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弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

W杯後遺症

2006-08-11 00:06:33 | サッカー
新編成日本代表による最初の試合-トリニダード・トバゴ戦がありました。
翌朝の新聞(私は朝日と日経を目にしています)には、オシムへの讃辞が踊っています。それはいいとして、オシムとジーコとの対比、ドイツ大会代表と新代表との対比が書かれた記事を見ると、なにか胸が締め付けられます。

5月21日にも書いたように、Jリーグ誕生の前後からジーコは私にとって尊敬の対象としてあるので、悪し様に言われるのは聞くに堪えないです。最近のサッカー記者にはそのような思い入れは皆無なのでしょうか。
朝日の記事で、ジーコもオシムも選手の判断力や対応力を大切にする点では共通するが「異なるのは、ジーコ前監督がそれらを植え付ける方法を持たなかったのに対し、オシム監督はあまた持っている点だ」と書いているのは中小路徹記者です。

今になってそんなに悪くいうのなら、ドイツ大会の半年あるいは一年前に「監督交代すべき」という論陣を張って欲しかったです。
私自身、やはり以前5月13日に書いたように、強いのか弱いのかよく分からない日本代表の試合を見て、「何でジーコ退陣の声が上がらなくなったのだろう」と不思議に思ったものです。そのときは「醒めているからか」との感想を持ちましたが、要するに世の中の空気に迎合していただけなのでしょう。

選手への対応にしてもそうです。4年間のそのときどきの代表戦での記憶がありますから、それぞれの選手に愛着があります。今になって手のひらを返すように悪し様に言う態度が信じられません。
日経の武智某記者は「ドイツ大会の代表選手など見たくない」のような記事を書いていましたが、取材を通じて選手達に親近感を形成できなかったということでしょうか。
取材記者がこんなことでは、選手と記者の間に信頼感など生まれるはずがありません。

昔からオリンピックの会場などで、日本以外の国の選手は取材陣と親しくしているのに対し、日本選手と日本マスコミ陣との間には例外なく不信感が形成されています。日本マスコミの悪弊でしょうね。

ということで、私自身はドイツW杯の後遺症を抱えてしまったようです。素直に代表戦が楽しめなくなっています。
自然に傷が癒えるのを待つことにします。
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「空気支配」は変わっていない (だるぺん)
2006-08-12 10:34:07
内藤さんが私のblogにいらしていただいたので、そのお返しの表敬訪問です(^_^)

私も、ジーコへの報道は、とても不快です。大恩人を貶めています。下品です。いや、感情的ですなぁ。まあ、ジーコが好きだと言うことですね。なんやわからんけれど、ジーコの本が家に多数ありますし。

閑話休題、最近読んでいる山本七平の「空気の研究」(文春文庫)の書かれた昭和52年から、またそこで題材とされている戦艦大和の沖縄特攻の時代から、なんも変わっていないんですなぁ。結局、W杯の結果が出た時点で「空気が変わった」のですね。

それでは、また寄らせていただきます。
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空気の研究 (ボンゴレ)
2006-08-12 12:13:57
だるぺんさん、いらっしゃい。



私と同じように感じていらっしゃる方がいるとわかり、安心しました。

最近は、ジーコジャパンについては沈黙するか非難するかのどちらかですよね。私としては、感情的にならず、きちんと検証して欲しいと思っています。



それぞれの記者が、ドイツ大会の前と後とで豹変したかどうかについては、私には分かりません。それぞれの記者は主張が一貫していた可能性もあります。

A記者は、終始ジーコジャパンに賛辞を送っていた。B記者は、終始ジーコジャパンに警鐘を鳴らしていた。しかし、ドイツ大会前にはデスクはB記者の記事を採用せず、A記者の記事のみを採用していた。ドイツ大会後には、デスクはA記者の記事を採用せず、B記者の記事のみを採用するようになった。

もし以上のようであれば、その新聞は態度を豹変していますが、それぞれの記者は別に豹変していない、ということになります。
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