昔、歌(と喋り)でメシを食おうとしていた人間が、ボソっと。
世の中そりゃもう、
僕なんか問題にならないくらい「歌のうまい人」はたっくさんいるんだけど、
これ、僕が妙に気にしすぎるだけなのか、
「ドヤ?自分、歌うまいやろ?ドヤ?」
っていうのが滲み出ちゃう歌ってのは正直とても感動しにくいし、
そういうイヤらしさがない、
または感じさせない人ってのはとても少ないと思う。
名前を挙げたりすると、個人の好みだろという話になるんで、出しませんけど。
別にテクニックは要らないなんて思ってないけど、
本当に心に響く歌を歌う人って、ひけらかさないんだよね。
すごく気持ち良さそうに、自然体で曲の中に溶け込んでるんだよね。
あまりに自然だから、
テクニック的な巧拙とか音程だのリズムだのを意識させない。
この歌はこの人じゃなきゃダメだな、と思わせる。
「ドヤ?声たっかいやろー?」
「ドヤ?声出るやろー?」
「ドヤ?う、ま、い、や、ろー?」
の人はいっぱいいるけど、その臭みが鼻についちゃって聞けない。
インスタとかの映え自撮りと変わんない。
まあ、ボーカリストなんて、自己承認欲求だけでできた生き物だから、
宿痾みたいなもんだけど。
でもそれだって突き抜けちゃえば、その人の味・色だけで成り立っているように見えるはず。
そういうボーカリストは、本当に少ない。
そういうボーカリストに、なりたかったなあ。
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