Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

情報化社会

2011年09月30日 | Weblog
情報化社会。

・・・ではありますが、
あまりの情報量に辟易とすることがあります。

メールなども、
のべつまくなしに飛び込んできます。

重要な仕事のメールもあるので、
電源を切っておく訳にもいきません。
否が応でも見ることに時間を割かれます。

現代人の思考が深まらず、
自らの確固たる哲学を持ち得ないのは、
また、深くきめ細やかな情緒を持ち得ないのは、
静謐な沈黙の時間を失ったからなのかもしれません。

昔は恋文だって、
手紙でしたから、
受け取る方にも届くのを待つ時間がありました。
また、送った方も、相手に届くまでに、
受け取ってくれる瞬間の姿と心の動きとを
夢想する時間がたっぷりと許されていました。

そして、封を切って、
相手の息づかいの感じられる手書きの文字が、
目に飛び込んできたときに、
様々な感情の交流が生まれていました。

また、特攻隊で亡くなられた方々の遺書は胸をうちますが、
それがパソコンで打たれたメールであったなら、
おそらく心に響くことはないでしょう。

誰でもがワープロで活字に手軽にできるということは、
手書きの文字には確かにあった、
人の温もりを奪い去りました。

安易にすぐに相手に送信できることは、
言葉を選び抜くための
思考と感情の深まりを奪い去りました。

もちろんプラス面も沢山あり、
私たちはその恩恵に浴しているのです。

しかし、今、ハイテクの時代だからこそ、
私たちは丁寧に丁寧にローテクの時間を
過ごした方が良いような気が私にはしています。
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