日記

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仙龍寺でランチ

2023-09-21 18:08:28 | 日記

  

 お遍路さんから、「仙龍寺でランチやってるよ」と教えていただき、調べてみると、ネット上にいろいろ出てきた。

 早速予約の電話をいれると、8月の半ばは、盆行の為休み、9月初めだったかな、奥様が体調悪く休み、3度目の13日に漸く予約が取れた。友人5人で、楽しみにしていたお寺でのランチに出かけた。

 仙龍寺を訪れたのは何年振りだろうか。5,6年経っているかな。道路から、いきなり高い足場が見えた。崖が崩れたらしい。崖の上には建物が建っている。凄いことだ。近年、あちこちで記録的大雨に見舞われて、山が崩れたり、洪水が起こったり、災害のない年はない。山に囲まれた仙龍寺が巻き込まれたらどうなるのだろうと、おそろしくなった。山からの水が流れ込む沢は、涼しく水音も心地よいが、木造の古い建造物には湿気がよくないだろう。この古い大きなお寺を見るたび、維持の大変さを想う。

  

 ランチは一日二組しか受け付けない。一組ずつ、広い部屋に通された。この日、私達5人と、ご夫婦の二組、7人の食事を用意していただいた。

 献立は鯛のフライ、茄子のたたき風、胡麻豆腐、サツマイモとリンゴが入ったカボチャサラダ、シャインマスカットと梨の白和え、ご飯と吸い物、である。茄子のたたきとマスカットの白和えは、真似してみようかなと思った。食後はコーヒーと小さなお菓子がでる。料金は2000円。

 広いお部屋で、水の音とミンミンゼミの声を聞きながら、ゆっくり摂る食事はとても美味しい。沢の水とセミの声が最高のご馳走だ。こころもおなかも満たされた。

 食事の前に、本堂で、御勤めと副住職のお話があった。お話は以下のようなこと。

 「コロナの時期である3年前からランチを始め、沢山の人がお寺に来てくれるようになった。食事の為とはいえ、お寺を知っていただくという意味で、良かったと思う。」

 山奥にある番外のお寺には、お参りに来る人は本当に疎らだ。友人のうち二人はお四国参りで来たことがあったが、あと二人は初めての訪問。たいそう喜んでくれて私も嬉しかった。山奥にこんな立派なお寺があるんだと知ってもらい、またお参りに来てくれたらいいのではないかと私も思う。

 苔むした大きなこのお寺の雰囲気には、誰もが驚くのではないかな。でもいつかは壊れる。仕方ないことだ。新しいお寺に建て替わったら、どのような景色になるだろう。


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