防寒具

Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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中禅寺湖で写真を撮ろうと車を降りた。
天候は荒れており、強い風がビュービューと吹いていた。
湖なのに波が高い。
久しぶりに「とんでもなく寒い中」に降り立ってしまった。
外気温計はプラス1、2℃であったが、体感温度はマイナス10℃くらいか。

防寒具を忘れてきた。
冬に山の上に行くのだということをすっかり失念していた。
普段のシャツ1枚に、薄手のジャンパーだけだ。
車から外に出た瞬間に、肌を刺すような寒気に襲われ、しまった、この格好では通用しない・・と感じた。

まてよ、あれがあったはずだ。
320dのリアゲートを開けると、軍用のアウターが出てきた。
母親のひざ掛け代わりに使おうと積んでおいたものだ。
車の中に置いておけば、万一の時にも役に立つだろうと思っていた。

プリマロフトジャケットのレベル7というものだ。
明るいグレーのフード付きジャンパーで、聞くところによると米軍でも最強レベルの防寒具だという。
湾岸戦争の時の放出品（もちろん新品）を、行きつけの靴店で特別安く（確か1万数千円だった・・・）譲ってもらった。

これが素晴らしく暖かい。
下がシャツ1枚でも十分な感じ・・・
マイナス何十度まで大丈夫とか謳われているので、この程度の寒さなら何でもないであろう。
助かった・・・
軍用のアイテムが自慢の機能を発揮してくれると、不思議と嬉しくなるものだ。