硬い。
熱感、疼痛はないので、歯槽骨膜炎からできたものではなさそうだ。
1年以上かけて少しずつ大きくなってきたようだ。
そうなってはきれいに切除するのは難しくなる。
X線撮影では、瘤の骨量は多くない。
形もわりと茎のある形状なので、それほど苦労せずに摘出できるだろうと判断した。
骨ノミで茎の部分をゴンゴン割って、
後はボロっと取れた。
残りの部分をできるだけ平らになるように削る。
この病理組織検査、必要と思われたときにはきちんとやっておかないと、再発したときなどの治療方針が立てられない。
しかし、保険点数だけでは赤字になる。
保存容器や輸送費も診療所の持ち出しだ。
今日は、競走馬の第三手根骨の盤状骨折。
関節鏡で関節内を観察して処置し、X線透視装置で見ながらスクリューの位置を決めて内固定する。
X線透視装置は強力な武器だ。
続いて繁殖雌馬の子宮内膜のシスト。
超音波装置で観察し、ヴィデオスコープで見ながらダイオードレーザーで焼洛破砕する。
午後、競走馬の喉頭内視鏡検査。
続いて、競走馬の腕節の骨折の関節鏡手術。
夕方、2歳馬の後肢の跛行診断とX線撮影。
てっきり大腿骨骨嚢包だと思ったら・・・・・砂のぼりだった;笑。
(こぶとりじいさんのお話、実はあまりわかっていなかったです。)
砂のぼりと蟻洞は同じなのですか?
はとぽっけには砂のぼりもあなどれなくて大変そうと思えます。(笑)
馬の競りが各地であるようで、買えるわけなのですが、ちょっと気になったりするこのごろ。買えたそしても飼うほうがもっと大変ですね。お気楽トレッキングはいつの日にかと楽しみにしていようと思います。
機器を使って診断し、機器を使って処置する。今の医療・獣医療は機器がないとできない部分が大いにあります。医療者の武器ですね。
砂のぼりは蹄壁中層の、蟻洞は蹄壁内層の剥離で、それぞれ感染していることが多い。という理解で良いと思いますが、例外も多いと言うか、ほとんどの症例が例外かもしれません;笑。
まあ、馬は買っても自分で買う人はほとんどいなくて、預けるんですから。