新潟から友達が会いに来てくれた。卒業してから4回会っている。1回目は私の結婚式、2回目は黒部アルペンルートから佐渡に子供たちを連れて旅行、3回目は会津から新潟へ飯豊連峰を縦走し、その足で新潟へ寄った。それから20年経っている。彼女は会うたび体重を増やしていた。もう、かなり真剣に、減量するべき時だと思った。元気でないと、行きたいときに行きたいところへ行って、楽しく遊べないではないか。
20年の溝はあるのだろうか、話はかみ合うだろうか、とか少し心配したが、昔の関係に戻るのには時間はかからなかった。あの人はどうしているかとか、あのときあんなことがあったねとか、思い出話に花が咲く。
人とは、こんなにも変わらないものだろうか。考え方、価値観、性格、変わらない。私も多分変わっていない。しかし、私がこのような仕事に携わっているなんて、誰も想像もつかなかったろう。私自身、そう思う。人見知りで人と関わるの、とても苦手な性格だった。姑から引き継いで自分の思うようにやり始めてから、仕事が好きになったのかもしれない。この点は、私は変わった。
友人は、余暇は、映画、芝居、テレビを見て過ごすらしく、体重増加は無理ないなと思う。今回の訪問も、大阪で、推しの松本潤の芝居をみてから、香川に足をのばしてくれたのだった。学生時代も、演劇や推しのタレントの話をたくさんしてくれた。私の興味がそっちに向かないのをわかっていながら、延々としゃべる、変な友達関係だった。
せっかく香川に来てくれたんだから、観光もしてもらわなくてはいけない。彼女の希望で金毘羅大芝居を見学して、満濃公園へ行った。
公園は、今は特に花はない。黄色のコスモスが少しあるのみ。
時間がくると、滝に水を流す。10分くらいだが、飛沫が涼しい。
友人は2泊3日で帰っていった。しゃべってもしゃべっても足りない。駅まで送った後、一抹の寂しさを感じた。