瞬膜、第三眼瞼とも呼ぶが、そこにモコモコしたできものができている。
扁平上皮癌。
もっと白くて、カリフラワーというかブロッコリーのようにガサガサしていることも多い。
恐ろしい名前のごとく、悪性腫瘍で、ほうっておくとたいへんなことになる。
左の馬も右眼の扁平上皮癌だ。
瞬膜と、目尻側の眼球結膜から大きくなって、目尻側の角膜に乗っかり始めている。
大きくなればなるほど、広がれば広がるほど、完全な摘出がたいへんになる。
左の写真の馬も扁平上皮癌。
そう、馬の瞬膜に「できもの」ができたらかなりの確率で扁平上皮癌だと思っていた方が良い。
幸いなことに瞬膜だけなら完全な摘出ができることが多い。
左;摘出前の瞬膜。鉗子で鋏んで止血しておく。
右;切除する。
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この冬、眼の扁平上皮癌が数頭来た。偶然かもしれないが、これは明らかに多い。
カリフォルニアなどでは、眼の扁平上皮癌の症例が多いとされている。
それには、アパルーサなどの眼の周りに色素が薄い種類の馬が多いこと(白人に皮膚ガンが多いのと同じらしい)、日照量・紫外線が多いことが要因として考えられている。
眼の中で、扁平上皮癌ができるのが瞬膜がほとんどなのも、太陽光を浴びるのが角膜以外には瞬膜くらいだからだろう。そして次いで目尻の眼球結膜ということになるらしい。
この冬は雪も積もらず、紫外線が強かったとは思えないのだが・・・・・・
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雪の結晶もこれで見納め。かな?
ヒトも皮膚がんが増えているそうです。オゾンホールの拡大や紫外線の暴露時間と関係があるようでしたら、馬にもサングラスが必要でしょうか。
競馬の場面を見ていると、悪路のときは調教師はゴーグルをしていますね。お馬さんはあの大きな目を明けて、全力疾走していますが、何も保護されていませんよね。馬用のゴーグルもあるのかしら。
放牧中のお馬さんや牧場で働く皆さんもサングラスをしたほうがいいと思います。
私も、山歩きのときは特に高山の登山ではサングラスをするようにしています。でも汗をかいたりしてうっとうしくなったときは、何時の間にか外ずしてしまっていますが・・。紫外線と白内障の関係も強いようですね。お年寄りの白内障の手術が多くなっています。眼科の手術料が高く設定されていることや術式が進んできたということやもあるとおもうのですが。
馬の顔の蠅よけのネットはあるようです。サングラスはあったかどうか・・・
競走馬は飛んでくる泥で眼を傷めます。
馬用のゴーグルがあっても良いかもしれませんね。
白内障や皮膚ガンが増えているなら、防御が必要ですね。人も馬も。
日本は美白ブームが続いていますが、欧米はどうなんでしょうか?
フロリダで日光浴をしている女の子達を見て、
「ソバカスだらけになるから止めたほうが良いのに・・・・」
と思ったことがあります。