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吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

ヤマボウシとハナミズキの閑話

2018年08月31日 | Weblog
少し過ぎた感もあるが、野山の夏の花といったらヤマボウシ(山法師)。近頃は、家々の庭先や街路(樹)などでも見る。落葉(中)高木らしいが、濃い緑の葉に真っ白い花をつける。みどり(緑)も、新緑から深(濃)緑と見せ、真っ白な花、黄緑から赤になる実をつけ、秋から冬には紅葉で、季節にあわせ楽しむアクセントのある花だ。


しかし 近年は、ヤマボウシの近縁種ハナミズキ(花水木)の方が目立つ。都市の街路樹や公園などの春には、薄紅色のハナミズキを多くみる。別名アメリカヤマボウシなどともいうハナミズキは、もともとアメリカの花。明治の終わり頃、東京市長がアメリカはワシントンDCにサクラ(桜)の苗木を贈った返礼として送られてきた(1915)ハナミズキ。日本での歴史は、ジャスト100年(正しくは103年)。


一青窈の「ハナミズキ」(マシコタツロウ作曲)。空を押し上げて手を伸ばす五月に咲くハナミズキは 薄紅色だが、白や薄くない赤もある。サクラ(桜花)なども含む多くの花木や草花などは、長く経年するうちに色々な(自然)交配により種属を増やす。もともと、真っ白だったり真っ赤だったりしていた花にも、ピンクやオレンジ色の子孫や仲間ができる。


ふしぎなことに花のあとの実となると、ほとんどが赤い(実)。真っ白い花のハナミズキでも薄紅色でも、なる実は赤。真っ白なヤマボウシの実も、ほとんどハナミズキと同じ赤。晩秋の山々のナナカマド、サンシュ、サンザシやイイギリなど、みな赤い実。家々の庭先のマユミやウメモドキ、ユスラウメやマンリョウなどの小さな木の実もアカイ。


赤い実で、冬の野鳥や渡り鳥たちの目をひく。この木々や草花は、これらの野鳥たちによって、自分たちの子孫をふやしていただく。木々や植物やわたしたちも皆んな、”赤”に感謝。

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年々増える台風は、ことし(2018年)いくつになる?

2018年08月28日 | Weblog
知らなかった記念日。9月26日は、台風記念日だという。何故、9月26日?。おそらく、過去の台風襲来を統計的に調査したからか、あるいは甚大に被害を及ぼした大型台風などが、この日(9/26)に多かったからか。両方のようだが、主に後者のようだ。昭和29年の洞爺丸台風、昭和33年の狩野川台風、昭和34年の伊勢湾台風など、9月26日だったらしい。


それにしても9月も後半。9月の台風発生を調べれば、ここ10年の9月の台風発生数は、年平均5.3個。8月のそれの4.5個を上回っている。ひるがえって、ことし(2018)8月の発生台風数は、8個。前述の率で推計すると9月は9個になる。ことし8月までの台風発生数は、1-2-3月の3個も含め(只今)21個。9月26日ならぬ10月に入ってからの発生も毎年結構あるので、ことし(2018)は過去最高の2013年の31個を越えて、32~34個にはなりそうだ。


しかして、われら稲作農耕民族の日本。昔からの”農耕の三大厄日”は、八朔(旧暦8月1日)を含め二百十日と二百二十日。八朔の日にちが、新暦でいうと8月25日頃から9月25日頃までと結構ぶれるが、この一ヵ月と前記三大厄日あたりが、とくに稲作農作する人々にとって、極めて天気敏感な時期となる。最大の”厄”は、台風(大雨)なのだ。


それにしても、熱暑と台風豪雨の多いことし(2018年)。地球温暖化のせいだとか、ラニーニャとか、太平洋の海面温度の高まりだとかいう。台風的太平洋高気圧と低気圧や寒冷前線との挟み打ちだとか、偏西風の蛇行の変化だとか色々言われる。要は地球環境が大きく崩れているのだ。地球が壊れているのだ。大事にケアしたい地球だ。
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ブログ1200回稿平成30年1~8月私撰俳句

2018年08月21日 | Weblog
2006年より出稿し始めた私のブログ1200篇回を記念し、2018年1-8月の私の句帳(PCファイル)より月2句私撰し、掲載します。

平成30年1月・蝋梅や藪三椏の露払ひ ・青い空初手水する建長寺


平成30年2月・雪解風揺れる榛の木鶸の群れ・介護園余寒のベッド壷中かな


平成30年3月・金華山城の夕べの春の月 ・難題は原発デブリ春霞む


平成30年4月・青い空ネモフィラの青と青い海 ・燕来て土日農家の朝早し


平成30年5月・花筏担ぐと群れる小魚よ ・悲しきは電気柵なり青田かな


平成30年6月・雨上がり湖面に一鵜桜桃忌 ・捨田畑後継ぎも無し八重葎


平成30年7月・花めぐる四季彩の丘夏の雨・真夏日や引越し手伝い孫の守り


平成30年8月・俄かなる豪雨の兆し揚羽舞ふ ・核禁止遠くになりぬ長崎忌


2018年8月21日の記。
コメント (2)
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一段の地球愛の活動を!

