初午(はつうま)というお祭りや風習がある。二月(旧暦)最初の”午の日”で、新暦でいえば3月になる。何故か知らないが、お稲荷様/稲荷神社の祭りになっている。午(うま)の日というが、馬ではなく”午”だ。お稲荷様や稲荷神社の入り口門や像などになっている”祭神”をみると、ウマ(馬)ではない。キツネのような犬か狼のような像(祭神)だ。
昨(2022)年の初午は 2月10日(新暦3/6)だったが、ことし(2023年)の初午は 2月5日(新暦3/1)だ。お稲荷様は その名の通り”稲”を神様(命の根→稲生る→いなり)にしている。稲や穀物を食べ荒らす(野)ネズミを襲うキツネ(狐)を ”稲の守り神”にしての”キツネ”になったらしい。
それにしても、キツネ(狐)が”馬似”だからなのか ウマ(午)だという。わが日本において”馬”を十二支の午(うま)にする。巷の動物名漢字でなく、何故に難しい十二支(動物)漢字をあてたのか? 馬は 午だけではないだろうに。
子(ね)→(ねずみ)鼠、丑(うし)→(うし)牛、寅(とら)→(とら)虎、卯(う)→(うさぎ)兎、辰(たつ)→(たつ)竜、巳(み)→(へび)蛇、午(うま)→(うま)馬、未(ひつじ)→(ひつじ)羊、申(さる)→(さる)猿、酉(とり)→(とり)鳥、戌(いぬ)→(いぬ)犬、亥(い)→(いのしし)猪。日本語は難しい。
十二支は 十干との合わせで、農耕や暦生活のための暦(気候)や時刻や方角などを表すようにして用いられたようだ。十二支の順番決めのサル、トリ、イヌの喧嘩話やネズミの猫騙しやウシの背からのネズミ飛び降り話などの逸話やおとぎ話の知恵に感服するしかない。