吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

テレビ・コマーシャル洪水

2015年10月27日 | Weblog
今年ほど豪雨洪水が多かった年はない。つよい台風は元より、ゲリラ豪雨、爆弾低気圧豪雨などによる激流災害や泥濁流災害に被災した。そして、ただいま秋真っ只中。読書週間。子どもたちに本に親しんでほしい、読書してほしいと願う親だが、子どもは ゲームから離れない。少年少女たちもゲームやLINEで、教科書さえ広げない。

そういう親大人も半分は、ゲーム&スマホ。スマホ苦手のわれら中高年も、本書物から遠い。”この頃、目がどうも”とか”気が集中しなくて”と、テレビに傾向する。ついしばらく前なら、読書週間などとキャンペーンされなくても、長月や良夜は虫時雨を耳に読書の秋をライフスタイルにしたのだが、不思議にこの頃 本が遠い。

テレビといえば、この頃のテレビ(民放)、番組よりコマーシャル(CM)の時間の方が長い。スポンサーCMもしつっこいが、数多く入る15秒スポットCMが、番組を中断させる。番組の前と後が、断絶する。クイズやバラエティ番組だけではない。ドラマや報道番組だって見る方の頭の中断で、番組が小間切れノイズ番組になる。

テレビ局の方々は、どのくらいのCMの本数や時間が、どのくらい視聴者の継続や思考を断絶させるのかの試験や研究を、どのようにしておられるのだろうか。いま程度のCMによる中断では、大して番組や情報の品質は落していないよ、とおっしゃるのだろうか?この競争価格業界、本数や時間でCM料収入を増やすことはテレビ経営のイロハだよとお叱りをうけるのだろうか。

ゴミ情報あふれる世の中にあって、テレビやネット メディアの方々の姿勢や見識を問う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋たけなわのふる里の里山

2015年10月25日 | Weblog
毎年10月に思う。この月を何故”神無月”というのか知らない。秋たけなわの10月といえば、収穫や健康。天地自然や神様のお蔭と思われるのに”神がいない月”というのは、納得できない。”神の月”という人もいる。

耕し蒔き育てた黄金色の稲を刈る。果樹畑や庭先の梨や柿が実る。少し里山に入ると、木通や茸。実りの秋を実感する10月。農道から棚田畔道をすぎ、里山に入る。すぐに目に入ったのは、雑木の上蔓に実るアケビ。あまり深くはいらない原野に、細く小さな実を付けた柿の木があった。

庭先や里の畑脇に見る柿の木とは、柿が違う。里の甘柿の多くは、富有柿か次郎柿。どちらも、甘さが売りだ。畑脇や原野の夏期の多くは吊るし干し柿用の渋柿。ときどき粒の小さい細長い筆柿に出会う。多くは渋いのだが3~4個に1個、特別甘い実に出会う。その出会いが楽しく、その柿の木に登る。

この時期になると、自然に出来た山道の脇や落葉の下に茸を見つける。雑木林を仰ぐと、木通や山梨の実が実っている。そんな田舎の里山を、ただ歩く。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

喧噪説明では、終わらないTPP

2015年10月22日 | Weblog
シンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの4か国が、2006年スタートさせた自由貿易協定がオリジンのTPP。その後米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアやカナダ、メキシコ、日本が参加し、環太平洋経済連携協定TPPになった。
約10年TPP構築のため参加国各国間の関税撤廃問題が協議され、この度やっと大筋合意に至った自由貿易圏協定TPP。いつの間にか、アメリカや日本がリードすることになった。

日本は自動車など工業製品の輸出国ながら、食料自給率39%(エネルギーベース)の食料農業分野品の輸入国。TPP参加国の多くは、アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドや東南アジア諸国など、農業分野の輸出国。関税撤廃・自由貿易による各国の利害や国内産業の保護は、国それぞれで事情が異なる。
世界の全農業耕作面積の0.3%の日本は、人口12,700万人。日本と同じぐらいの土地面積のパラグアイは680万人、ジンバブエは1,400万人と、狭小な土地に住む人口サイズが違う。日本は食料農産物の輸入国。輸出国ではないのだが、いま、和食や強い農業を輸出しようと躍起だ。