2018年08月19日 | Weblog
地球温暖化や地球環境の悪化をうけて、ここ四半世紀叫ばれてきたサステナビリティ・コンセプト。地球(環境)の持続可能性を主訴して出発したのだが、いつしか社会(社会構成要素それぞれ)の持続的可能性(サステナブル)を云々する方にシフトしたようだ。ほとんどCSR と同義語化した。企業の社会的責任が、企業の持続性や持続可能性というようになった。


少々のバイアスがあっても、企業や国や社会が地球や環境の保全に関心を寄せるようになったことは嬉しい。保険会社やガソリン会社が熱帯雨林地域での植林活動をしたり、スターバックスやすかいらーくグループが、プラスチック・ストローの使用を廃止したりすることは、歓迎している。E U 地域で広まっているコンポスト化する生分解プラスチックへの移行や再生可能エネルギー化なども喜ばしいことだ。


残念なことは、”地球は誰のものか”ということへの議論や回答に熱心でないことだ。地球は、”人類のもの”とも言えまい。野生動物や小さな生物などや植物なども含め、あらゆる生きもののものか。我々には手の届かない太陽系や宇宙系のものなのか。否、地球という星そのもののものではないか。


わたくしたち人類はこの2000余年、自分たちの便利のために”モノゆたか”なことを追及してきた。地球という星に、人口という人類の数の増加も含めモノの多いさや重さなどの負荷を大きく与えてきた人類。人類の衣食住環境と便利のために、クルマや船舶やコンクリート建造物や道路鉄道などのインフラなどを増大させ、その廃棄物まで地球に負荷させた。あと100年もしないうちに海洋や森林や大気など、ほとんどの地球環境が消失するかも知れない。



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短い命を精一杯生きる小さな虫ー夏の蝶

2018年08月10日 | Weblog
人間は、生まれてから死ぬまでを寿命と言っている。日本人の平均寿命は、男(81歳)女(87歳)平均84歳といわれているが、国によって、その国の(平均)寿命には、大きな差異がある。その国の気候や食事など生活様式によって違ってくるのかも知れない。


少し目を小さな虫や蝶の寿命(一生)に移してみると、どうだろうか。卵や幼虫や蛹でいる期間を別にして、それぞれ成虫で生きている期間を、その虫たちの寿命としてみると、昆虫など小さな虫の一生(寿命)は、短い。


よく俳句の季語になる「夏の蝶」の寿命は、おおよそ一ヵ月。カラスアゲハやクロアゲハとかのいわゆるアゲハ蝶の多くは、夏に生まれて夏のうちに死ぬ。春や初夏のモンシロチョウなどの寿命も、大体2~3週間なのだが、テングチョウやタテハチョウ類の寿命は、5~6か月と長い。


燕や夏の蝶は、よくその地やその時の夕立や突然の雷雨などを知らせる。舞うように飛んだり、水たまりに止まったりと、ちょっと違った行動や振る舞いで知らせる。元気で、熱暑の夏を過ごしてほしい。
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はやり?の逆向、逆進、逆走、逆送、逆行は、歓迎できない。

2018年08月01日 | Weblog
2018年夏の熱暑猛暑は、異常。7月一ヵ月には、20日近くの猛暑日のあった地域があったり、連続12日の猛暑日があったりと、北海道から九州に至る全国的な熱暑を経験した。熱暑猛暑と豪雨災害が、ほぼ一ヵ月シェアした。


そして、7月27日から5~6日間つづく台風12号。いままでの南西からの東進台風とは逆に走った。高齢者のクルマ逆走運転や高速道路の進路逆走の事故ならぬ、台風12号の東南からの逆走。いままでと逆の西進台風が、先の豪雨被害に重層した被災は大だ。

成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたこの年、逆走ならぬ逆送事件も多かった。少年事件が少年院や保護観察および家裁から検察に逆送致されるケースも増えた。

熱中症を不安視しての熱暑の行列が私をして「ミラクル エッシャー展」(上野の森美術館)を逃したが、エッシャーの”だまし絵”ならぬ現実常識や社会規範ルールへの逆行や無視が多い。経験や過去の延長では説明できない変化や現象を、ただ革新や革命と決めて喜ぶことは出来ない。

台風や自然の逆進、日々のクルマの逆走、少年事件の逆送、時代や常識への逆行および非現実と現実のバーチャル・リアリティなど、あまり少子高齢化社会では歓迎できないと思うのだが・・・。
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