新しく届いた北海道獣医師会雑誌に、馬にエリスロマイシンを経口投与したら抗生物質誘発性腸炎で死亡した事例が短報として掲載されている。
乗馬クラブでの事故で、27歳のサラブレッドが鼻炎の症状を示したためにオーナーが餌に混ぜてエリスロマイシンを与えた。
8日間、2g、1日2回。
この馬は腸炎を起こし、発症翌日に死亡。
他は、この馬の食べ残しを与えられていたサラブレッドたち5頭。
やはり腸炎を起こし、うち4頭が死亡した。
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こんなことが起きるんだな。
馬は抗菌剤に弱い。抗菌剤誘発性腸炎を起こすとかなりの率で死亡する。
エリスロマイシンは注意しなければいけない抗菌剤で、特に日本の馬はエリスロマイシンに弱い。
抗菌剤は獣医師の処方がなければ簡単には手に入らない。
このオーナーがなぜエリスロマイシンを選択し、どうやってエリスロマイシンを手に入れたのかは書かれていない。
自分の馬だとしたら違法行為ではないが、馬たちには可哀想な結果になった。
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獣医さんたちは知ってるよね?
USAの成書やネットで調べて、海外で推奨されている抗菌剤を馬に投与しても腸炎を起こすことがある。
抗菌剤誘発性腸炎は、少々の輸液などでは対処できない。
事後の対応のためにもClostridioides difficile を調べておく必要がある。
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悲しい事例報告なのだが、啓蒙の意義は大きい。
報告してくれた先生がたに敬意を示したい。
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またマウントレースイへスノボに行った。
平日だったのでガラガラだと思っていたら、地元の小学校、高校がバスで来ていて賑わっていた。
せっかく近場にスキー場があるのだもの、団体でスキー・スノボを教えてもらうのはとても良いことだ。
でも、立って並んで話を聞かされている時間が長いな。
水泳も、自転車も、スキーもスノボも、本を読んでも、話を聴いても上達しない。
もっとどんどん滑らせてやれよ、と余計なお世話を感じていました;笑
馬の臨床もそうかも?
馬の鼻炎にエリスロマイシン、少なくとも馬の専門医から渡されたものではなかったのでは?おこるべくして起こったという印象です。
馬の飼養者に限らず抗生剤信望者は居るし、飼養者に投与の判断を任せ、あらかじめ抗生剤を渡す獣医さんも、たぶん今もいるでしょう。サルファ剤は入手しやすいので、診断無用で投与する人は少なくないでしょうし。感染症の発見が遅れ重篤化や感染の拡大につながる危険は否めないとは危惧していましたが。
そもそもそういう症状を呈しやすいところは環境や飼養そのものに起因するのでは?と思うこともありますが、そういう部分はなかなかに介入しにくく、手つかず。
馬の専門医さん、広く知られて馬の健康維持、啓蒙にも寄与してほしいです。
ベッツ選手の野球教室は楽しそうで、見ていてニコニコ。
大谷選手からのグローブは、、、、ま、それはそれとして
馬が身近なら、乗馬もそうであったらいいのに。ふらりと外乗り行きたくなった
今は地元の子も特別上手な子は少ないようです。スキーの子はきれいに並んで話を聴いていましたが、スノボの子はあちこちに座り込んで立つ練習や木の葉滑りを練習していました。
USAでは馬にエリスロが投与されることがあるようです。しかし、日本では危なすぎます。
ヒトよりも腸内環境(細菌とか)に(それ以外にも)ウマの方が敏感で危険だと言う理解で良いでしょうか?
ヒトの風邪の場合は、風邪自体はウィルスですが抵抗力がなくなった状態での肺炎を予防…するために抗生剤出すのですね。
エリスロではなくセフレックスが多い気がします。
基本はクラス毎なんで技術差が大きく下手なコに合わせる、で座学みたいな並ぶ時間が長いのです。あと上手いコも横上りアヒル上りから一応やるし、下手なコは体力もなく斜面に立つだけでもトレーニングなんです。
私は滑らせろよー、の方のヤンチャw
ヒトでも風邪に抗菌剤を処方するのはやめましょう、ということになっているはずです。