COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
品質
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LEICA X1
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部屋を掃除していて、思いがけないものが出てくることがある。
革製品の入った引出しから、20年以上前にアメリカから取り寄せたベルトが出てきた。
未使用の新品である。
実はサイズが小さいものが届き、仕方なくそのままケースに放り込んでおいたのだ。
ダイエットして当時より体重が落ちているので、今はそのベルトがちょうどいい。
早速Gパンに通して使い始めた。
手にしてみて感じたのは、最近のものより作りが丁寧・・ということである。
米国内で作られたものかどうかはわからないが、最近の同じ会社の製品より出来がいいのだ。
それで気に入ってしまい、今は毎日のように着けている。
靴の業界でも、昔の方が出来がよかった・・という話をよく聞く。
専門誌などで、一番いい靴は何か・・と業界人に質問すると、大抵「昔の○○と昔の○○」という答えが返ってくる。
そして、今の製品の品質はもう駄目だけれど・・という話になる。
「昔の」とつける必要があるほど、明らかに今の靴は作りが悪いらしい。
僕は、高校生の時に買ってもらった、国産のウイングチップを今でも持っている。
さすがにソールが裂けて、修理に出さなければならない状態ではある。
今見ても、かなり頑丈に作られているのがわかる。
当時は、革靴はこういうものだと思っていた。
ところが就職して同じ会社の靴を買ったら、ずっと華奢になっていて、がっかりした記憶がある。
あれ?こんなものだったかな・・・と思った。
時代とともに、世の中はどんどん変わっていく。
だが、世の中の進歩につれて、ものの品質が下がっていくとしたら、何ともおかしな現象である。
競争で切磋琢磨することで、コストダウンに邁進し、品質が落ちていくのだろうか。
そもそもユーザー自体が、ある程度以上いいものを、必要としていないのかもしれない。
必要以上に贅沢に作られたものは、エコロジーの考え方にも反する。
先進国ほど自分の手で物を作らなくなるから、ユーザーがいいものを判別できなくなっている可能性もある。
それにしても、昔の方がものが良かったなんて、何とも悲しい話である。
ものを作る人間としては、ついそう思ってしまう。
品質を追い求める・・という行為自体が、案外貧しい時代に育った人のコンプレックスの表れなのかもしれないが・・・
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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感触が悪くなっています。20年以上前購入したMac SE30はキーボードが別売りで1万5千円ほどしましたが、
タイピングの感触がとてもいいものでした。
IBMのノートパソコンも30万円頃はいい感触のキーボードを搭載していました。
カタログスペック的な性能は時代とともに向上しますが、材質や感触面ではかえって劣化しているように感じます。
ニコンDfなんてニコンFと比べると材質・感触面ではおもちゃのような....(以下自粛
デンマークの家具なんかも昔のもののほうがいいと聞いたことがあります。
なんでも昔の物のほうが木の目が細かく詰まった材質だったものが、最近は温暖化の影響で木の目が粗いものになってしまい手触りからして違うそうです。
やはり靴にしてもカメラにしても時計にしても「分かる奴だけ分かればいい」では個人ならともかく大きくなってしまった会社には経営が難しいのかもしれませんね。
ニコンDfは昔FM2とか使っていた人に向けて出したカメラでしょうね。
K師匠がニコンのショールームでDfに触って、F系との質感の差に、安っぽいのでがっかりしたと店員さんに言ったら、そういう意見は初めてらしく驚いていたそうです(笑)
パンヤさん>
温暖化の影響だとしたら恐ろしいですね。
計画植林の影響はないのかな?
家具の材料としてはもちろん、スピーカー・エンクロージャー用としては致命的ですね。