<3377> 野鳥百態 (11) 今一度イカルの登場
喧嘩して
直ぐ仲直り
する関係
親しさにある
証と思ふ
この間、イカルに登場願い、群をつくって行動するイカルの仲のよさについて触れた。であるが、仲のよい親しい間柄ではときにその関係性において喧嘩をすることがある。言わば、濃密な関わりゆえにちょっとしたはずみで喧嘩になる。で、仲のよいイカルにもときに喧嘩が起きる。しかし、その喧嘩を見ていると、直ぐに終わって、時を移すことなく次の瞬間には何もなかったかのように仲よくエサを啄んだりしている。
言わば、喧嘩が尾を引かない。群れで暮らすということはそういうことなのであろう。いつまでも根に持っていたのでは群れの中で暮らして行けない。そのことを、群をつくって暮らす鳥たちは心得ている。この間、そのイカルの喧嘩を目撃した。イロハモミジの幹に上に向いた洞があり、そこに雨水が溜まっているのだろう。入れ代わり立ち代わり、イカルがその水を飲みに来る。
その幹の洞にはスペースがなく、一羽しか飲めないとみえ、イカルには順番待ちを余儀なくされ、しびれを切らした一羽が飲み場を占有している先着のイカルに催促の攻撃を加えた。すると先着のイカルは素早く身を翻して反撃に出て、喧嘩になった。その隙を見て、別の一羽が飲み場を占拠し、喧嘩になった二羽は飛び去った。漁夫の利を得たイカルが水を飲み終えた後、水を飲まずに飛び去った一羽であろう、何もなかったごとくにやって来て洞に嘴を突っ込んだ。ほかのイカルは何も知らぬげにエサの木の実を啄んでいた。
写真は飲み水で喧嘩するイカル(左)と追われて飛び去るイカル(右)。ともに馬見丘陵公園で。
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