花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

球春

2006-03-25 08:34:32 | Sports
 日本がWBCの初代王者につき、甲子園では選抜大会が開催中。今日からは、いよいよパ・リーグが開幕する。これから、球春真っ盛りを迎える。

 かつて「阪神ファンが一番幸せだ」理論を唱えたことがある。そのこころは次の通りである。プロ野球ファンにとって一番楽しいことは、シーズン前にペナントの行方をあれこれ考えることである、と仮定する。80年代後半から90年代にかけての阪神は、ゴールデン・ウィークが終わる頃にはペナントから見放されるので、以降たっぷりと来期の予想にふけることが出来たからだ。当時で言えば、藪の「打たれ出したら止まらない病」が治り、仲田幸司のメンタル面が強くなれば、二人で30勝はするだろうとか、「ライバルはカンセコ(大リーグのホームランバッター)」と言う金子がビッグマウスに違わない活躍をするかもとか、萩原、平尾がそろそろプロの水にも慣れて暴れ出すだろうとか、要は「たられば」ペナント予想をすることで、ワクワクしていたものである。そうなると、例年、ゴールデンウィーク頃には来シーズンの予想に入れる阪神ファンは、ワクワク出来る期間が全球団のファンの中で一番長いことになる。よって、「阪神ファンは一番幸せだ」という理論が成立する。
 ところが、21世紀に入り様子が違ってきた。日々ドキドキしながら夜のスポーツニュースや朝刊のスポーツ欄を見なければならない。ゆっくり、来期の戦力構想を練るどころではなく、目の前の勝敗の行方、そしてライバル球団の結果が気になる。
 でも、「あの頃は良かったなぁ」とは思わない。強くなればなったで嬉しいものである。結局、ファンというものは自分勝手なものだ。


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