バイキング


D850 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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ホテルの朝食はバイキング料理が多い。
年に数回行く九州出張のビジネスホテルでも、朝食はバイキングだ。
まあいつ行っても献立はほぼ同じ内容ではあるが・・・(笑)

今回はもう少しいいホテルだったので、同じバイキングとはいえ内容はずっと良かった。
バイキングにあまり慣れていない母親と、同じく高齢の知人の女性が一緒だった。
そこでまず最初に料理全体を軽く見渡してから選ぶよう教えた。
端から好きなものを取っていくと、途中で食べきれない量になってしまうし、本当に欲しい物が選べなくなる場合が多いからだ。
多少はこちらの方が慣れているので、こんな事で先輩風を吹かせる(笑)

実際今回のホテルはかなりの種類の食べ物が並んでいて、どれを選んでいいかわからない程であった。
料理の入った大きなお皿がずっと奥の方まで続いており、しかもどれも質が良さそうに見える。
これではどれをどのくらい食べるかを、最初に大まかに決めてから動かないと失敗するだろう。

まあバイキングのノウハウの伝授なんて、何だか貧乏臭くてカッコ悪いのは分っている。
しかし仮にお金持ちでも、食べたいものを自分で選ぶとなるとなれば、それなりに考えるだろう。
これにしようか、あれにしようかと、同じような思考回路が働くだろうし、それがまた楽しいのである。

たとえばタマゴ料理ひとつとっても、選び方に知識が必要だ。
一定以上のホテルでは、料理人の男性が立っていて、その場でオムレツを作ってくれるコーナーがある場合が多い。
そのホテルでは、何種類ものトッピングから好きなものを自分でお皿に取り、それを渡して作ってもらうという凝ったやり方だった。
その事を知らずに、先に出来合いのオムレツをお皿に取ってしまうとガッカリする。
今回は外国人のお客も多く、その料理人の男性が流暢な英語でトッピングの取り方を説明していた。

席に戻ってみると、各人がそれぞれ違う食べ物を選んでいて面白かった。
僕とMrs.COLKIDは洋食中心で、食器もナイフとフォークであった。
母親は和食と洋食が混ざっている。
また知人の女性は純粋な和食で、味噌汁の入った器も乗っていた。
バイキングで選ぶ料理で、好みや人柄がわかる(笑)

僕の場合あまり冒険せず、パン、ハム、サラダ、タマゴ・・というように品目重視で、毎回同じようなものを選ぶ傾向がある。
一方Mrs.COLKIDは、沢山並んでいる中から、味のよさそうな食品を選別する能力が高く、また土地のものなども考慮して選ぶ。
料理を作るために、お店で良さそうな食材を選ぶのが日課になっているからだろう。
母親は我々と料理を共にすることが多いので、年齢の割に広い範囲の食べ物を食べる。

ホテルに一泊しかしないと、バイキングの料理をすべて食べることなど到底出来ず、何となく未練が残る(笑)
何日か泊まる場合は、明日はこちらを食べてみようという密かな楽しみができる。
しかし実際に2泊、3泊と滞在してみると、よほどのホテルでも少し飽きてくる場合が多い。
バイキングのメニューは、大抵ほぼ毎日一緒なのだ。

時折泊るドイツのホテルでは、初日はパンやチーズの美味しさに感心する。
しかし3日目くらいには、その感激がかなり薄くなってくる。
贅沢な話ではあるが、選別するのが面倒になり、無難に同じものを選ぶようになる。
バイキングとはそういうものなのかもしれない。
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