焙煎


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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行きつけの喫茶店でコーヒー豆を買う。
何種類かの豆が置いてあり、それぞれ試してみたが、結局そのお店のオリジナルのブレンドに落ち着いた。
特定の産地の豆は個性が強くて、たまに飲む分には面白いのだが、定番となるとやはりバランスが重要になる。
皆もこのブレンドが一番美味しいといい、たまに他の豆でいれると文句が出るようになった。
そのため在庫が切れそうになるたびにお店にブレンドを買いに行く。

お店で豆を包んでもらう間、オーナーと話をする。
僕がブレンドを褒めるとオーナーは喜んだが、よく聞くと普通の焙煎ではないらしい。
もともとがコーヒー豆の商社をしている人で、自宅の工場で大型の機械で念入りに焙煎しているのだという。
よく街に自家焙煎のコーヒー豆を売るお店があるが、差別化を図るためにも、普通の店では出来ないレベルのものに仕上げているという。

しかし同時に喫茶店の方も運営しなければならないので、焙煎ばかりをやってはいられない。
手間がかかり量産化もしていないので、実際に作れる量は限られているという。
ネットで売る・・という手も考えたが、生産量を考えるとなかなか難しいようだ。

ネットで大規模に販売しているショップもあるが、それとは質が違うことをオーナーは強調していた。
やはり全国規模で売るには、それに合わせた生産方法が必要になる。
また宣伝にもお金をかけて、少し大げさな演出もしなければならないだろう。
いくら美味しくて質が高いといっても、それだけではネット上でヒットさせるのは難しいのだ。

現在の生産量では、地元の少数のお客だけを相手に商売するしかない。
数量限定という方法もあるが、実際にネット販売をしてみると、どんなに質が高くても、宣伝にお金をかけないとまったく売れないことが分かる。
やはり近隣の「分かるお客」の密かな楽しみのままでいくしかなさそうだ。
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