閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

圧力鍋

2007-01-25 09:29:28 | 日々

台所用品の話をつづけます。

圧力鍋は、母にもらって、前から持っていました。
昔ながらの大きくて厚くて重たいのです。
圧力がかかると、蒸気口の部品がコマのように回転して
ただならぬ悲鳴をあげるのがちょっと恐ろしく、
(映画「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘプバーンが
お料理をしていると、いきなり圧力鍋がバクハツして
天井まで吹き上がっちゃうシーン…あれを見たせいだ)
火を止めたあとも、ちょっとでも動かそうものなら
おこってプシューッとドラゴンのように蒸気を吹くので、
取り扱いにたいそう神経を使うお鍋でした。

大は小を兼ねる、とはいえ、少人数の家族なので
大きな鍋を出すのがだんだんおっくうになりました。
300グラムの豆や500グラムのブロック肉を煮たり、
気軽にスープやシチューを作ったりするのに
ちょうどいいサイズのが欲しくなって、
数年前にやや小ぶりの圧力鍋を買いました。
ドイツはフィスラー社の片手鍋。

お値段もけっこうしたけれど、これはいい買物でした。
静かで、怖くない。移動も、水かけて急冷も、平気。
手近な棚にのるサイズなので、ほいっと使えます。

母は玄米ごはんを圧力鍋で炊いていました。
わたしは主におかずしか作りません。
鶏肉と野菜と水を適当にいれ、3分間加圧。
完全に冷めたところで浮いた脂を徹底的にすくってしまう。
あとは、ポトフにもカレーにもシチューにもできます。
かんたん、かんたん。

電子レンジの普及が、ドイツは一番遅かった、
というような話を聞きました。
ドイツの道具はさすがにしっかりできている。
15年保証、っていうのが、なんとも頼もしくていいです。
15年たって、もしも壊れたら、また同じのを買おう。
魔女のように長生きしたって、何度でも買い直せそうです。

コメント
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