花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

瓢箪

2011-07-30 00:41:44 | Weblog
 この夏、我が家では瓢箪を植えました。家族交代で水をあげたり、先日は母娘で蔦を這わせるネットをセットしました。だんだん緑のカーテンらしくなってきたので、いくらかでも涼しさをもたらしてくれればと期待しています。緑のカーテンを作ろうと思ったのは、もちろんクーラーの使用を控えることを意図したものです。去年までなら考えもしなかったでしょう。また、今年、活躍している家電に扇風機があります。これも、昨年はなかったものですが、扇風機で我慢できる間は極力クーラーをつけないか、つけても温度を低めに設定しています。おそらく、日本中の各家庭で、去年まではしなかったけれども、今年になって始めたこと、あるいは逆に、去年まではやっていたけれども、今年になって止めたこと、があると思います。ひとつひとつは小さなことかもしれませんが、それらの積み重ねによって、日本人の生活のあり方や、ものごとの考え方が変わっていきはしないかと、楽しみにしています。楽しみをもって取組めば、緑のカーテンも心なしかより涼しく感じられそうです。

金魚

2011-07-19 23:13:07 | Weblog
 子どもが縁日の金魚すくいで三匹の金魚をすくってきました。うち、二匹はすぐに死んでしまい、「金魚すくいの金魚は弱ってるから、仕方ないよ」と、子どもを慰めました。残る一匹は出目金です。これも一時変な泳ぎ方になってしまったので、「全滅かも」と思いましたが、いつのまにか復活して、今は元気に泳ぎ回っています。三匹が一匹になった時、出目金が寂しがってるかもしれないので、ペット屋で金魚を買うことを考えましたが、金魚が寂しがるなんてことがあるのだろうかと、一旦保留にしました。以前、サファリパークに行った時、アムール虎は相当広いなわばりを持っていて(東京23区の広さに一頭?)、ほとんど仲間の虎とは会わない、と聞いたように思います。もし、金魚が群れをなす魚でないとすれば、水槽を独り占めした方が、水の汚れも少ないし、餌を食べる時に横取りされなくて済むし、他の金魚に気兼ねすることなく泳ぎ回れます。一匹なら、仮にブクブクが止まってしまったって、二、三日は息苦しくなることもないでしょう。生活環境は三匹の時よりずっと良いことになります。ということで、しばらくは金魚の買い足しはしないことにしました。今朝、餌をあげようと水槽に近づいたら、底の方の水草のあたりから泳ぎ上がってきて、餌をつまみ入れる前から、水面で私に向かって口をパクパクさせていました。人間の姿が現われれば、餌がもらえると分かっているみたいです。仲間の存在よりも、頼もしいのは我が家族と思ってくれていればいいのですが。

2011-07-14 22:08:30 | 季節/自然
 梅雨明け早々のある日、鈴鹿山脈の北の端にある山に登った時のことです。この山は蛭が凄まじく多い山で、木の上から落ちてきたり、地面から這い上がってきたりする蛭が、ピコピコピョンピョンと尺取り虫のように跳ねながら、あらゆる衣服の隙間から忍び込んで、たらふく血を吸っていきました。ただ、蛭に血を吸われても痛くもなんともないので、吸われている最中は全く気がつきません。靴の中に小石が入ったので、それを取ろうと靴を脱いだ時に、真っ赤になった靴下を見て、「やられた!」と気づいたほどです。靴の中を見回しても、靴下を表裏してみても、ズボンの裾のあたりを調べても、蛭の姿はありませんでした。既に食事を終えて、バイバイした後のようです。蛭がバイバイしても、血は止まることなく滲み続けています。何でも、蛭は血を吸う時に、感覚を麻痺させる物質や血が固まらなくする物質を分泌するそうです。
 この時の山行では、一緒に登った人のほとんどが、手足は勿論、腹、背中に蛭が取り付き、中には一物から血をかすめ取られた人もいました。一物の血を吸われた人は、下山後、お風呂に入ろうとした際、血のついたパンツに驚いて、中を覗いてみると、一物が二物になってしまったと慌てたそうです。但し、二物目に間違われた蛭は、血を吸いすぎたのか、あるいは普通の場所ではないところの血に食あたりしたのか、吸った血を吐き出して、元の大きさに戻ったそうです。
 長いこと山登りをしていますが、こんなに蛭の多い山は初めてでした。後で地元に方に聞いたところによると、蛭は鹿の爪の間に棲息しており、最近の鹿の増殖につれて、鈴鹿山脈中に広まった鹿を媒介としながら、蛭も広まっているそうです。鈴鹿山脈を歩く方は充分な蛭対策が欠かせません。試しに、蛭に塩を振りかけたところ、ピコピコピョンピョンと気持ち悪く跳び回っていた蛭が、一瞬で動かなくなって、ほくろのような黒い固まりになってしまいました。蛭はお塩が大嫌いのようです。ところで、関ヶ原をはさんで南に鈴鹿山脈が位置し、北側には伊吹山があります。伊吹山に蛭はいませんでした。

人災

2011-07-06 03:05:33 | Weblog
 7/5付朝日新聞夕刊から。

 ・「いつ前のように戻れるのか全く分からない。それでも頑張ろうとしているのに。こんな人を頼りにしなければいけなかったのか」
 ・「被災者の気持ちを酌んだら大衆の前であんな発言はできない。みんなで力を合わせないといけない時なのに」
 ・「現場に迷惑をかけるのはやめてほしい。政治家は被災者の暮らしを支援する政策を一刻も早く打ち出し、現場におろしてくるのが筋だろう」
 ・「何回目かの再スタートがさらにリセットされた」
 ・「信頼関係がないと復興が進まず、辞任はやむを得ない」

 全て、松本復興担当大臣辞任を受けての被災地の声です。

 当のご本人は、辞任会見でこんな言葉を。
 ・「粗にして野だが卑ではない松本龍、一兵卒として復興に努力をしていきたいと思っている」
 ・「岩手でキックオフをして、3日でノーサイドになった」
 ・(「最終的に辞任を決めたのはいつか?」の問いに)「あなたといる時」

 とんだ人災もあったものです。