この晩秋、盲結腸重積を4例手術した。
年に1,2頭あるかないかだったので、今年は特異的に多い。
その1例の当歳馬が、手術後調子良くなっていたのだが、1ヶ月あまりして疝痛を起こした。
もう一度開腹しましょうということにはならないでしょう・・・・ということで・・・・
翌日来院したのだが、諦めた。
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多少の癒着があり、小腸の大半が腸間膜根部で捻転し、もう壊死してしまっていた。
私はこの症例の手術には立ち会っていない。
腹側結腸へ入り込んで抜けなかった盲腸はそのままにして、空腸を腹側結腸へバイパス(切除しないで惻々吻合)したとのこと。
抜けていた。不思議。
あまり傷んでいる様子もない。
左がバイパス部。
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4頭の盲結腸重積馬のうち2頭は生きている。
今月私が立ち会った当歳馬は、結腸に入り込んでいた盲腸を引き抜けた。
回盲部重積も起こしていて、回腸盲腸バイパスも行った。
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大事なことは・・・・その牧場も、ほかの牧場も、しっかり葉状条虫の駆虫をして、
盲腸重積、回盲部重積、盲腸便秘、盲腸破裂を予防することだ。
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やすらかな冬のまどろみも、健康あってこそ。
腸重積は死後はほどけるものですか?弛緩するだけではほどけないですか?
若い馬に多いのは食べ物の変化とか、消化管やその機能、神経系が未熟なためもあるのでしょうか?寒さもポンポン痛い痛いになりやすいですね。
おんまさんの盲腸引っこ抜く!
オラ君は午睡なのですね。鶏は今日は15時にはマジ寝。寝つきよく、途中覚醒なし!毎日早朝覚醒ぎみ。
寄生虫も免疫でコントロールされていて、弱い個体も居るようです。
葉状条虫に関して言えば、ササラダニが中間宿主だとわかっているので、ダニをコントロールする方法があればと思います。
昔、野焼きは寄生虫対策だと聴いてもピンときませんでしたが、九州九重高原とか、奈良の三笠山とか、南国では必須の農業技術なのでしょうね。
寝ている姿を撮影するチャンスは少ないです。丸まった姿の頭が可愛いです。