弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

アジア杯・日本対韓国戦

2011-01-27 20:57:45 | サッカー
サッカーの試合にこんなにしびれたのは何年ぶりでしょうか。少なくともこの5年間はありませんでした。
特に前半戦。椅子に座って観戦しながら気がついたら、下肢が小刻みに揺れています。武者震いの一種でしょうか。ハーフタイムになって「この大会で本田(圭佑)は一皮むけたような気がする」と発言したら、自分の声が上ずっているのにびっくりしました。

ダイレクトパス回しで韓国ディフェンスを崩しての攻撃は見事でした。各選手がお互いの意図を理解し合いながら、一つの意思のもとでパスが回っているように感じました。

前日のテレビ番組では、「韓国右サイドパックのチャ・ドゥリの裏のスペースを狙え」とのコメントがありました。
この点は、フランスワールドカップ日本対ジャマイカ戦で、ジャマイカのシモンエス監督が日本の左サイドパック相馬の裏を徹底的に狙わせた故事を引くまでもなく、私も大賛成でした。そして日本の1点目は、まさにこの点を攻めた結果として生まれたのでした。
本田に渡る前のパス回しで韓国ディフェンス陣を混乱に陥れ、前を向いた本田はディフェンス3人を引きつけた上でチャ・ドゥリの裏に走り込んだ長友にドンピシャのパスを供給しました。
澤登さんの解説によると、長友は“裏へは走らないよ”とだらだらと動き、チャ・ドゥリが本田に気を取られて長友から目を離したとたんに裏にダッシュした、ということでした。そのような戦術を長友と本田の間で話し合っていたというのです。

本田圭佑は、今回の大会でパサーとして活躍しています。
ほんの1年半前、09年9月に本田は以下のような発言をしています(サッカー 日本対オランダ)。
『「サイドバック(SB)の内田と(長友)佑都には『上がり過ぎるな』と言った。自分が上がったときにチャンスになると思っているようだけど、オレも(自分が)1対1のときはチャンスと思っている。(上がって)『オレのスペースを消さないでくれ』と言った」。自らの考えで、サイドでの数的優位を目指すSBを抑えつけた。』
それが今回は、本田を追い越してサイドを駆け上がった長友に絶妙のパスを供給し、日本の1点目を演出したわけですから、隔世の感です。

しかし、後半戦になると日本の華麗なプレーは影をひそめ、膠着した戦いとなりました。それにつれて、私の高揚感もおさまり、まあ普通に試合を楽しむに至りました。

延長戦前半、本田のど真ん中PKには驚かされましたが、細貝に助けられました。
私が細貝選手と一緒の写真を撮ったのはもう3年半も前のことです。浦和にてで紹介したように、埼玉スタジアムのビューボックスで浦和レッズの試合を観戦した際、細貝選手とエスクデロ選手がわれわれの部屋を訪れてくれたのです。そのときの写真を以下に掲載します。

モザイクのかかっていない中央左が細貝選手です。右端奥の二人のうち、右が知人、左が私です。このときは、細貝選手がベンチにも入らないメンバーであったからわれわれの部屋に来てくれたわけですが、3年半が経過し、その細貝選手が代表戦で貴重な1点をもぎ取ったわけで、わがことのように嬉しいです。

延長戦後半のフリーキックからの日本の失点。5バックとなった日本の守備が棒立ちになったこともありますが、あの場面でフリーキックを与えた本田拓也選手の不用意なファウルがいただけませんでした。

私の高揚のピークは前半戦でしたが、翌日の報道ではとにかくPK戦で盛り上がったようですね。
最初の2本を阻止したキーパー川島は一躍ヒーローになりました。確かに素晴らしいセーブです。ただしこの試合での川島の守備については、思い切りの悪さが目につきました。その点では、カタール戦でのミスが尾を引いていたように思います。

試合途中、韓国の選手がツバを吐く場面があり、“あんなとこでツバを吐いたら本田に当たるんじゃないか”と違和感を持ちましたが、同じように感じた観戦者は確かにいたようです。

香川の怪我には驚かされました。接触プレーではなく、試合中に骨折したようですね。香川の途中交代、やはり異変を察知した上での交代だったのでしょうか。
今大会、本田圭佑抜きでの試合経験はありますが(サウジ戦)、香川抜きでの経験はありません。オーストラリアとの決戦ではどのような布陣を敷くのでしょうか。こちらにも書いたように、サウジ戦での柏木は機能しているように思えました。
私は香川真司選手はどこまで伸びるかにおいて、「何とか大怪我をせずに伸びていってほしいものです。」と祈念しましたが、起きてほしくないことが起きてしまいました。ブンデスリーガでの後半戦、ベストコンディションで再登場できるかどうか危ぶまれます。せっかくの上り調子だったのに。

ところで、私は4年半前にW杯後遺症に書いたように、ドイツW杯がトラウマとなって、日本代表戦を素直に楽しめなくなっていました。去年の南アW杯についても、日本中が沸き立っているのに、私一人白けているという情けない状態でした。
ザックジャパンになってからですね。どうやら後遺症の傷も癒え、心から日本代表を応援できるようになりました。
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