コロナ禍で、久し振りの孫家族の来訪。わいわいガヤガヤ、談笑疲れで 隣の部屋に寝かせた孫。しばらく、大人だけの会話。一句詠句『幼な子の 寝息のあとの 虫時雨』。唱歌「虫の声」、口に出さず頭で唄う。
〇 あれマツムシが鳴いている。「ちんちろ ちんちろ ちんちろりん」。どうも違う。 「チッチッ、チッツ、ピッーピーッ」と、唄ってみる。
〇 あれスズムシも鳴き出した。「りんりん りんりん りーんりん」。わたしのスズムシの 声もこんな感じ。
〇 秋の夜長を鳴き通す。 〇 ああ おもしろい 虫の声。
〇「きりきり きりきり コォロギや」。どうも しっくりこない。ここは「コロコロコロ、 コーロコロ」で、「・・・コォロギや」ではないか。 そして、
〇「がちゃがちゃ がちゃがちゃ くつわ虫」でよさそうだ。
と、”しょうもないこと”を 小さく口づさみながら、床につく。ことほど左様に、虫の声はヒトによって聞こえ方が違う。ましてや 巷の井戸端会議などは、時節柄を”ガチャガチャガチャ”言っているように聞こえる。