発掘4




季刊オーディオアクセサリー誌の22号。
僕が学生の頃だから大分昔の号だ。

オーディオ雑誌を買わなくなって久しい。
しかしこの1冊だけは処分せずに保存してある。
というのも、極めて大掛かりなスクランブルテストが行われているからだ。
この号のテストに関しては、当時秋葉原界隈でも語り草になるほどであった。

スピーカーユニットのスクランブルテストである。
指定箱に入れたウーファーユニットをベースとして、LCネットワークでマルチウェイスピーカーを組んで、85通りもの組み合わせを試聴しているのだ。
安易にチャンネルデバイダー(といっても当時はパイオニアかソニーエスプリくらいしかなかったが)ではなく、いちいちLCネットワークを使っているところがミソ。
想像するだけで大変な作業である。

AA誌の読者層にこういうテストの要求があったこと自体が、今から考えれば驚きに値する。
いかに皆が真剣にオーディオという趣味に打ち込んでいたかがわかる。
秋葉原の喫茶店でコーヒーをすすりながら、若者たちが真面目に議論を交わしていた頃の話である(笑)




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