寒風山トンネル手前を左にとり、旧寒風山トンネルへの道路をはしる。いくつか、ヘアピンカーブを過ぎてすぐ、天ヶ峠と赤テープを貼ったカーブミラーが左にある。急斜面を見上げると、植林にずらりと青テープがつけられている。ここから入るのだ。
実は、1週間前のこと、峠まで半分というところで(たぶん)、時間切れで敗退。今回は再挑戦だ。
今度はピンクのテープが、ずらりと上に向かってはられている。たぶん林業の仕事のためのものだろう。兎に角この森の中、ピンクテープがいっぱいあるのだ。うかつに頼っては道を失う。
石を積んだしっかりした道。ずっとこんな道だといいんだが。
ここから先、道はあやしげに・・・
古いけれど、時折みつかる赤いテープは、信用してもよさそう。
不安を感じながらも、終に見つけた峠のケルン。やった~。
昔、別子銅山の精錬のため、遠く笹ヶ峰から燃料の木炭を運んだそう。これを「炭の道」という。運んだのは牛か馬か知らないけれど、所々に残る崩れかけた石積の道は、昔の栄華をものがたる。
沢を横切る道は、何箇所か崩壊していてとても危険だったし、仕事用テープに惑わされて道を失わないよう緊張が続いた。帰り道がわからなくなってはいけないので、持参していたマイ赤テープをいくつか付けてきた。あてにならないヤマカンで、このようなわかりにくい山をウロウロするときは、赤テープ、懐中電灯、カッパ、防災シートは必携だ。
予め、エントツ山さんのホームページをよーく読ませていただいていたので、お蔭でなんとか炭の道を歩けた。彼らはヤブコギしたみたいだが。彼らはGPSをもっている。ヤブコギの強い味方である。
お天気最高、冬の山歩きだった。