馬の喉嚢の位置や大きさ、動脈や脳神経の分布を描いた解剖図を探していたら、
以前にも紹介したことがあるSchmaltzの本に良い図があった。と思ったら・・・・
なんと内頚動脈と後頭動脈の分岐の描き方が間違っている。
総頚動脈から、内頚動脈(赤)が先に分岐し、その後すぐに後頭動脈(黄)が分岐するのに、この図では逆になっている。
喉嚢炎で動脈性の出血を起した馬を救命するための手術には、とても大切なことなんだけど・・・・・・・解剖の成書が間違えてるなんて・・・・・
結局、信頼できるのは、解剖の教科書ではなくて、外科医の経験ということか・・・
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この季節は、入院馬の朝の治療は夜明け前。
病馬が好調なら、苦にはならない。
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今日は1歳馬の尺骨骨折のプレート固定。
x線透視装置を使ってみようとしたが、なかなか使い勝手が難しい。
午後は1歳馬の「肩」跛行の診断。
肘跛行だった。
お医者様教えてください。
馬の「繋皹」用の外用薬ってありますか??
人間用の薬で代用できるものがあればそちらも教えていただきたいです。
乗馬クラブの馬達・・・繋皹の馬がたくさんいるんです。
1頭でも早く治してあげたいのです。
とくに繋皹用の軟膏などは市販されていないと思います。皮膚炎で、ひどくなると細菌感染してます。冬になると寒さ、乾燥、湿り気、刺激で繋皹が多くなるようです。お湯を使って洗うと油気が抜けてかえって皮膚に良くないこともあるようです。
繋皹になってしまったら、清潔にして保護してやる必要があるかもしれません。人用のハンドクリームも悪くありません。オロナインH軟膏などは抗菌物質も入っています。ワセリンベースのもっと粘着力のある軟膏が良いこともあります。
細菌感染がひどい場合は獣医師の治療が必要になります。