Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

本来無一物

2011年02月15日 | Weblog
「本来無一物 無一物中無尽蔵」という言葉があります。

「本来無一物」とは、
人間は何も持たずにこの世に生まれ、
そして、
何も持たずにこの世を去っていく存在であることを言っています。

「本来無一物」ということがわかれば、
誰でも無尽蔵の福や徳が得られると禅の教えは説いています。
それが、「無一物中無尽蔵」という言葉が意味するものです。

私たちが、おぎゃあと生まれた時には、
確かに何も持たずに生まれてきました。

そして、棺の中に入ってあの世に行くときには、
何も持って行くことはできません。

しかし、少しずつ、色々な物を手にし始めると、
勘違いは大きくなり、
物欲、金銭欲、名誉欲、権力欲にとらわれ、
本来無一物であることを忘れてしまいます。

既存の教育界にいたときの、
全てを失って闘い始めて、
私は良かった。
心からそう思っています。

しかし、
今、立っている場所が失われたとしても、
「本来無一物」。
それもまたよし。
そう思います。

ただ、せめて次の世代を担う子どもたちに、
「志」という言葉だけは手渡してあげたい。
それを揺るがない信念として持ち続けようと思っています。

私は私にできることを、粛々と行い続けるだけです。
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