待ち望んでいた雨で、花も草もいきいきしている。カッパをきて雨に濡れながら歩いているお遍路さんには申し訳ないが、久しぶりの雨が本当に嬉しい。雨に日には、納経帳や掛け軸を、ぬらさないように出したり入れたりするのが大変らしい。女性はトイレに行くのが非常にやっかいだ、とも言ってた。うんうん、遍路の経験はないけれど解る気がする。40日も歩いていれば、雨も風も台風にも当たる。この雨を喜ぶ人あり、悲しむ人ありだ。
国見山の山芍を見たいと思って、なんとか時間の工面をして出掛けた。目的は芍薬だから、1時間半でいける有宮神社から登った。
1回目、4月28日、蕾が多数であった。2回目、5月1日、八分咲きというところかな。気温が高く、天気がいい日が続いたのに、案外花もちがいいんだ。今年は開花がすこし遅れているようだ。28日に、同じく花見に来ていた人は、お隣、三豊市三野町の山野草パトロール員の方だった。大阪から山登りにきていた若い男性もいた。わざわざ遠くから登りにくる山なんだろうか。
1日に出遭った人に、赤星の山芍の群生地を教えてもらった。らくーに花が見られるのだそうだ。この方、年配の男性だが、なかなか個性的登山をしている。この日も、林道から3時間かけて芍薬のところまで、ヤブを漕いで登ってきたらしい。登山道じゃないところを登るのが好きとおっしゃる。やむなく山中で野宿したこともあったらしい。私も人が行かないところを歩くのが好みだ。この方に教えてもらった道をそのうち登ってみたい。
ところで、ひょんなことから、この方が若松家別館の設計をしてくださった建築家であるとわかり、お互いびっくりぎょうてん。世の中狭いですねえ。
少し変わった感じのスミレ
いつも同じ場所で咲いている。
芍薬に負けず劣らずお見事!
フタバアオイ。
カンアオイとちがって花は普通に上のほうに咲いている。
本日の大発見、はじめてみたシコクカッコウソウ。
桜草みたいなのがあった、と山野草に詳しい人に言ったら、「あれはシコクカッコウソウだよ」と教えてくれた。5,6株あった。その場所にはわずかながら踏み跡もついているので、皆さん知っていて、写真を撮ってるんだなあと思った。国見山は花の種類が多いと思う。
さて、赤星の芍薬の群生とやらを見にいかいでか。5月6日、晴天、中尾から林道にはいる。舗装なしのゴトゴト道をぐんぐん登る。やっと登山口に着くと、まあ、車がいっぱい。Pは満車だ。折りしも、下山してきた中高年のグループが3台分空けてくれた。高知からきていて、まだもうひとつ山へいくそうであった。
私は登山道ではなく、教えられた林道を水平に歩いていく。こちらにも人が何人かいた。私と同じ、花がおめあてだ。皆は10分くらい歩いて満足して帰っていくようだが、私は道がどこまで続いているのか知りたかったので尾根まで行った。そして山芍の塊りが2箇所あった。まだ満開していない。ここはもっとオクテだった。群落は、急斜面を細く長く下っているらしい。危ないので下りて確かめたわけではないが、白い花が見える。国見山といい、ここといい、人を寄せ付けない花だ。国見では、今年こそ群落のシッポまで下りて見てやろうと思ったが、ずるずるの斜面を上り返す元気が出なくてあきらめた。
赤い布の縦走路らしき標しがあった。興味津々だ。また次の機会に・・・。
それにしても年をとると自然志向がつよくなるのか、人の多いのには驚いた。この人たちが一本貰って帰ろうなんて、欲な考えをもったとしたら、山はめちゃめちゃになる。どうかおとなしく見学してほしいものだ。
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