閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

お汁粉

2007-01-08 11:06:08 | 日々

買物に行く途中の河原に、
どんど焼きの「おんべ」が立っているのを見かけました。
そうそう、そういう時期なんだ…。

どんど焼きは、お正月のお飾りをあつめて燃やす行事です。
田舎でも、海岸や河原や田んぼがないとできません。
このあたりでは地区ごとに子ども会が主催するので、
Kが小学生だった間は、わが家も毎年参加してました。

まず地面に木の杭をうちこみます。
長い孟宗竹を1本、杭に固定し、それを芯にして
たくさんの竹を立て、縄で巻き、円錐形にしていきます。
これはお父さんと大きい男の子たちの仕事。

一方、ご近所の家を回って集めてきたしめ飾りは、
縄に通したり結んだりして長くつなぎます。
これを、立てた竹の上にぐるぐるぐるぐる巻きつけていく。
去年のお札や破魔矢、目の入っただるま、それに
書初めの練習をした半紙なども間にはさんでいきます。
お習字を燃やすと字が上達するそうです。

てっぺんに見栄えのいい大きいだるまを掲げて、
「おんべ」の出来上がり。
地区によって、てっぺんに竹の弓矢を飾るなど、
デザインは少しずつ違います。
こうして数日間立てておきます。

どんど焼きの当日は、これに火をつけて
盛大な焚火をし、おだんごをあぶって食べます。
おだんごは赤・黄・緑に染めて、三叉の枝に刺したもの。
あまり美味しくないんですが(たいてい焦げて固い…)
食べると1年風邪ひかないって。
集まった人たちには大鍋のお汁粉をふるまいます。

お汁粉…。
わたしは2歳くらいのとき大福を食べておなかをこわし、
ちょっと死にそうになったらしい。
以来、その話を繰り返し聞かされたため、
あんこのお菓子は食べちゃいけないものと信じ、
20代まで、ほとんど食べなかったんですよ。
どんど焼きの役員さんになったとき、
生まれて初めて自分でお汁粉というものを作りました。
役員が手分けして作って持っていき、現場であたためて
お餅を入れて配るんですが、甘すぎるとか薄すぎるとか
もっと塩を入れろとか水が多いとか、みんながそれぞれに
いろんなことを言うのでとっても大変なのでした。

久しぶりに食べたくなって、作りました。お汁粉。
つぶつぶの、田舎汁粉? おぜんざい?
小豆は一度ゆでこぼし、圧力鍋で5分。
そのあと、ストーブにのせて、ことことこと。
もう柔らかくなったかなあ、と鍋をのぞいたら、
…わ、ちょっと、これ、すごい量じゃない。
豆は煮たら増えること、すっかり忘れてた。
こんなにいっぱい、どうしましょう。

コメント
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