つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

林 真理子さん

2014-04-20 | 文化
 有名作家の裏話を聞くのも結構楽しいものです。昨日は、岐阜市の三甲美術館で林真理子さんの講演会がありました。還暦をすぎてもますます大活躍。98歳のお母上は現役歌人。お母上は作家希望だったらしく、93歳の時、「娘が先に小説を書いてしまったから書けない」とのたまったそうです。この辺の母と娘の葛藤を、次の朝日新聞の新聞小説に書かれるとか・・・

 彼女は山梨県出身。今放映されているNHK朝ドラの方言のイントネーションが気になるようです。ゲスト出演の誘いがかかっているらしく、その内「花子とアン」に出られるかも・・・村岡花子と同郷なのです。

 小説家は、自然と手が動き書けるようで、やはり天から与えられた才能のように思います。書く事が快感らしく・・・新聞小説は一日原稿用紙、2枚半。週刊誌は30枚。両方抱えると結構しんどいようです。原稿料にもランクがあり、朝日とか日経の朝刊は高く、毎日とか産経の夕刊となると安く、新人向けらしいです。
 全国の地方紙に連載されていた、「正妻 慶喜と美賀子」を岐阜新聞は、買ってくれなかったという苦情もちらり。

 宮尾登美子さんの伝記も、これから四国に取材してとりかかられるそうです。本人から絶大な信頼を得て・・・40歳まで四国の農婦で土にまみれていたのに、その後作家になり、都内の一等地に住む。これほど人生の前半と後半とがまるで変わった人は稀です。

 三甲美術館は、20年ぶり。前回は沙羅の花を友人と見に行きました。あの時より沙羅も少し育っていました。前田青邨展も見られ、これも素晴らしかったです。ルノアール、シャガール、ビュッフェ、東山魁夷、奥田元宋、片岡球子、平山郁夫、川合玉堂などの名画、茶道具の名器、刀剣の数々、それらを拝見できたことも有益でした。座敷から窓の外を見ると、金華山の岐阜城を背景に、茶室もうまく配置されています。

 林さんの来岐は昨年に続いて二度目。ここではショパンコンクール二位(その年は一位なし) だった横山幸雄さんのピアノコンサートも度々開催されているようです。どちらも館長さんとお知り合いということで。



       
        居室から茶室と金華山上の岐阜城を臨む

    
    20年前にはこの沙羅の花が満開でした
コメント (2)
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