いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

感慨

2011-01-05 23:36:49 | せんせいとよばれて
年末年始に浮かれる世間を横目に、
8日間連続で入試問題に挑戦する厳しい冬期講座も、
正月早々2日からみっちり行われる特訓授業も乗り越え、
本日は「模擬面接」。
本番同様に教室内の配置も変えて、
入口には張り紙までして、それっぽい雰囲気。
生徒たちもわざわざ制服着用で、本番同様の緊張感で臨む。

受験生には正月などなく、するってえと先生には毎年なく、
一方で受験生のケアだけじゃなくて、新年度への営業も始まり、
何かと憂鬱にも陥りがちなこの季節だけど、
僕はこの「模擬面接」がキライじゃない。
長年かわいがってきた生徒たちの真剣な言葉に触れることが出来るからだ。

もちろん珍解答もある、ぎこちないお辞儀もある、ぐだぐだな返答もある。
けれど、大半の子たちについては、
「立派になったよなあ…」との感慨を深くする。
思えば、一番古い子は小4からの付き合いだ。
6年間は彼らにとってはここまでの人生の4割にあたる。
僕ら大人にとっても充分に永い時間だ。
この大事な時期に与えた影響の大きさを思うと身が締まる。
大きなカバンを抱えて元気よく教室へやって来てたあの子もこの子も、
いまや立派な中3生だ。
どうしても、最初の幼い印象が強く、どの子を見てもじーんと来てしまう。
なんだか、卒業式のようだ。

うちの塾は塾と言うより寺子屋に近い感じだ。
どの子も通塾年数が長いから、
受験のテクニックだけじゃなくて、人間的な面にも触れる機会が多い。
そうして関係を築いて来た子たちの旅立ちに当たっては、
やはり感慨深いものがある。
どの子もそれなりに頑張ってきた。
頑張ったからと言ってその全てが報われるとは限らない、
最初の厳しい試練になるわけだが、
それでも何とか、受かってもらいたい。

最初の試験まであと10日あまり。
後悔を残さぬようにやってくれれば、と思う。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする