少し過ぎた感もあるが、野山の夏の花といったらヤマボウシ(山法師)。近頃は、家々の庭先や街路(樹)などでも見る。落葉(中)高木らしいが、濃い緑の葉に真っ白い花をつける。みどり(緑)も、新緑から深(濃)緑と見せ、真っ白な花、黄緑から赤になる実をつけ、秋から冬には紅葉で、季節にあわせ楽しむアクセントのある花だ。

しかし 近年は、ヤマボウシの近縁種ハナミズキ(花水木)の方が目立つ。都市の街路樹や公園などの春には、薄紅色のハナミズキを多くみる。別名アメリカヤマボウシなどともいうハナミズキは、もともとアメリカの花。明治の終わり頃、東京市長がアメリカはワシントンDCにサクラ(桜)の苗木を贈った返礼として送られてきた(1915)ハナミズキ。日本での歴史は、ジャスト100年(正しくは103年)。

一青窈の「ハナミズキ」(マシコタツロウ作曲)。空を押し上げて手を伸ばす五月に咲くハナミズキは 薄紅色だが、白や薄くない赤もある。サクラ(桜花)なども含む多くの花木や草花などは、長く経年するうちに色々な(自然)交配により種属を増やす。もともと、真っ白だったり真っ赤だったりしていた花にも、ピンクやオレンジ色の子孫や仲間ができる。

ふしぎなことに花のあとの実となると、ほとんどが赤い(実)。真っ白い花のハナミズキでも薄紅色でも、なる実は赤。真っ白なヤマボウシの実も、ほとんどハナミズキと同じ赤。晩秋の山々のナナカマド、サンシュ、サンザシやイイギリなど、みな赤い実。家々の庭先のマユミやウメモドキ、ユスラウメやマンリョウなどの小さな木の実もアカイ。

赤い実で、冬の野鳥や渡り鳥たちの目をひく。この木々や草花は、これらの野鳥たちによって、自分たちの子孫をふやしていただく。木々や植物やわたしたちも皆んな、”赤”に感謝。


しかし 近年は、ヤマボウシの近縁種ハナミズキ(花水木)の方が目立つ。都市の街路樹や公園などの春には、薄紅色のハナミズキを多くみる。別名アメリカヤマボウシなどともいうハナミズキは、もともとアメリカの花。明治の終わり頃、東京市長がアメリカはワシントンDCにサクラ(桜)の苗木を贈った返礼として送られてきた(1915)ハナミズキ。日本での歴史は、ジャスト100年(正しくは103年)。

一青窈の「ハナミズキ」(マシコタツロウ作曲)。空を押し上げて手を伸ばす五月に咲くハナミズキは 薄紅色だが、白や薄くない赤もある。サクラ(桜花)なども含む多くの花木や草花などは、長く経年するうちに色々な(自然)交配により種属を増やす。もともと、真っ白だったり真っ赤だったりしていた花にも、ピンクやオレンジ色の子孫や仲間ができる。

ふしぎなことに花のあとの実となると、ほとんどが赤い(実)。真っ白い花のハナミズキでも薄紅色でも、なる実は赤。真っ白なヤマボウシの実も、ほとんどハナミズキと同じ赤。晩秋の山々のナナカマド、サンシュ、サンザシやイイギリなど、みな赤い実。家々の庭先のマユミやウメモドキ、ユスラウメやマンリョウなどの小さな木の実もアカイ。

赤い実で、冬の野鳥や渡り鳥たちの目をひく。この木々や草花は、これらの野鳥たちによって、自分たちの子孫をふやしていただく。木々や植物やわたしたちも皆んな、”赤”に感謝。