米、麦、牛・豚肉、乳製品、砂糖などが重要5品目とされ、個別協議されているが、ほとんどの農産物約400品目は、関税撤廃される。多くの(輸入)食品類は、”値下げ”になると消費者歓迎されるが、農業生産者は打撃をうける。
それでなくても、農業経営や農業後継が難題の日本。ただ、強い農業、競争力のある農業、付加価値性の高い農業などとの念仏を唱えているだけでは、解決しない日本の農業。実効性のある農業支援を希望している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

集落がなくなり、地域がなくなる。

2015年10月11日 | Weblog
火山の爆発で街が埋まる。台風や大震災や大津波が、地域を流す。そのような自然災害が、集落や地域を失くす。もっと恐ろしいのは、そこに住み暮らしていた人々がいなくなって、結果 その地域がなくなることだ。年々、勢いを増す限界集落化や集落地域の喪失が怖い。

65歳以上の高齢者人口3500万人、75歳以上の後期高齢者人口でみても1600万人。80歳以上の超高齢者人口は、ジャスト1000万人の日本。国民12人に一人が、85歳。10人に一人が75歳以上のいまの日本。高齢者の一人世帯は600万、近々一人世帯になる高齢の夫婦2人世帯は700万。合わせた1300万世帯は全世帯5000万世帯の26%。4世帯に1世帯になる。

住民の半数が65歳以上の地域は、10年後75歳以上人口が半数の地域になる。その頃、65歳人口は6~70%になっているかも知れない。そして、これらの高齢者が90歳や100歳を超えた彼らの親の”死”を、毎日のように看取る。しばらくもしないうちに、集落地域がなくなるのだ。どうしよう。わたくしには、解決策が浮かばない。

TPPという華々しい経済圏と主たる農業分野の関税撤廃の進行がなくても、日本の地方農業は厳しい。農業を後継する者は年々減り、地方地域は若者の転出者ばかりで、住民が減り、いなくなり限界集落化する。耕作放棄地が増え、背高アワダチソウや蔓蔦雑草ばかりが目立つ。

何とかしたいと思うばかりで知恵構想が浮かばない自分は、政府の抜本的な農業政策や地方創生大臣の実行に期待するばかりだ。輝く一億人自身が減らないよう政策してほしい。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋めいて北海道・道南へ俳句の旅

2015年10月02日 | Weblog
2015年は、9月初旬の予定を下旬に変更し、9月27日からの3日間道南は、JR木古内駅から松前―江差―函館へとバス・ツアーした。一日目のメインは函館の夜景。その日は仲秋の名月。スーパームーン前日の満月と夜景を堪能した。

○秋の旅沈む夕陽や日本海
○秋風にもののふ偲ぶ五稜郭
○もののふの戦場哀し秋の風

江差の街は、いたるところ古の商い文化の匂い。ふっと見た日本海では、沈みゆく夕陽に目を奪われた。五稜郭は、実際翌日の訪問だったが、上2句にわが心を収めた。
9月27日(日)の十五夜と函館夜景を心一人占めし、宿を湯の川温泉啄木帝にとった。

○十五夜の月が囮や流れ雲
○湯の川や十五夜の月風涼し
○秋の風函館夜景一人占め

翌28日(月)は、早起き。朝市をのぞき、函館元町を散策。五稜郭経由で、大沼国定公園にバス・ツアー。

○秋の香や千の風なり大沼湖
○秋霞太平洋上の駒ヶ岳
○紅葉めき誘う赤鬼地獄谷

大沼ー七飯から道央道を、右に太平洋 左に樽前山や洞爺湖を眺め、バスは赤鬼の迎える登別・地獄谷に入る。地獄谷温泉は、夜朝硫黄や塩ナトリウムの露天風呂。ホテルまほろばでした。
そして翌朝(9/ 29)バスは登別―白老と、日高道を一路小樽に向かう。ななかまどやハスカップも北海道を代表する赤や紫だが、道央道や日高道両側を紫で飾る野小菊が見事だ。

○坂道の歩道を朱にするななかまど
○野小菊の紫つづく道央道
○秋雨の札樽道過ぎ小樽かな

レンガや運河の小樽での昼食は、福寿司さん。ガラス工芸やケーキ菓子の店など、市街を散策し、札幌から新千歳空港へ。早や足の北海道道南への俳句の旅でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする