足立美術館は、日本庭園も素晴らしいし、絵画も陶芸も素晴らしい。だが、もう一つの素晴らしさがそこにある。それは、芸術家たちの「言葉」の展示である。私は、芸術家たちの言葉に強く惹かれる。それは、真実をえぐる言葉であり、心を揺さぶられるからである。足立美術館で見つけた言葉を書きとどめて、皆様と共に読み返してみたい。
北大路魯山人の言葉
口で言うのはやすいことだが、
現実に表現が物を言うようなことは、
なまやさしい作業でなし得られるものではない。
さぁ自由なものを作ってみろと解放されたとしても、
決して自由にはできないものである。
第一過去の人間が作った美術に充分心眼が開かなくては、
かなわぬことである。
過去と言っても
千年も二千年も前からの美術・芸術に眼が利かなくては、
かなわぬことなのである。
食器師だからと言うので
陶器ばかり視ているくらいの注視力では、
乙な器は生まれるものではない。
三百年の茶碗が作りたければ、
千年前の美術がわからなくてはかなわぬものである。
北大路魯山人の言葉
口で言うのはやすいことだが、
現実に表現が物を言うようなことは、
なまやさしい作業でなし得られるものではない。
さぁ自由なものを作ってみろと解放されたとしても、
決して自由にはできないものである。
第一過去の人間が作った美術に充分心眼が開かなくては、
かなわぬことである。
過去と言っても
千年も二千年も前からの美術・芸術に眼が利かなくては、
かなわぬことなのである。
食器師だからと言うので
陶器ばかり視ているくらいの注視力では、
乙な器は生まれるものではない。
三百年の茶碗が作りたければ、
千年前の美術がわからなくてはかなわぬものである。