天才不要


D850 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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天才とは生まれながらにして極めて高い能力を持った人のことである。
特定の分野で、一般の人が努力しても到底追いつけないほどの能力を発揮する。
そしてそれが世の中のためになり多くの人が恩恵を受ける。

生まれながらの能力と言っても、神様が降りてきてこうしなさいと教えてくれるわけではない。
機能的にどこかが極端に優れているために、飛びぬけて高い能力を発揮する場合が多いはずだ。
もちろん本人の努力もあるだろうが、特異体質であったり、脳の一部が常人より発達していたり、といった物理的な要因も関係しているだろう。

ところでAIの時代になると、天才というものは必要なくなるのだそうだ。
AIは順列組み合わせであらゆるパターンの試算を24時間休むことなく続ける。
しかも人間では到底追いつけない速度で行う。

天才的な人は、多くの情報や体験の中から、真実と言えるひとつの結論を嗅ぎ分ける能力があるように見える。
しかし朝から晩まで24時間休むことなく計算し続けるAIには、ちょっとかなわないだろう。
総当りに近いやり方でも、疲れを知らないAIの方が、結果的に速くかつ多彩な結論を導き出すことになる。
恐らくAIの発展とともに、発明という仕事自体を人間がやる必要がなくなるだろう。
そうなると天才は用無しになってしまうのだろうか。

芸術やスポーツの分野の天才だけは残ると言う人もいる。
しかし例えば芸術に関しては、ロジックが解明されれば、機械で同じものを作り出すことはできる。
もちろん人間がやらなければ意味が無いと多くの人が考える。
しかし人々の考え方や価値観は時代とともに変化するものだ。

案外スポーツもロボットにやらせて楽しむ時代が来るかもしれない。
自分の身体を鍛えることやストレスを発散することが目的なら、汗をかくなどという原始的なことをしなくても、スイッチを押すだけでコントロールできるようになるだろう。
芸術だって人の心を感動させることが最終目的なら、機械が作り出して悪い理由はない。
芸術のロジックは意外に簡単そうだから、実在しないロボット芸術家が、すでに現代社会に紛れ込んで作品を発表している可能性だってある(笑)

こうして天才の価値が失われる時代が到来する可能性が高い。
そうなった場合、人々が抱いていて彼らへの尊敬や憧れも失われてしまうのだろうか。
かつては天才とあがめられた人たちが、ちょっと変わったアンバランスなやつ・・程度の扱いになってしまうとしたら寂しい事であるが・・・
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コメント
 
 
 
Unknown (st)
2018-07-25 05:02:21
たとえば一人の人間がその人生において
あることに全身全霊で打ち込んで生涯を全うした場合、
輪廻転生して生まれ変わったとき、
天賦の才を持って生まれることがある。

この話を聞いて(読んで)自分は非常に合理的だなと腑に落ちました。
たとえば将棋を覚えて10年未満でああなっちゃう人とか。
生まれ変わっても将棋が指したい、、、と強く思いながら死んで実際に今、喜びに打ち震えて指しているのだな、前世からの遺産を引き継いでいるのだろう、と。

2代続けての将棋のプロは極めて少ないので才能の遺伝
ではないんだろうなと感じます。

決して宗教とは関係ありませんのでくれぐれもw
輪廻転生って宗教用語なのかもわかりませんけど。

 
 
 
Unknown (COLKID@会社)
2018-07-25 08:29:15
私は以前論理的にそういうことがあり得るのではないかと考えたことがあります。

たとえば人間に先代の経験(記憶)を引き継ぐ能力があり、胎児の時に自分の親や祖先の記憶が自分のメモリに書き込まれるとします。
しかしこれだと親が子供を産んだ時点まで、たとえば25歳で産めばそこまでの記憶しか伝達できません。

そこで考えついたのが、人間にはデータを伝送(電送)する機能があるのではないかということです。
記憶情報を空間を電送させて、さらにはそれを受信して自分のメモリに取り入れる能力があれば、過去の人々の経験や実績が受け継がれ、また赤の他人のデータを引き継ぐことも可能です。
受信能力やデータを活用する能力の高い人の場合、あるいはいくつかの貴重な経験値が偶然統合された場合・・というように、特別な条件が揃った時にのみ、天才的な能力として発芽するのだとしたら、何十年か経って突然天才が出てくることの説明もつきます。
また人生で一つのことに全身全霊を傾けた人が、その強い思いから、亡くなるときに強烈なデータ伝送を行うかもしれません。

上記理論はあくまで物理的にあり得るのではないかという話で、未来に起こることまではデータとして受け取れませんが・・・
 
 
 
Unknown (st)
2018-07-25 15:31:40
先祖代々の経験は子孫の右脳に受け継がれるという、
直感や第六感、センスとして。
左脳にはこれから歩んでいく経験が書き込まれていく
これも腑に落ちました。
何の本だったかなこれ、、

全身全霊で打ち込んで生涯を全うした場合、、、
の話は宜○愛○の本で読んでなるほどな~と
感心したエピソードでした。
幼くして事故で死んだ弟から霊界の仕組みを
「姉さん、霊界というのはこういう仕組みに
なってるんだよ・・・」
と全部教えてもらった、、、
たとえば輪廻転生するまで何をしてるのか?とか
(知りたい場合はリクエストしてください)

いいですかね、こんな書き込みwww
暑さがこうさせるんでしょうか、

いろいろ問題あると思いますが
宜○愛○の霊能力をあると仮定したとき
100年後か300年後か霊が解明されたとき
クロスしてるんではないかなぁと

>>記憶情報を空間を電送させ送受信

説を唱えた人がいましたので
colkidさん流石だな、と感心しました。

 
 
 
Unknown (COLKID@会社)
2018-07-25 17:02:52
私は比較的霊的存在を信じる方です。
親戚にも霊感の強い人がいて、子供の頃からいろいろな現象を体験しました(ただし自分にはまったく無い)し、Mrs.COLKIDの田舎では地元に霊感の強い人がいて、自然にそういう人たちの能力を日常生活に取り入れています。

ただ一方でそれを科学的に証明したいという思いも強くあります。
すべては物理現象であり、単に現時点での理論が幼いため証明できないのではないか・・と思っており、おっしゃられる通りいつか解明できると考えています。
意外にAIの時代になりそれが早まるのではないかと期待しているのですが・・・
 
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