COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
脳がすべて
D850 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM
大きな画像
椎間板ヘルニアにより腰に痛みのある人が、手術をして病巣を取り除いても、すぐに再発してまた痛くなることがあるという。
その腰痛は、腰そのものに原因があるのではなく、脳によって「作られた痛み」なのだそうだ。
患部は治っているのに、脳自体が痛みの信号を発するために、実際に痛みを感じてしまうのだ。
そういう内容のテレビ番組を見たことがある。
原因はまだわからないようだが、どうやら脳が誤動作して痛みを作り上げてしまうらしい。
腰痛に悩まされ、痛みを我慢することが習慣化すると、身体の内部のメカニズムが異常をきたすようだ。
見方を変えると、痛いかどうかは患部とは直接関係なく、実は脳の感じ方の問題なのだということでもある。
仮に大怪我をしても、脳が痛いと感じなければ痛くはない。
身体の組織が破壊されることと、それを痛いと感じることは別の話なのだ。
まるで現実の世界と、脳が作り上げた精神上の世界が並行して存在しているかのように見える。
五感というセンサーを通して感知されたあらゆる信号は脳で処理される。
そして感情もまた脳によって作り出される。
つまり脳さえコントロールできれば、人間の心も身体も制御できるということだ。
こうなると脳こそがすべてであり、現実なんてどうだっていい、という考え方も出来る。
いや、やはり現実が重要なのだ、というなら、どうしてそうなのか理由を教えて欲しい。
物質的な幸せより、精神的な幸せの方が大切・・なんてことを言っているのだから、たとえ架空の世界だとしても、脳が幸せを感じる事の方が大切なのではないか。
人生の究極的な目標は幸福になることである。
しかし普通に人生を歩んだとしても、大抵の場合、それは苦しみや悲しみに満ちた辛いものになる。
それならば、脳にはプログラムされた素晴らしい夢の人生を見せておいた方がいいのではないか。
その間、面倒な仕事はすべて機械に任せ、人間の身体はカプセルの中にでも浮かせて、休ませておけばいいのだ。
これにより地球上のすべての人が幸せになるという、絶対不可能と思われた目標が実現するのである。
コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )