Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

わかることの深さ

2013年10月18日 | Weblog

「陶器だけでは美はわからぬ。
あらゆるものの美を知って、
それを通して陶器の美もわかる。
そして本当にわかるということは、
本当にそのものに惚れることである。」

        北大路魯山人の言葉


専門性だけで教育ができるとは、
私には到底思えません。

おそらく、歴史も文化も芸術も
深く学んでいって、
多少は人を育てることの
難しさと素晴らしさが見えてくる。
そのようなものだと思います。

そして、教育に携わる者は、
人の心がわからなければならない。

人の痛みや哀しみ。
人の嫉妬や邪心。
人の高貴さや利他の心。

人間を学ぶということは実に難しいことです。

それは苦労を通じて、
あるいはまた、
厳しい修練を積んで、
初めて身につけられるものかもしれません。

それでも私は、
教育の美しさ、
人が人を育てていくことの美しさを
探究し続けていきたいと思います。

それは、教育に惚れ込むことであり、
人間という存在に惚れ込むことだと思います。

それはつまり、裏切られてなお、
人を信じるということなのだと思います。
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