸いです。
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令和春の俳句私撰月五句ー4~6月

2019年06月17日 | Weblog
平成終わり「1~3月」の俳句をブログ掲載したのが、4月16日。少し早いが令和はじめということで、4~6月の詠句月5句を私撰アップする。

◆4月: ・花冷えや白寿の葬儀母の逝く ・梅畑老夫の後を雉一羽
・朝食は飲むご飯なり穀雨かな ・平成の終わりの空へ鷽の飛ぶ
・平成を令和に繋ぐ昭和の日







◆5月: ・古の梅花の宴の令和かな ・青い空ネモフィラの丘人、人、人
・更衣平成脱ゐで令和着る ・雨上がり風に抗ふ一夏蝶
・田植田の水の匂ひに酔ふ蝶々







◆6月: ・捨田畑蚕のごとき栗の花 ・灯虫払ゐつ語る傘寿会
・晴れ間なく梅雨だるの日々低気圧・夕暮れの番ひの雉や麦の秋
・早朝の沼面の光浅沙咲く





(了)
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平成の初めと終わりの(世情)差

2019年06月10日 | Weblog
平成という時代は、30年1万950日。春夏秋冬と四季を30回繰り返したことになる。変わったようでもあり、あまり変化なかったようでもある。あたり前だが、狭い国土(面積)は当然、国民の総人口の1億2~3千万人と変っていない。


あまり変わらなくて”よかった”と思えたのは人口ではなく、この間の「自殺者数」(22,000人→21,000人)。名目GDPなどは、420兆円(平成元年)が550兆円(平成30年)に100兆円余りも増えているようだが、パーセントにすると増分は30年で31%/10年間計だから、単純平均にすると年率3%の増加。必ずしも消費者市場での景気や人々の実質所得を押し上げる実感はない。


平成の初め頃38,000円台だった日経平均株価は、平成30年終わり頃22,000~3,000円ほどになっている。総務省「家計調査」でみる一世帯平均の被服費は、年間30万円が15万円ほどに半減している。携帯電話やスマホの(全国)普及台数は、平成元年49万台だったのが平成30年には1億7,000万台になっている。パソコンの普及率も11%が70%にアップしている。情報や(大学進学など)教育情報に関する家計費負担が大きく増加している。


世の中世情の変化は、この間の訪日外国人数の増加(280万人→3,100万人)や外国人居住就労者の増加および非正規労働者の増加(800万人→2,100万人)ならびに農業従事者の半減(325万人→145万人)と年平均経済成長率の鈍化(5.5%→0.5%)に表れている。


65歳以上(高齢者)人口が、12%(1,500万人)から28%(3,560万人)に増加。三世代家族の半減(430万→230万世帯)と核家族化(2,450万→2,975万世帯)の進行が進んだことだろう。高齢者ばかりとは言えない「一人暮らし」人口の倍増(15%→27%)や高齢者を主とする夫婦のみの世帯の増加(21%→32%)は、向う四半世紀の福祉政策の転換を求めていよう。
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スーパー〇〇閑話Ⅱ

2019年06月08日 | Weblog
前にも雑話したことのある(?)スーパー〇〇。どなたにも愛されて広がる言葉”スーパー〇〇”。自国の言葉でいえば、”超〇〇”。超うまいや超うすいや超きらいなどのような”超”がでるようでは、そろそろ死語になりそうな超〇〇。超特急、超高層、超伝導や超新星などでは、胸がときめきませんね。
いまでは日本語化したスーパーマーケットやスーパーカーも、少し前話題になったスーパーコンピューターも、古いですかね。


昭和世代の方々のスーパー〇〇は、やはりスーパーマンやスーパーヒーローでしょうか。あるいは、スーパーファミコンですか。1980年代アメリカ映画の「スーパーマン」は、超人気でしたね。シリーズやリターンズなどで2000年に入っても人気のスーパーマンでした。ニューヨークでもカントリーでも、アメリカのコミック映画のヒーローは、ずっとスーパーマンでした。


わたしたち中高年の関心を集めたスーパーフードのころ、少し若い世代の人々の関心は、スーパーファミコンならぬ「スーパーマリオ」でした。悪乗りではないでしょうが、2016年のリオ・オリンピックで演出的に登場した安倍(首相)マリオをご記憶の方も多いでしょう。すでに伊藤博文初代首相の任期を超えたスーパー長期政権安倍総理、2020年の東京オリ・パラに”スーパーマリオ”で登場するのでしょうか。


きのう今日の「スーパー〇〇」の筆頭は、あのスーパーボランティア尾畠さんを越えて、”スーパーシティ”。何が何だかわからないが、ビッグデータやAIが支配する夢の都市(特区改正版)づくり法案だという。ビッグデータが大手を振り歩くAI万能都市は、誰のための住まいする都市なのでしょうか。2030年まで生きることのない私だが、さような国や都市に住みたくはない。そう云う「スーパー〇〇閑話」でした。
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