お守り


FUJIFILM X100V

大きな画像

ある神社で、お守りを拝受しようと思い、授与所の前に行くと、結構長い列が出来ていた。
というか、人の折り重なった列が見えて、行ってみたらそこが授与所であった。
ここに並ぶのか・・・

列の一番後ろに並んだ。
まあ、見たところ10数組くらいだし、窓口はふたつしかないが、10分くらいで終わるかな・・と思っていた。
ところがいつまで経っても列が進まない。

理由は外国人観光客であった。
授与所には、すべてのお守り、お札などの画像と初穂料が載った、大型のパネルが立ててある。
それを見て、あらかじめどれを頂くか、決めておくように・・という意味であろう。
どうせその前で自分の順番が来るのを待つのだから、決める時間は十分にある。

ところが外国人では、それを見たところで、どれを選べばいいのかさっぱり分からない。
お守りは日本のお土産にちょうどいい大きさ、外観、金額なので、アクセサリーのつもりで、いくつか買って帰ろうという人が多い。
そのため海外の人の方が、日本人より大量に買う傾向がある。

しかし画像と簡単な日本語だけでは、何のためのものか分からない。
そのため、自分の順番が来たら、窓口でいろいろ相談して決めようと思っている。
その結果、一人当たりの時間が長くかかるのだ。

多くの外国人は、英語で相談するが、窓口の巫女さんも、ちゃんとそれに英語で答えているようだ。
相手が中国語で話す時は、何やら文字の書かれたパネルを持ってきて、それを指差しながらコミュニケーションを図っている。
慣れたもので、窓口でのインバウンドへの対応はある程度出来ているようだ。

とはいえ、一組に要する時間は長く、下手をすると10分以上かかる。
列に並ぶ人の半分くらいが外国人なのに、窓口は2カ所しかないので、遅々として進まい。
両方の窓口を外国人に占領されてしまうと、そのまましばらく停止してしまう。
これはどういうもの?こっちのは何?どうしようかしら・・というやり取りが、目の前で延々と続くことになる。

列に並ぶ日本人は、そのやり取りを見せられて、いい加減にして欲しいという気持ちになっている。
そのため、自分の順番が来ると、凄いスピードで済ませようとする。
これとこれをください、と早口で言って、用意しておいた財布からサッとお金を出す。
十数秒で終わらせてみせて、どうだ、お守りとはこうやって買うものなんだ、と言わんばかりである(笑)
結局30分以上並んで、やっと順番が回ってきたが、僕も手際よくやってみせて、30秒くらいで終わらせた。

これは改善の余地があるな・・・
それぞれのお守りの効能と初穂料について説明したパネルやパンフレットを、あらかじめ外国人観光客に渡したほうがいいだろう。
種類も多すぎる(日本人も迷うほどだ)ので、選びやすいように、ポピュラーなものを選別して、そこに誘導するような書き方にする。
売れ筋が定まれば、在庫管理もしやすくなるだろう。
Mrs.COLKIDは、窓口を外国人向けと日本人向けで分ければいいと言うが、今の時代、差別と言われかねないので、外国語対応専用窓口などの名目にするといいかもしれない。

ところで長く待たされたが、結果的に神社で過ごす時間が延びたので、エネルギーはより多くチャージされた・・という考え方もできる(笑)
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