セミブローグ


D850 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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得意先からある式典に招待された。
仕事の上でのお付き合いなので、式典とはいえそれほど格式の高いものではないだろう。
どこかのホテルを会場にして催すようだ。

どんな靴を履いていこうかと考えた。
いつものストレートチップでは面白くない。
日本では日常的にストレートチップを履いているので、それを使い回すのでは特別感がない。
そこで少し華やかにいこうかと、セミブローグを考えた。

ところが家族からNGがでた。
その靴ではダメだという。
冠婚葬祭とまではいかなくても、式典である以上準正装に近いものなので、飾りのある靴はおかしいというのだ。

そうかな・・と思い調べてみたが、確かにブローグの入った靴はそのような場にはふさわしくないと書かれている。
正式な式典の場合、パーティではあっても本質的には真面目な集まりなので、一定以上崩すことは許されないのだ。
結局はいつものストレートチップが無難ということになる。
何だかつまらない。



それはそうと、セミブローグって一体どういう時に履く靴なのだろう?
フルブローグ(ウイングチップ)なら、明らかに崩しているから、普段の仕事の時やカジュアルに向いているというのはわかる。
しかしそれに負けないほど飾りが多いのに、一方で端正さを感じさせるセミブローグは、万能型のようでいて意外に履くシーンが思い浮かばない。

ものの本によると、プレゼンテーションで人前に立つときなど、華やかさとともに自分をアピールしたい時に履くのがいいという。
アクの強いウイングチップより、綺麗めにカッチリと決めることが出来るからだ。
だがそういうシーンって、人によっては、それこそ冠婚葬祭より少ないはずだ。

革製品としてはセミブローグの靴ってかなり魅力的である。
だからつい欲しくなるのだが、僕の場合だとあまり履くシーンが思いつかないのだ。
要は人前で話す機会の多い有能なビジネスマンで、カジュアルにおいてもカチッとお洒落に決める人の靴なのだろう。
靴ではなく履く側の問題なのだと気付いた(笑)
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