吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

わたしの『道』

2019年02月22日 | Weblog
ただ「道」というと、どうしても東山魁夷の名画『道』が浮かぶ。いまでは画伯の展示会に行くと必ず観るが、最初に観賞させていただいたときの感激というか印象が大きい。あの緑と空に真っ直ぐ走る一本道の衝撃が大きい。土色濃い、舗装されていないあの道が、希望や夢につながって見えた。


このところ歩く都会の街路は、道には見えない。わたしの道は延々と曲がりくねってつづく砂利道。小学校のときは一里4km の砂利道を歩いて通学した。高等学校への道が四里余り17km を自転車で通学した。郵便配達で使い古したお下がりの今でいうボロ・ママチャリだ。朝学校に向かうときは、一時間。学校が終わって帰宅するときは二時間かかる。


砂利道やほこり舞い上がる道は、郷愁なのだ。どうしても、舗装された都会の路は、疲れる。どこに続くかわからない宇多田ヒカルの道ではない。EXILEの「思い出の道」かも知れない。その道が、ときどき時間を止めるらしい。このように歌にも多い”道”だが、道を画いた絵も多い。東山魁夷だけではない。哲学の道や朝の道や〇〇への道なる絵画は多い。


武者小路実篤の「この道より我を生かす道なし、この道を歩く」まで覚悟して喜寿を迎えたわけではないが、吾道一以貫之(わが道はいちをもってこれをつらぬく)(論語)。とはいえこれは、わが道ただ一つということでもない。目の前の一つ一つのことに(すなわち、どんなことに対しても)、心も体もひとつにして(無心にして)向き合うことと、自分を戒めている。

ただ誠実に生きようと、自分に言い聞かせている。多謝。
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はじめて聴いた(山下伶さんの)クロマティックハーモニカ

2019年02月12日 | Weblog
ピアノやバイオリンやチェロなども入ったオーケストラとは違う。2月の三連休の中日10日(日)は、雪日の前後とはうって変った快晴。板橋区吹奏楽団の吹奏楽ポピュラーコンサート2019(大橋晃一氏指揮)なる吹奏楽演奏の視聴に出かけた。二階の真ん中の席につく。


昨年秋に視聴した学習院大学応援部の吹奏楽演奏会(萩谷克己氏指揮)とは雰囲気を異にする吹奏楽コンサートではあるが、大変楽しく視聴できた。吹奏楽というと、高等学校や大学の野球試合などでの応援団席のトランペットやトロンボーンやドラムなどを想起するが、これらの管楽器にクラリネット、フルート、サクスフォンや打楽器なども配された吹奏楽演奏会も、何か心に感動を呼び込む。


おそらくの演奏会のテーマは、”美とは”(Who is the Fairest?)とか”純粋とは”(Who is the Purest?)らしい。第一部の吹奏楽プレゼンテーションでは、吹奏楽とはを伝え、第三部ではいわゆる純粋とは何かを吹奏楽器者の演出で紹介していたが、第Ⅱ部が変っていた。もちろん、吹奏楽なのだが、コラボで参加したハーモニカは、山下伶さんのクロマティック ハーモニカの吹奏だった。美やときめきを伝えるに十分な五曲だったが、アンコールのエル・クンパンチェロは、最高だった。


多様性への認識や取組みが危ういいまの時代、オーケストラや吹奏楽会のような協奏演奏は、人々にいろいろ同感学習の機会を与えることになって、大変良いイベントだと思った。多くのいろいろな楽器、それぞれの特性や個性を尊重し、テーマや目標を共有し、協調してその目標達成演出に力を注ぐ楽団員の方々の努力に感謝します。

小さな生きものも大きな動物や人類も、野山の木々や海に生きる魚たちも、それぞれに個性があるが、みんな同じ一つの地球を共有し、協調してお互いを認め合って暮らしている。国や民族や宗教などの違う人々が、いろいろな楽器と同じように協調し調和して、協奏の感動を奏でるように、世界の人々もなってほしいと願った2019年2月10日」でした。多謝。
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