<2823> 余聞、余話 「ヒガンバナ咲く」
曼殊沙華畦ごとに咲き紅を引く
大和路はいまヒガンバナの花盛り。各地で真っ赤な花が見られる。日当たりのよい棚田の畦に多く、群生するので花が咲くと艶やかである。
彼岸花空の青さに染まず咲く
彼岸花一途なまでの紅の花
道の辺の犬の背丈の彼岸花
真っ赤なヒガンバナの花は空の青と好対照。その一途な色は空の青と対峙して譲らない意志が感じられ、インパクトがあるが、犬の目にはどのように映っているのだろうか。まだ、日差しが強く、残暑の厳しさが感じられる日中であるが、空は秋である。
また、ヒガンバナはイネの稔る黄金色と時期を同じくして花を開く自然の移ろいにおける趣にあり、四季の巡りにおける印象的な花の一つに数えられる。 写真はヒガンバナ(明日香村と斑鳩町)。
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